みにの夢色探索

本日も中華日和☆美味しい中国料理が食べたいな♪
たまに書く中華グルメと競馬予想、日常の備忘録。

慶楽(ケイラク) 有楽町 ※ 【閉店】

2016-10-25 | 中国料理(広東料理)潮州・福建・飲茶

 純廣東料理「慶楽」(ケイラク) 再訪

某日は、2階テーブル席を利用しての宴会仕様。

宴席は、円卓中央にターンテーブルを配したレイアウト。

テーブル・セッティング:取り皿、箸(ロゴ袋入り)、使い捨て紙おしぼり
テーブルクロス:有り(ランチョンマット、ビニールマット)
卓上調味料:有り(醤油、酢、唐辛子の酢漬け)
その他:メニュー、爪楊枝、紙ナプキン、紹興酒用ショットグラス

菜單の用意はなく、打ち合わせをした幹事さん以外、内容が具体的にわからないミステリーな会食。

のちに調べたところ、以下の10品でした。

(※料理は、基本グランドメニューからのチョイスですが、通常時にないものもあります)

 ・拼盤 
 ・腐乳炒生菜
 ・燒賣(シュウマイ)
 ・滑蛋蝦仁(シバエビトタマゴ)
 ・青菜炒牛肉(野菜ト牛肉)
 ・肉絲炒麺(豚肉トモヤシヤキソバ)
 ・蠔油鶏球炒河粉或いは鶏球炒河粉
 ・鹹魚肉餅(シオザカナトヒキニクノムシモノ)
 ・雲吞(ワンタン)
 ・馬拉糕

料理は、大皿で供され、サーブ時にも詳細な説明はありませんから、

正確さに欠ける点はご容赦ください。

拼盤

前菜盛り合わせ7種。(叉焼、皮蛋、煮豚、白切鶏、海蜇、滷味、泡菜

どれに箸をつけてもそつのない仕上がりで、味のクオリティは平均値以上。

イメージどおり昭和の文人が愛したお店の前菜らしい風貌と実直な味わいで、

何ら不足はなく、また、こうした機会に実食できたことは大きな収穫。

老舗の安心・安定感と、歴史の厚さを感じさせてくれる王道の前菜です。

腐乳炒生菜

幹事さんの話では通常メニューに置いていない料理、そのためリクエストしたのだそう。

レタスを炒める際に中国の発酵食品、腐乳を調味料として使用。

腐乳は独特の発酵臭と塩気をもつので、好みの分かれるところかもしれませんが、

当店はその使い方が上手く、塩は若干きつめですが、発酵臭は控えめで、

クセが強いと感じるギリギリ手前のところをキープ。

さらりと食べれる腐乳炒めですが、発酵系のコクが味に深みをつけているので、

旨みたっぷりで物足りなさがありません。

燒賣(シュウマイ)

飾り気のないレトロな雰囲気を醸し出すに燒賣たちに視線は釘づけ。

齧ると、よく練られた肉餡はジューシーで素材からの甘みが十分。

主観ですが、卓上の唐辛子や醤油より、ウスターソースが欲しくなる味わいです。なかなか美味い。

滑蛋蝦仁(シバエビトタマゴ)

こんもりと山を成す滑蛋蝦仁の具材はほかに干しシイタケ、タケノコ、ネギ。

スプーンで崩すと中は半熟状態でとろんとろん。

大人数でのポーションなので通常時も同様かはわかりませんが、使われている塩は最小限。

エビのプリッとした歯触りをリズムに、たまごのしっとり柔らかな質感と深いコクを楽しむ

シンプルにして作り手の技量が伝わる1品。

あと、この器、「安記」さんが蟹たまで出すものと同じじゃないかしら?

二段構造で保温の目的も果たせるはずですが、残念ながら下の段に固形燃料などは

入っていませんでした。

青菜炒牛肉(野菜ト牛肉)

調味料(醤油等)で下味をつけた牛肉とシャキシャキ空芯菜の炒めもの。

肉は質も良く、思いのほか柔らかかったのですが、大きなインパクトはありません。

万人から親しまれる味わいなのでは。

肉絲炒麺(豚肉トモヤシヤキソバ)

池波正太郎氏が好んだという肉絲炒麺(豚肉トモヤシヤキソバ)も宴会料理で登場。

縮れた茶色い細麺の上に、これでもかっと乗った豚肉とモヤシの炒めものは、水溶き片栗粉で

あん状にまとめられ庶民派のルックス。

ボソッと千切れた麺と具材、まずはノーマルに、そのままでいただくと、ほんのりとした

酸味を感じました。

なんだろう?今まで出会ったことがないタイプのざっかけない味で、懐古的な魅力がある。

参加者それぞれが著名な文人を虜にする味を探ろうと盛り上がり、好奇心は満たされました。

蠔油鶏球炒河粉或いは鶏球炒河粉

オイスターソースの風味を感じたので、おそらく蠔油鶏球炒河粉だろうと推測。

ひと口サイズの鶏肉、ブロッコリー、カリフラワー、キクラゲ、タマネギが河粉(平打ちライスヌードル)

を覆う具材メンバー。絡めるようにして口に運ぶと、ソフトな甘みがあって味はまろやか。

鶏肉もぷりぷりして質が良いと思います。

鹹魚肉餅(シオザカナトヒキニクノムシモノ)

塩漬け干し魚と針生姜を中央に据えたビッグな肉餅。当店のものは醤油タレがかかっていません。

そのかわり、塩漬け干し魚がめちゃくちゃしょっぱい。

スプーンでガシガシ徹底的に粉砕し、蒸しハンバーグに混ぜあわせいただく。

味は悪くありませんが、私は醤油タレのある肉餅が好きなので、これは召し上がる方のお好みかも。

雲吞(ワンタン)

特筆すべきは、雲吞!醤油味のスープに刻みネギの浮かぶ伝統派スタイル。

これだけでワクワク度100超えですよ。

肉餡を包み込むぴろぴろの雲吞皮は、口に含むとじわじわととろけていくよう。

スープも昔懐かしい昭和の醤油味が想起され、しみじみとした美味さに胃袋が喜びました。

これはリピートしたい味だなあ。

馬拉糕

パワフルボディの馬拉糕は、しっとりふっくら甘さ控えめで、味の好感度も抜群に高い。

さすがにもう満腹です。

基本に忠実な広東料理を日本人の舌に合うよう程よく融合させていて、そのバランス感は絶妙。

単なる昭和な日式広東料理とは位置づけられない本物の凄みもあるのです。

根強いファンがいるのも納得。

念願のグランドメニューからのチョイスで当店のその真価が分かりました。

後世に残したい貴重なお店だと思います。

 

慶楽 (ケイラク)
東京都千代田区有楽町1-2-8 慶楽ビル
TEL     03-3580-1948
営業時間/11:30~21:45
定休日    日曜日     -店舗情報「食べログ」より-

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美食天堂 金威(カムイ) 下北沢 ※

2016-10-25 | 中国料理全般

美食天堂 「金威」(カムイ)

最寄駅は下北沢。南口を出て右手の南口商店街を進行した左手側。

両脇を飲食店に挟まれ、うっかりすると見落としてしまいそうなロケーションです。

細い階段を上り、2Fの店の入り口まで。

当店は「神田雲林」さんで研鑽を積んだ福田氏が独立し、オーナーシェフを務める中国料理店。

オープンは2016年6月29日です。

ランチコース@2,200を予約のうえ、2名で訪問。

扉を開けるとカジュアルな装いの店内は、左手に厨房とその前にカウンター席を配し、

右手側にテーブル席が数卓とコンパクトな印象です。

今回リザーブされたのは、その中でも一番空間にゆとりを感じられる窓際2卓のうちの1卓。

片側ソファ席でした。

厨房はシェフのほかに男性コックさんが1名。フロアを担当する女性は1名。

この日の昼の時間帯は3人体制です。

食事を共にする友人とは現地集合。

テーブル・セッティング:箸置き、箸(ロゴ袋入り、横置き)

テーブルクロス:なし

卓上調味料:なし

その他:爪楊枝

着座後:タオルおしぼり(直置き)、氷水、メニュー

卓上に菜譜の用意はありませんでしたが、ランチコースの内容構成は

 ・金威特拼盆(本日の前菜三種盛合せ)
 ・則日蒸点心(自家製点心2種のセイロ蒸し)
 ・時菜炒蝦仁(むき海老と旬野菜の強火炒め)
 ・客家式封肉(7時間コトコト煮込んだ豚の角煮)
 ・任選麵飯(四川麻婆豆腐or金威担々麺)
 ・任選甜点心(プーアル茶と本日のお菓子)   というもの。

料理は全て各自分での提供で、サーブ時にも口頭説明を受けられるスタイル。

タイミングとしては、ある程度、食事の進行を見てくれているようですが、まだ食べ終わって

いない段階で、次のお料理が出てくるときもあり、卓上が賑やかになることもありました。

金威特拼盆(本日の前菜三種盛合せ)

①よだれ鶏・・・ナッツの浮かぶ麻辣タレはしっかり痺れる辛さ。八角が鮮やかに香った。
②ワカサギの揚げ飴炊き・・・カリッと甘く、スナック感覚でつまめる飴炊き。
③豆腐とキャベツの酢塩山椒和え・・・さっぱりテイスト。もう少し山椒のパンチを効かせても良いかも。

3種とも味の方向性をきっちり違える細やかな配慮が嬉しいです。

時菜炒蝦仁(むき海老と旬野菜の強火炒め)

彩り豊かな季節野菜は、その持ち味を大切にシャキシャキとした魅力的な歯触り。

海老は齧りついた瞬間ふわっと柔らかく、そこからぷりっとした弾力に移行する

2段構造型の食感で、あっさり強火炒めは塩の塩梅も申し分なし。

シンプルですが、素材の旨味を引き出した迷いのない火入れは、技量の高さがあればこそ。

先の料理が楽しみです。

友人のお皿の時菜炒蝦仁。こちらの方がフォトジェニックかな。盛り付けで印象も違いますね。

則日蒸点心(自家製点心2種のセイロ蒸し)

海老焼売と小籠包。針生姜を浮かべた赤酢もセット(小籠包用)。

(レンタロー) おお!シューマイに凄うまオーラをびんびん感じるだ。

お肉感たっぷりな自家製焼売は手切り肉と推測。

その手切り肉の上に海老をまるまる握るように乗せた圧巻のビジュアル。

齧るとジューシーでしっかりとした肉の食感と海老のぷりっとした歯触りが合わさって

吃驚するほど美味い。なんとグラマラスでセクシーな焼売なのだろう。

(レンタロー) ヤバイで!めちゃ実力のある新星が登場しただ。

オラの中で“キング”の座をめぐるシューマイ戦争勃発だで。

管理人、あまりの衝撃に小籠包のことはすっ飛んだだな。

客家式封肉(7時間コトコト煮込んだ豚の角煮)

山芋をクッションにしたホエー豚の角煮。眩いばかりの照りと立体感のあるフォルムに目を奪われる。

じっくり煮込まれた皮つき肉は、コクのある濃厚な甘さで、肉はほろほろ、脂はとろんとろん。

残ったソースを花巻につけて食べたいくらいでしたよ。味に艶があり、嫌味がないのです。

任選麵飯(四川麻婆豆腐)

〆の麵飯は各自違えて注文可能。シェアして食べたい欲張りな私達。

サーブ時には紙エプロンの提供があり、麻婆豆腐には白飯がつくということで、

小碗で2つもらえました。

もちろん、オンザライス!豆腐は木綿タイプで私好み。

苦味と辛味が共存し、ビリリと痺れるコクのある大人味で好感触。

本場四川バリバリの直下型な辛さと油を好む方のツボにははまらないかもしれませんが、

日本人シェフの作る繊細な味の豊かさとバランス感があり、なかなか美味いではありませんか。

任選麵飯(金威担々麺)

担々麺は温or冷を選べたので、冷やしでお願いしました。

取り碗ももらっていますが、写真はその取り分け前のビジュアル。

ゴツゴツとした肉そぼろに、トッピングは白ネギ、カイワレ菜、錦糸卵。

当該担々麺が冷やし、ということも関係するかもしれませんが、胡麻が優勢したさらり系の担々麺で

味の深みもいまひとつ。さらっとタイプで供するなら、もう少し酢を効かせた方が良いと思うのですが、

芝麻醤のコクを軸に攻めたいのか、何がしたいのか振り切れていない印象で、そこが自分には歯がゆく、

さらに生意気を言わせていただくと、カイワレ菜も錦糸卵も余分。

個人の見解では、麵飯は麻婆豆腐に軍配が上がりました。

任選甜点心(プーアル茶と本日のお菓子) 

あんずとサツマイモのパウンドケーキ。

香り良く、しっとりしたケーキでお茶菓子力高し!こいつはいいわ。

急須は茶漉しパック入りで各自に1つ。

茶葉の量が多いのか、お湯を足してもらっても、すごく濃かったです。

ドリンクは、キリン一番搾り(中瓶)@630、
陳年紹興酒(5年)古越龍山デキャンタ@2,200を注文。

お会計は、1人当たり4,000円(千円未満四捨五入)

お手頃価格のランチコースも利用する側にとっては有り難いのですが、

本日の1番の収穫は何といっても自家製の海老焼売。

メニューを見ると通常では2個で350円ということなので、再び驚いた。

必食の価値ある美味しさ。オススメです。機会があれば、ぜひお試しください。

 

美食天堂 金威
東京都世田谷区北沢2-14-3 喜多ビル 2F
TEL     03-6450-8876
営業時間/11:30~23:00(22:00LO)
定休日    火曜日     -店舗情報「食べログ」より-

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南粤美食(ナンエツビショク) 横浜中華街 ※

2016-10-25 | 中国料理(広東料理)潮州・福建・飲茶

横浜中華街、開港道の広東料理「南粤美食」(ナンエツビショク) 再訪。→(前回:2016/09/8ブロマガ)

某日は小ぢんまりとした2階、テーブル席を利用しての宴会仕様。

宴席は、角テーブルを2卓つけ、中央にターンテーブルを配したレイアウト。

テーブル・セッティング:取り皿、取り碗、箸、レンゲ、グラス、使い捨て紙おしぼり
テーブルクロス:有り
卓上調味料:なし

菜單の用意はなく、広東郷土料理をメインにリクエストされたようですが、打ち合わせを

した幹事さん以外、内容が具体的にわからないミステリーな会食。

のちに調べたところ、以下の10品でした。

 ・鹽焗鷄
 ・淮山杞子紅蘿蔔螺頭排骨湯
 ・黄酒煮薑蕃薯鷄
 ・緑波荳腐
 ・南瓜蒸排骨
 ・椒鹽鮮魷
 ・薑汁炒芥蘭
 ・臘鴨臘肉臘腸煲仔飯
 ・港式炒麵
 ・冰糖雪耳燉蓮子

(※料理は、通常メニューにないものもあります)

さて、料理は、大皿で供されるものと、各人ごとのポーションで供されるものが入り混じった

スタイルで、サーブ時にも詳しい説明はありません。

鹽焗鷄

(レンタロー) トップバッターは店の看板料理、東江鹽焗鷄だな。

塩味ががっちり効いた骨付き肉で、肉はシコシコの歯触りだよ。

淮山杞子紅蘿蔔螺頭排骨湯

スペアリブを使った老火湯。表面はうっすらと膜や脂が浮き、少し濁った状態。

口をつけた瞬間、脂で唇が潤う感じですが、塩で味を整えたスープは、素材の旨みが

ぐっと入り込んだで自然体な味で、想像したほど、こってりしたものではなく、具材も大きめの

乱切りで、食べさせる力を有していました。

黄酒煮薑蕃薯鷄

骨付き鶏肉、サツマイモの黄酒煮込み。紹興酒で代用されたのだそう。

しっかり味がしみ込んだ茶色いお料理はご飯と相思相愛。

気取りのない懐に取り込む旨さで食欲を焚き付けてくれます。これは好きだ。

緑波荳腐

色鮮やかなグリーンは、すり潰したほうれん草。

そこへ、ひと口サイズにカットしたエビやホタテ、豆腐を合わせ、塩で調味。

このソースは緩くとろみがついていて、口当たりがとても優しく、海鮮のぷりっとした

歯触りをアクセントに豆腐のつるんとした喉越しを楽しめます。

南瓜蒸排骨

カボチャと排骨の豆鼓蒸し。カボチャは歯応えが残る状態ですが、豆鼓は余分な塩辛さがないし、

素材の持ち味を生かし、味には丸みがあって、肉はきちんとジューシー。

なかなか美味しいと思いましたよ。

魷魚

イカの塩胡椒揚げ。酒と好相性の料理ですが、少し塩がきついなあ。

薑汁炒芥蘭

シャキッと感を残す火入れ加減で歯触り良好。箸休め的にいただけます。

臘鴨臘肉臘腸煲仔飯

今回は大きな土鍋で炊き上げてくれました。蓋を開けた時に立ちのぼる芳香に陶酔。

米はジャポニカ米を使用。参加メンバーさんの協力で、混ぜられますが、

やはり炊きあがった飯は柔らかく、副産物のオコゲもぱりっとと言うより、

鍋底に黒くこびりついてしまう状態です。

う~ん、厨房の火力の問題なのかしらね。

好みで使えるよう醤油タレも置かれましたが、予めかけられたタレと干し肉の風味だけでOK。

香港の香り米を使った煲仔飯をイメージして食べると、少し惜しい感じですが、

味のバランスは取れていましたから、参加者一同にも好評でした。

港式炒麵

追加注文の香港やきそば。独特のボソッとした細麺がチャーミング。

大衆的な味わいですが、こってりと甘めなので多くは食べられません。

辣椒醤をもらい、味をピリッと引き締めることで食傷を回避です。

冰糖雪耳燉蓮子

白きくらげ、蓮の実、百合根の温かい糖水。素直な甘さが心地よいですね。

 

話によると、当店のオーナーシェフは、関帝廟通りの某店で料理長を務めていたのだそう。

ですから腕は確か。経験豊富なシェフが作る郷土色豊かな料理から目が離せません。

(訪問日:2016年10月)

南粤美食(ナンエツビショク)
神奈川県横浜市中区山下町165-2 INビル
TEL     045-681-6228
営業時間/11:30~23:30(LO)     
定休日    不定休     -店舗情報「食べログ」より-

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