高級広東料理「福臨門 家全七福」 再訪。
某日のランチタイムに寝太郎さんと2人で利用。
大皿を囲み大勢でワイワイやる中華も楽しいですが、性分としてあちこちに気をまわしてしまうため
気疲れすることもあります。ですから、気の置けない2人で緩くのんびり食べる中華も大好きなのです。
案内を受けたのはダイニングの窓際丸テーブル席。
窓から望める皇居の周りのグリーンは清々しく、リラックス効果があるように思います。
テーブルクロス:有り
卓上調味料:なし
その他:ドリンクメニュー
着座後:タオルおしぼり(トレー置き)、メニュー
メニューの束を手に取り、決めたのは2名様より注文可能なLunch楽@3,900
内容構成は
・焼味拼涼菜(前菜)
・本日例湯(本日のスープ)※割増料金を支払うことでフカヒレ入りスープ餃子(+600円)、
フカヒレ姿煮(+3,500円)に変更可。
・點心5品(点心5品)
・生菜咸魚帯子炒飯 或 鮮帯子湯伊麺(帆立入り中華風アンチョビとレタスの炒飯
又は 帆立入りきし麺風つゆそば)
・本日甜品(本日のデザート) というものです。
料理は、2名一緒の皿で供されるものと、各人ごとのポーションで供されるものが入り混じったスタイルで、
サーブ時に説明を受けられるシステム。前菜はお披露目後に店側で取り分けてくれました。
焼味拼涼菜(前菜)
XO醤と辛味豆板醤(辣醤)が卓にセットされ、まずは1皿目。
涼拌海蜇、凉拌黄瓜、蜜汁叉焼。
旨味のある叉焼に、質の良いぷりっぷりクラゲ、シンプルな塩味のキュウリも
めちゃくちゃオイルが旨いし、全てにおいて味のブレがない。
広東料理の王道を行くハイレベルな味わいに格の違いを見せつけられた感じ。
やっぱり当店は凄いわ。毎日でも食べたいです。
本日例湯(本日のスープ)
変更をせず、スタンダードに例湯で。イカのすり身と豆腐のスープ。
塩の使い方は神業クラス。雑味のない上湯は味の輪郭がはっきりしているけれど、
あっさり飲めて塩がキツイと感じる手前をキープ。少しもしょっぱくないのです。
清淡で滋味豊かな味が胃袋にしみわたり、もうひと口、と強くお替りを欲してしまう。
合わせた具材は、クリアなスープの持ち味を最大限に生かせる淡白なもの。
すり身団子はイカの風味豊かだし、つるんとした滑らか豆腐も口に優しい。
點心5品(点心5品)
點心は店側お任せの5品。客側からは選べませんが、作り置きで誤魔化されるといった心配は無用。
出来上がり次第運ばれてきます。
鮮蝦炸春巻(海老入り春巻)
お好みでと、リーペリンソース(ウスターソース)もセット。
キツネ色に揚がった春巻を手元に寄せてみると、発見!空洞がある。
内側の皮が餡を固定し、外側の皮は密着していない状態です。
噛り付くと、愉快なくらいにぱりっぱりでクリスピー。
ひょっとしたら、狙いはここ?それにしても上手に揚げたものだわ。
餡はよくある、とろみのついたオイスター風味ではありません。
ぷりぷりのエビの味付けには塩。油っこさは微塵もないので軽くいただけます。
また、この春巻はリーペリンソースととても相性が良く、つけて食べるのがオススメ。
鮮蝦蒸粉菓(海老と野菜の餃子)
むっちり吸い付くような皮から覗く具材は、まるで宝石たちのよう。
塩味で調味した品の良い餡は、味のバランスも素晴らしく、ひと口で食べてしまうのが
勿体無いと思えるほどです。
蟹肉魚翅餃(蟹肉入りフカヒレ餃子)
こちらも同様。目でも楽しめ、なおかつ美味い。點心師の技量の高さに感服です。
(寝太郎) そうだよね!僕が料理人だったら、打ちのめされる旨さだよ。
鮮蝦焼賣皇(海老入りシュウマイ)
黄色い皮にテンション上昇!お肉感もたっぷりで、心も満足。香港定番の點心を楽しめました。
竹笙上素巻(絹笠茸入り五目野菜の湯葉巻き)
オイスターソースをぎとぎと効かせたタイプではなく、あんの味も薄めで精進料理っぽいテイスト。
ヘルシーな湯葉巻きです。
蜜汁叉焼酥(叉焼入りパイ)
追加點心は蜜汁叉焼酥。お値段は1,100円だったと思います。
バターの効いたさくっほろのパイ生地の中には甘めの叉焼餡。
この甘さと塩気が絶妙で、口の中は喜びでいっぱい。もう、たまらんです。
やはり当店の點心は、本場感があり、他と一線を画する華があるわ。
鮮帯子湯伊麺(帆立入りきし麺風つゆそば)
〆の麵飯は各自違えて注文可能。
厚みのある帆立、白菜仔、キノコが麺チームのメンバー。
例えが悪いのですが、伊麺はカップうどんのような食感。
それが美味しいスープを吸い込み絡んでパワーアップ!
あっさりしていますが、味には濁りのない深みを感じます。
生菜咸魚帯子炒飯(帆立入り中華風アンチョビとレタスの炒飯)
長粒米使用のパラパラしっとり炒飯は、心躍るパーフェクトな出来栄え。
適度な大きさにカットした帆立もザクザク入って、風味よくコクも十分。
このままでもOKですが、卓上の辛味豆板醤の活用もアリ。
他の料理に使うチャンスがなかったけれど、残すには忍びないほど美味しいんだもの。
味がピリリと引き締り、食欲がまたまた加速しますよ。
本日甜品(本日のデザート)
薬膳ゼリー、タピオカ、ナタデココ、黄色いのはマンゴーのよう。甘すぎず自然な味わいです。
なお、食事後半にはティーポットでジャスミン茶のサービスを受けているので、
添えられたゴマの焼き菓子もしっかり完食。
しかし、ランチコースが3,900円から提供されているのには驚きました。
数年前はもう少しお値段が良かったと思うのですが。
お陰で追加點心もできたし、クオリティの高い料理が使いやすいランチコースで味わえ大満足。
ドリンクは瓶ビールを2本注文。XO醤はつまみとして消化したのであります。
お会計は、1人当たり6,000円(千円未満四捨五入) テーブルチェックで済ませました。
家全七福酒家 SEVENTH SON RESTAURANT 丸ビル店
東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング 36F
TEL 03-3283-2002
営業時間/ランチ(月~金)/11:30~16:00(L.O.15:00)
ランチ(土・日・祝)/11:30~16:00(L.O.15:30)
ディナー(月~土)/17:00~23:00(L.O.21:30)
ディナー(日・祝)/17:00~22:00(L.O.21:00)
定休日 無休 -店舗情報「食べログ」より-