como siempre 遊人庵的日常

見たもの聞いたもの、日常の道楽などなどについて、思いつくままつらつら書いていくblogです。

篤姫 第32話「桜田門外の変」

2008-08-11 21:45:30 | 過去作倉庫07~10
桜田門外の変というと幕末史劇のお約束のように登場し、大老の駕籠を浪士たちがわらわらと押しつつみ、外から刀でブスリというのも何度見たかわからないのですが、今回はよかったな~。
 いや、暗殺シーンそのものは今までの作法と何も変わらないのですが、そこにいたる井伊大老の見せ場があるので、史上もっとも有名な暗殺のひとつが、ああもオリジナルな感じのものになるとは。ドラマの底力を見た思いです。井伊様も、いままでの腰の抜けた悪役とは粘りが全然ちがいましたしね。
 というわけで、今週は大きな節目の「桜田門外の変」。OP前のマクラのところから、大老の思い出アルバムで、松の廊下をのし歩く顔も今日で見納めです。「おそれ…おそおそおれおそれ…」のあの場面もアルバムに盛り込んでくれてうれしかったな。
 サプライズゲストも登場しつつ、今週は45分きっちり井伊様劇場の、篤姫・第32回。今週もご一緒に見てまいりましょう。

 今週は、幾島の退職の日からスタートです。「わたしはそなたが嫌いであった」「わたくしも、あなた様にはどれだけ泣かされたかわかりません」とあいかわらず罵り合って別れるふたりが素敵です。幾島は、別れにあたって「亡きお殿様から姫様にと託されたものです」と、掛け軸一幅を天璋院にプレゼントします。これが、薩摩の鹿児島湾を描いた風景画なんですね。
 身も心も徳川の人になりきった今こそ渡して大丈夫、と、そのへんの深い心遣いが泣かせます。幾島が大奥を出て行くところも、ちょっとホロッときちゃった。
 ということで気を取り直して。江戸城では上様の結婚話がもちあがっています。井伊様が考え出したことで、お相手は、ご存知のように、帝の妹、和宮。ようするに、朝廷VS幕府で対立をしているから朝廷に擦り寄って幕府に抵抗する者が出てきて、国内が落ち着かないのだということで、浮上した策が「公武合体」です。
 非常に理にかなっているんですが、天璋院としては、井伊の発案というのも気に入らないし、ペットのように可愛いリトル上様に嫁を迎えるというのも「まだ早いわ!」と気に食わない。まわりに、「でもああ見えて上様なんですから、結婚して悪いことはないんですよ」と滝山などに諭されても、「早いといったら早いのよ!」と。
 リトル上様も、15才で結婚しろと言われても、「え~、ちょっとまだそーゆー気になれないです~」とフクレます。「それより!咸臨丸って知ってますか」とすっかり思考が男の子になっていますが、咸臨丸といえばご存知、勝海舟。その勝、このときはまだ麟太郎が、オミヤゲをもって出航前の挨拶に来ているというのですね。

 天璋院は上様に同席して、勝と、軍艦奉行の木村摂津守を引見します。
 表を上げよ…と言われて上がった顔は、白い犬でも万俵大介でもなく、テカテカに張り切った顔の勝麟太郎36歳でした。軍艦教授方で現場焼けしているからなのか、それとも北大路欣也を36歳に見せようと無理な努力のゆえか、コッテリ塗りこんだテラコッタの肌色と、チークもすごいヘンでした…。が、天璋院と上様はちっともヘンだと思わぬらしく、勝が献上した咸臨丸の模型に夢中になります。
 そこに、彦根のにゃんこも同席しているわけです。どこにでも来る男です。亡き桃太郎のことを褒め上げる勝は、「薩摩守様ご存命なら、日本ももーちょっとマシになっていたでしょう」と、その場で逮捕されそうなことを井伊の前で言い、天璋院も「いえいえ、きっと今回のパージに引っかかって隠居にでもされてたわよ」と井伊に当てこすりをいいます。

 勝は天璋院にもオミヤゲを持ってきていて、それは別室に…。なにかと思ったらそれは物ではなくて人でした。気を利かせた勝が送り届けてきたのはイケメンのホスト…あ、いや、「ジョン万次郎さんではありませんか!」。久しぶりのご登場です。
 すごいなジョン万。もと漁師のくせに、江戸城に上がるところまで上り詰めているし。それもいつも来ているような普通の顔で。咸臨丸の通訳としてアメリカに行くんだそうです。
 8年ぶりの再会に、人払いしてしみじみ語り合う二人でしたが、「そういえば、尚五郎さんが姫様のことを好きだったって知ってました?」と、万次郎が無用のことを口走ります。
「えっ、全然知りませんでした」という姫のリアクションに、なんともいない顔をするジョン万。あわれ尚五郎…。しかも、回想シーンで挿入されたのが「好きな人を殿に奪われました~」という、過去1,2を争う情けない顔だったりして。
 万次郎さんが持ってきたお土産は、それは舶来のミシンでした。ミシンを撫でながら例のお守りを取り出して、「思い出というのは宝物…」としみじみする天璋院です。まあ、お守りをいつも携帯してもらってるわけだから、尚五郎も完全に過去の人ってことも無いでしょうけど。

 その帯刀さんですが、薩摩ではちょっと大変なことになっています。水戸の同志と連絡している有村兄弟などを中心に、安政の大獄に憤り、こうなったら全員脱藩して突出するのじゃー!と、無茶なテンションになっているのですね。
「殿様はわたしの建白書を読んでくれたんですが。なにもしてくれないってことは、シカトされたんだ」と自虐モードの大久保さんは、奄美大島の西郷どんにきつく止められたにもかかわらず、ヤケをおこして突出組の先頭に立っちゃいました。困った帯刀は、ファントム忠教に直訴に行きます。
 殿様は、ファントムではなくて息子の島津忠義なんですが、この人が、若いってこともあるんでしょうけどバカ殿キャラで、「そんな馬鹿者どもはひっ捕らえて全員処刑だ!」と、死んだエロ大殿みたいなことを言います。
 そんなことをしたら下級藩士のあいだにまた反動がひろがって、収集のつかないことになります! 薩摩のことを真剣に考えているものたちを粗末にしてはなりません!と真剣に訴える帯刀。いいぞっ!
 それを聞いて真面目に考え込んだ忠教さま。「今回のことは、これから薩摩が何処へ向かうのか、目指すビジョンを若い者たちに示してこなかったことが原因だと思う」と自己批判。非常に誠実なその態度に、「おっしゃるとおりです!」と帯刀はすかさず突っ込んで、がっちりファントムの手綱を握りました。
 このファントムの自己批判を、どのようにして郷中青年団のアニキたちに伝えるか、という話ですが、結局このドラマの基本どおり、直球どまん中ストレート、これです。
 おいどん連中は、なんか『椿三十郎』みたいに夜の神社に集結し、いよいよ突出!という段取り。もう家族に書置きものこし、船もチャーターできてます。そこへ、「待て待て、待ってくれ~~!」と駆け込んできた大久保さん。もって来たのは、ファントム直筆のお手紙でした。大久保さんが朗読し、みんな平伏して聞きます。
 時節はこれから容易ならぬことになり、薩摩も頑張って世の中を変えるために動いていきたいと思うので、いま君達を失うことは出来ない。誠忠士のめんめんよ、これから国の支柱となって余の至らぬところを支えてくれたまえ…と、大久保さんはちゃんと現代語訳して(笑)読み聞かせたので、殿の作文は直線思考のおいどん連のハートを直撃! そのお心に答えぬわけにはいかないと、突出計画なんか中止して、その場でファントムに忠誠を誓う血判状を書いちゃいます。素晴らしく単純なやつらだ。
 そして彼らは、ファントムのありがたい命名をいただいて、以後「誠忠組」と名乗ることになりました。この誠忠組のおいどん連とファントム久光の関係が、少しあとに、すごい惨劇をよぶことになるんですけど、それはまあ、そのときの話ってことで。

 さて、大奥の天璋院のところに、大獄の処刑者リストが届きました。ショックをうけた天璋院は、今度こそ井伊とサシで話をしようと思い立ちます。
 井伊がセッティングしたのは、小間のお茶室でした。そこで主客1対1のお茶を点てながら、井伊は、「わたしはわたしの役割を果たしたまで」と言います。
 現実的に攘夷は無理だとわかっているのに、主上に取り入るために攘夷をつかい、幕府の政策を責める者たちが居る。さまで卑怯なものたちにどうしてこの国をまかせられましょうや。わたしは天に一点の恥じるところもないのです!と言い切る井伊。
…でもさ、そーゆーこと言うと、外交実務畑の岩瀬忠震や川路聖謨とか、あきらかに開国業務に必要な人材を一方的に首切りしたのはどうなんだよ、私憤じゃないのかよと突っ込みたくなるんですが、そこは、悠揚迫らぬ梅雀さんのすばらしい演技力で、うん、それもそうかもなと納得してしまうのでした。
 しかも、井伊の点てた茶は、「これほど美味しい茶ははじめて」と天璋院が驚くほどのもの。一期一会、一対一で真心をつくす茶の極意を知る者に、卑怯卑屈な心根などありえない、というわけですね。「これから私にときどき茶を点ててくれぬか。そのほうとは時々語り合ってみたい」「私の茶を誉めてくださる方とは、私も語らってみたいです」と、心をひらいた天璋院と井伊でした。
 天璋院は、井伊に、ジョン万がくれたミシンで縫った小袱紗をプレゼントしますが、この小道具は絶妙です。日本の精神がつまったお茶の、客に供するときに使う小袱紗に、異国の技術。和魂洋才ってやつですか?これが天璋院と井伊の接点のみごとな暗喩になってましたが、その袱紗が、次の場面では…。

 そうです、史上もっとも名高い要人暗殺、桜田門外の変。3月3日の雪の朝、総登城日に、駕籠に乗った井伊が、天璋院から貰った袱紗を幸せそうに眺めていると、そこに一発のピストルが! あわれ袱紗は血で染まってしまったのでした。
 おりしも、大奥ではひな祭りが催され、井伊が駕籠ごと刀で串刺しにされて絶命している頃、天璋院と老女たちはお菓子を食べたりして和んでいます。
 そんなところへもたらされた悲報に、呆然とする天璋院。しかも、ガーンとショックなことに、井伊の首級をあげたのは薩摩の者だったのです!

今週のなおくん
あきらかに桃太郎が居たときとは、段違いに大人になってよかったのですが、尚五郎時代の哀れっぽい顔が、回想シーンでプレイバックしてしまったのは可哀想でした。万次郎の、明らかに気の毒そうな顔がツボでしたわ。

今週のファントム久光
 井伊直弼ではないですが、島津久光のことも「私は自分の役割を果たす!」という、善人路線で行くような気がしてきた。それならそれで良いですが、西郷さんとの確執なんか、どういうふうに料理しますかね。まえはなんとなく腹の黒そうな人って感じでしたが、ここんとこ急に誠実で清潔な人物に…。もうちょっとイヤらしいほうが好きだけどなあ。

今週のリトル上様
 長いセリフには限界があることがわかってしまった(笑)。たどたどしいのも幼い感じで悪くないですけど、ずっと幼いわけじゃないからね。あ、もしやこれも役作りなのか?だったらスゴイけど。ま、見守ります。

 次回、いよいよ和宮@掘北真希の登場です!…が、あの化粧ってどうなんですか?あの眉毛はありですか??…という不安も疑問も、すべては、喋って動いてるところを見ないと分かりませんからね。次週まで口にチャックして待ってみましょう。
では、また!


12 コメント

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小道具の使い方 (SFurrow)
2008-08-11 22:09:53
基本的にスイートな路線で納得いくストーリー展開にするのは、ヘビー路線よりもっと難しいと思うんですが、すご~く上手な運びですよね。ビリーワイルダーの映画みたい。小道具の使い方にはうなりました。まずミシンが出てきて「あ~これが、勝のワイシャツを縫ってあげたっていう話の・・・」と思っていると、なんとなおすけ君にプレゼントの小袱紗という意外な展開に。小袱紗というのも絶妙ですよね。かさばらない直線縫い、ミシンの練習にぴったりだし、最初からプレゼントを用意してた相手じゃないわけで、思いがけず「話せる相手みたい」ということがわかって、たまたまその時持っていたものをプレゼントするという・・・とってもウエルメイドで気に入りました。
桜田門外といえば、雛飾りの首がポロリ、というのがお約束と思っていたけど、涙の小袱紗・・・よかったわぁ。
突然再登場したジョン万クンが、帰国子女特権?でいらん事を言って、懐かしいお守りもまた出てきましたけど、せっかく、お守り⇒袱紗⇒ときたので、何かもう一つ小道具欲しいですよね。「端切れ三部作」。
こんばんはです (ikasama4)
2008-08-11 23:36:47
忠教は父や兄が表舞台にいた中
ひっそりと陰で耐えていたから
なんとなくそういう陰が見えてくる。

上手い人がやると
そういう部分も見えてくるようですね。

その点では忠教と大久保さんは似た者同士です(笑)

そして、その重石がなくなった分
二人共かなり苛烈な行動もやってくれそうな期待感もあります。


井伊直弼のやっている事は
彼の理屈というか理論から言えば、たしかに正当なんですが
彼はあまりにもそれを急ぎ過ぎました。

それによって余計に敵を作ってしまったのかもしれませんね。


今回はもう井伊直弼、この人に尽きます。

今まではただ己の意見を通してきたために
井伊直弼=悪い奴

って図式が成り立ってきてましたが
よくよく彼の胸の内を知る事で

政に望む直弼の覚悟が見えてきました。

また、調所さんが思い浮かばせるような
彼の台詞も上手いです( ̄ー ̄)b


そんなもんだから駕籠の中で己の死を悟り
取り乱す事なく静かに目を瞑る姿が悲しくて悲しくて

まさか井伊直弼で泣くとは想定外でした(ノД`)
Unknown (くまま)
2008-08-12 10:28:54
>私憤じゃないのかよと突っ込みたくなるんですが、そこは、悠揚迫らぬ梅雀さんのすばらしい演技力で、うん、それもそうかもなと納得してしまうのでした。
私も、うっかり納得してしまいました(笑)。

誠忠組にドラマが起こるのですか?それは目が離せませんね。
和解の手芸 (庵主)
2008-08-13 07:31:40
SFurrowさん

ほんとうに今週は、ミシン→袱紗という小道具の展開がみごとでしたね。しかもちゃんと歴史とからめ、勝海舟と井伊直弼の人柄の暗喩になっているところも見事でした。

そういえば、茶室で和解するまえからすでに小袱紗を、プレゼントするつもりでつくっていたのかなと、そこがちょっと?だったんですけど。

>たまたまその時持っていたものをプレゼントするという

ああ、そういうことか…、と納得です。
たぶん、あの小袱紗で井伊と対決する気持ちもあったと思うんですよね、最初は。(ミシンを持ちこんだ)ペリーのときから努力した外務官僚たちを、みんな処分してしまったわけじゃないですか。そういう井伊のやりかたに抗議のきもちだったとおもうんですけど、それが、茶室でのやり取りのなかでプレゼントに転ずる……うーん、ウェルメイド!

>「端切れ三部作」

次は和宮に何か?(笑)
久光と大久保 (庵主)
2008-08-13 07:41:17
ikasama4さん

>その点では忠教と大久保さんは似た者同士です

なるほど、いままで存在していた大きな重石が無くなって、フリーに動けるようになったタイミングが、忠教=久光と大久保で一致したんですね。
歴史って、いがいとそういう小さなタイミングの合致で、大きく動くきっかけになっていくわけで、特に幕末劇では、そういう、個人と個人の縁の妙がとても大事。上手な人が演じると、そのあたりも見えてきます。

正直、原田さんがこんなにやるとは思ってなかったですねえ。忠教と大久保の関係は、これからがとても楽しみです。

>また、調所さんが思い浮かばせるような彼の台詞も上手いです

あそこでベタに調所さんの回想映像などが出なかったのも上手かったですね。

>まさか井伊直弼で泣くとは想定外でした

ええ、ホント。予想外の人で泣ける、そういうドラマは信用していい(笑)。
寺田屋事件は… (庵主)
2008-08-13 07:50:31
くままさん

>誠忠組にドラマが起こるのですか?

「寺田屋事件」のことなんですが、どうでしょう、天璋院まわりと直接関係ないし、どの程度に扱うかなあ。しっかり扱ってほしいですけどね。
そういえば、この悲劇で黒幕みたいになる「清川八郎」が、前の『新選組!』で演じた方が、今回は老中(間部詮勝)に大出世してます(笑)。
花道があって良かった! (なおみ)
2008-08-13 12:51:02
庵主さん、こんにちは。
倶楽部に沢山の募金をありがとうございます

世間は五輪と高校野球モードで慌しゅうございますね。そんな中にあって「あの雪のシーン」は静謐で美しかった・・・そして大泣きしてしまいましたよ!!

>ドラマの底力を見た思いです。井伊様も、いままでの腰の抜けた悪役とは粘りが全然ちがいましたしね。

ですね~仰る通りです。最初の銃弾が多分被弾してるんですよね?騒ぐでもなく覚悟を決めて静かに目を閉じるところがなんとも・・・

>麟太郎が、オミヤゲをもって

ワタシも「お土産って若いオトコ!?」ってびっくりしましたよ!いくら天璋院に取り入るためとはいえ、未亡人に若いオトコをあてがうとは!?・・・と思いました(笑)

>この小道具は絶妙です。日本の精神がつまったお茶の、客に供するときに使う小袱紗に、異国の技術。和魂洋才ってやつですか?

「じん」ときましたね。なおすけは確かに「善人」ではなかったと思いますし、判断が正しかったか疑問もありますよね・・・でもね、その「覚悟」にはやっぱり泣けちゃうんですよね~(笑)ま、それもこれも「中村梅雀」だからこそですけどね。
・・・それにしても倶楽部の来場者状況が・・・(苦笑)「なおすけ」が不人気なのか「なおみ」が不人気なのか・・・ビミョウなんですけどね
プレゼント (SFurrow)
2008-08-13 18:37:04
>次は和宮に何か?(笑)

あ~きっとありますね、必ずあると思います。
そういえば、薩摩にいた頃から、やたらと鯛や酒を郷中に持っていったり、先日は打掛を女中たちに配ったり、篤姫の「プレゼント癖」は前から出していましたよね。江戸城を去る時も、全部周囲に分け与えて、自分はあの桜島の掛軸一幅だけを持っていたとか。伏線の張り方が丁寧ですよね。

>寺田屋騒動

これはやるでしょう! やらなかったらNHKに料金払い戻し請求しちゃうぞ~(例の大久保疑惑@田中河内介父子殺害とかまでは、触れないかもしれないけど)
政治向きのことはアッサリ流してますが、大奥と薩摩事情は並行してやってるみたいですからね。坂本龍馬も天璋院とは直接関係ないけど、主要キャストで出てるってことは、小松帯刀がらみで薩摩屋敷の出入りが描かれるんだと思うんですけども。

井伊直弼は、ともかくも、己れの道を全うして死んでいったようですが、この後の彦根藩は大変だったんですよね?
襲撃に合った生き残りの家臣たちがターゲットになったりして・・・
そういう陰惨さって、近親憎悪的というのか、一つの日本人の感情の特徴かもしれませんが、嫌(怖い)だけど知りたいような(複雑です)。
オリンピックと残暑で… (庵主)
2008-08-14 22:20:26
なおみさん

倶楽部の記事まとめお疲れ様でした!

いやいや、なおみさんが不人気なんてことは決してないのですが、オリンピックの影響と、なによりこのぐったりな残暑の真っ最中に「雪の桜田門外」とか言われても、正直ピンとこなかったのだろうか?とわたしも危惧しています。
上様の「猛暑の中に柩が1ヶ月」は、すごい生々しいというか、暑苦しさまで臨場感があったんですけどねえ(笑)。
でも、いいじゃないですか。こういうものは、ご自分のなかでいままでの歴史観ががらっと変わる体験があれば、もう十分な成果ですもの。

>なおすけは確かに「善人」ではなかったと思いますし、判断が正しかったか疑問もありますよね・・・でもね、その「覚悟」にはやっぱり泣けちゃうんですよね~

そうですよね!毀誉褒貶が激しい。明治後の史観でははっきり「悪者」あつかいですけど、やはり、文化人としての格は人品を物語るんですよね。
お茶の世界では特にそうですよね。彦根城博物格で、井伊直弼の好みの茶道具類を見たときには、わたし、この人は文化人として正統な評価を受けていないなと思いましたもん!

それにしても梅雀さんはお見事でしたよねえ…。ホワイト家族のお父っつぁんに穴がうめられるんでしょーか?(笑)
伏線だったんですね。 (庵主)
2008-08-14 22:26:18
SFUrrowさん

>篤姫の「プレゼント癖」は前から出していましたよね

な~~るほど!! 俗にいう「くれ好き」というやつですね。そういう人格だったのか(笑)。
いや、それが初めのころから少しずつ、江戸城明け渡しの伏線を張っていたとはすごいです。そういえば、いままで姫のプレゼントに預かったひともかなりの数に…。

>小松帯刀がらみで薩摩屋敷の出入りが描かれるんだと思うんですけども

期待していいんでしょうか?わたしの大好きな中村半次郎なんかが登場するのも(笑)。

>この後の彦根藩は大変だったんですよね

村山たかの生き晒しとかね、その子供が惨殺されたり。長野主膳も悲惨な末路を…。そのあたり、なにか非常に陰湿ですよね。表の歴史にはあまり出てきませんが…。

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