Yoshikoの『リビング』へようこそ

16年間脳梗塞後遺症の夫と101日間世界一周クルーズをした。その記録を「リビングを船に乗せて」として著す。

珈琲店

2018-09-10 | 旅行


この頃一人で珈琲店に入れるようになった!
と威張って言うと友達に鼻で笑われる。

なんで今頃そんなこと言うの!
何才だと思っているの!!
変な人ね!

夫がいた頃は一刻もはやく家に帰ろうと思う
帰巣本能がありお昼を挟んでの遠路の外出でも
私のスケジュール表には「食事」という項目は
なかったからだ。

鎌倉の実家も駅から5分だったので疲れて鎌倉駅
に降り立ってもあと五分我慢すれば、、、、と
思って、喫茶店に入る事など考えていなかった。

だが、母は晩年、
「ちょっとお茶飲んで行きましょう」と美味しい
珈琲店に私を誘うようになった。
子供を育てている時間、自分が時間に追われて働
いていた時は経済的にも物理的にも余裕がなかっ
たのだろう。

余裕が出て自分を大切に、可愛がる余裕が出来て
来たのだろう。父母で散歩に出て喫茶店や美味し
いレストランに入るようにもなった。

私が行くと、私を「だし」にしてお昼は外食にと
出かけたものだった。

私も年をとり、一人になって外での食事の楽しさ
、気の抜き方が分かってきた。気がつくのが
遅かったかもしれないが、これから楽しむ余裕の
人生を歩んで行きたいと思う。