![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/f8/3c1ec98ae85ee76a3f554d32237b23f8.jpg)
また悲しいニュースが飛び込んできた。今度はプロ機材の老舗である共同写真要品社が自己破産・倒産した。共同写真要品社の詳しい歴史は知らないがプロ機材の販売では相当に歴史ある会社で、私が写真業界に入った30年以上前に既に多くのプロカメラマンから絶大なる支持を受けていた。当時同社はY社長とI社長と二人の社長体制でした。集金に伺うと振出小切手の署名にお二人の名前が署名されていたので「共同写真」の「共同」はきっとY社長とI社長二人からとったものなんだと勝手に解釈をしていた記憶がある。数ヶ月前にも同社の旧知の営業担当者が自社開発したデジタルバック専用ビューカメラ「コラボレックス」を販売して欲しいとワイズに来社したばかりだった。ここ10年で写真業界は大きく変わり、流通の要だったほとんどの問屋さんが無くなり、プロ写真機材商社、老舗カメラ店、ラボも例外なく廃業・倒産が続いている。これらの会社名を頭の中で思い起こすと際限なく出てきそうだ。話は戻るが共同写真要品社の負債は4億円とも言われている。丁度このニュースが入ってきた翌日にある会社の社長が来社した。共同写真要品社が倒産したことをお話しすると、一瞬顔色が変わり「まいった。知らなかった。当社も売掛がある。」と帰って行った。共同写真要品社の経営陣、スタッフも皆知っているがこれから大変な残務処理が待っている。また債権者になった会社もこの時期の影響は相当に大きいと想像する。ちょっと暗い話しになってしまったが、他方、新たなシステムで写真撮影を新規事業として立ち上げた企業もあると聞く。写真業界も混沌とする日本経済の中でこれからは更なるアイディアの発掘、発想の転換が求められそうだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます