「男の隠れ家ー陶酔庵」日記

いろいろあってまだ生きてます。世捨て人を気取りながら、その高みにはほど遠い俗世の世迷い人生、命だけが通り過ぎてゆきます。

釉薬原料(天然灰)の塩梅は?

2010年12月20日 | 釉薬


ほぼ1年ぶりに今年9月に調合したこまち糠白釉Ⅱ、先日のこれまた一年ぶりの本焼きで
数品テストをしてみました。
ブログにはこれから掲載予定ですが、少々不安定で雑味成分が混ざった感じです。

そこで段取りを振り返って、これまではミキサーで撹拌した後、
ふるいで濾していた作業を今回忘れていました。

昔の話をぶり返す事になるのですが、私はポッドミルを持たないので
ミキサーでの撹拌のみです。
しかし私が迷っているのはポッドミルにかければ済む問題ではなくて
ポッドミルにかける前の問題なんじゃないかと・・・・

もちろん水簸作業を終えて、雑味成分とやらをどの位取り除くのがいいのか??

合成灰ではなく、わざわざきつい思いをして作った天然灰を使う以上は
その不確実要素も大切な要素のはずです。

だから精製作業の段階でも、釉薬調合の段階でも、原料(天然灰)を
どこまで精製すればよいのか?今更ながら初めて釉薬を調合した時のような
疑問にぶち当たりました。

そして、原料を乳鉢で擦ったりとかいろんなご教示を頂いたことを思い出し、
結局、自分の体力でそこまでやれないと割り切った事も思い出しました。

堂々巡りの疑問と諦めの繰り返しに少々空しくなりながらも、
新しい釉薬を試す時の何とも言えないワクワク感に浸りながら
ただ黙々ととりあえずふるいを濾すのでありました。



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クリント・イーストウッドさんも台無しね!

2010年12月17日 | 釉薬















先日の釉ハゲの続き。

書けば書くほど恥の上塗りだが、途中で逃げるわけにはいかない。

すべての結果を明らかにせねば・・・したところで大したことでもないが。

一番上の汁が流れない取分け皿(チビ子のアイデア)だけでも何とか使えないかと思案するが
どうしようもない。

小物はままごとのおもちゃなんで何とかなるんですが。

アッ!もう一度挑戦すんだったね!!




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釉ハゲ釉チヂレ秋田のナマハゲ

2010年12月15日 | 釉薬



今回ばかりは楽しみにしていたチビ子に本当に悪いことをしてしまった。

顔料の付着力・定着力のなさ、釉薬と共融物となりえない物質との認識のなさ。
数年ぶりに顔料を扱ったとはいえ基礎的なミス。
お恥ずかしい限りです。

チビ子に「ごめんね!」って言ったら、
「お父さんが勉強してなかったんだから仕方なかさ!」
ってかなり気を使ったのか使ってないのか
辛辣な言葉で慰め、許してくれました。

顔料を厚く塗ったところがもちろん一番ひどくハガレ、
顔料を塗らずに、呉須・弁柄のみの部分はきれいに
透明釉がかかりました。

こうなるとふと思い出した顔料の存在があだになりました。
最初の予定通り、「呉須と弁柄しかないよ!」で通していれば・・・
でも子供ってやっぱり派手な色がついてた方が楽しいんですよね!!

また、挑戦してみます!
なっ!
チビ子!



















それにしても虎の巻に書いてあった『顔料(いわゆる「下絵の具」)』って一言に見事に
はまってしまった(爆)





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The Last Walts Theme (Ending)

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小さな一歩・・・その名もこまち糠白釉Ⅱ

2010年09月29日 | 釉薬


今年最初の陶芸作業は釉薬作り!
それも原料でたった3kgを数日がかり。

それでも小さな一歩を踏み出したのです。

歩幅を短く、歩数を少なく、とにかく一歩前へ歩きだす事にしたのです。

前回釉薬を作ったのがビードロ釉で2009年10月。ほぼ一年前。
ほぼ一年ぶりの釉薬作り。
もちろん原料は秋田からご厚意で送って頂いた天然の杉灰・糠灰
何か感慨深いものがありました。

昨日も病院はしごをして来たのですが、
医師から安静を言い渡されて、ほぼ半年間テレビの前で耐えてきました。
しかし症状が回復する兆しは見られません。

医師に毎月確認しても、安静の指示。
もうこれ以上、時間を無駄にしたくない。

ここは自己責任で、歩幅を短く、歩数を少なくとにかく歩む。
散歩の事ではありませんよ(笑)

ささやかな一日の充実感を求めて!!












ボチボチと器を作り、この釉薬を試す日を楽しみに・・・・・



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最後の木灰の乾燥

2010年07月25日 | 釉薬


木灰は土灰釉の中でもその構成成分の30~40%近くを占める貴重な天然原料です。

まず木材を手に入れて焼却して灰、さらには水簸作業(アク抜き水洗い)を経て
乾燥まで大変な手間がかかります。

実際に私がやるのはこの水簸作業からで、そこまではいろんな友人が私を支えて灰を準備
してくれました。

この木灰は奥は雑木灰、手前は樫(かし)とコナラの混合灰。
昨年5月から水簸作業を14ヶ月続けていました(爆)。
と言うより、水に浸したものの、それから先の工程が体力的に出来なかったので
放っておいたと言うのが正直なところ。

昨日カミさんに何とかセメント舟やベビーバスに移してもらって乾燥に入りました。

貴重な原料の灰を頂いた友人の好意に応えるためにも、
何とか体調を回復してこの貴重な釉薬原料を使った釉薬を調合したい。

そしてこれが自分の器ですと言えるものを焼いてみたい、
いや必ず焼いてアップしますね!!


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秋田から届いた貴重な支援物資

2010年06月29日 | 釉薬


ブログで御教示を頂いたり励ましを頂いたり、いろいろとお世話になっている
秋田の土灰釉の師匠から今年も乾燥が済んで出来あがったばかりの貴重な
木灰、籾灰がダンボール箱で届きました。

まず木材や籾・稲藁の入手から始まり、燃やして、水洗い(水簸)、アク抜き作業、
水替えの繰り返し・・・半年近く。
私のように怠けると同じ水に一年近く浸けたまま・・・
さらにその水洗いが済んだ灰の乾燥。
完成したときの量は僅かなものになる。

そんな貴重な天然灰を毎年贈って下さるご厚意と支援に支えられて
私の陶芸は成り立っています。
感謝の言葉をいくら並べたところで言いつくせるものではありません。

せめて釉薬テストのアシスタントとして、頑張って作品にして
少しでもお役に立てたらと思います。


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繰り返す過ち・・・・ビードロ釉

2009年12月19日 | 釉薬


同じ過ちを2度繰り返すと、今度は「2度あることは3度ある」と言うことわざを思い出す。
棚板に流れた釉薬とついた器をはずす時、ついつい軽い気持ちで器を手で
コンコンととりあえずやってみる。
そして高台がポロリと取れた。
苦い経験の記憶だが、記憶は薄れ再び同じことをやってしまった。
いずれにしてもそう大騒動するほどの器ではないのでいいのだが、
そういう甘い考えが同じ過ちを繰り返す原因かも・・・反省!!

これはカルメラならぬ琥珀の高台を削り取られた平碗。
土は地元の特赤土にビードロ釉。
見込みの底に深い輝きの琥珀が沈む。








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フリーカップテストピース・・・こまち糠白釉

2009年11月14日 | 釉薬


今日は定番の黒泥土とこまち糠白釉の組み合わせ。
その時々によって、釉掛けの厚さを変えると
ブルーも微妙に変化する。
白濁に近い水色から濃いブルーまで。





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フリーカップテストピース・・・黒マット釉

2009年11月13日 | 釉薬




今日は地元の特赤土と黒くならない黒マットの組み合わせ。
先日の意図しない表情の流れが垣間見える。

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ぐい呑みテストピース・・・ブナ灰糠白釉(3)

2009年11月12日 | 釉薬








今日は黒泥土の小さなフリーカップ風ぐい呑みにブナ灰糠白釉。
3回目の登場。釉掛けの方法や厚さ、濃度によって表情が大きく変わる。


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ぐい呑みテストピース・・・土灰藁白釉

2009年11月11日 | 釉薬








今日は赤御影土に土灰藁白釉。
赤御影土のブツブツに白濁の流れ。
少しは荒れた感じが好きです。

テンションを持ち続けるために
何とかブログの更新だけは続けています(笑)


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ぐい呑みテストピース・・・ブナ灰糠白釉(2)

2009年11月10日 | 釉薬








今回はブナ灰糠白釉と赤御影土の組み合わせ。

前日の黒泥土とほとんど変わらない釉調が出た。
安定しているように見えているが、
これがブナ灰糠白釉の本当の姿とも思えない。


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ぐい呑みテストピース・・・ブナ灰糠白釉

2009年11月09日 | 釉薬







ブナ灰糠白釉と黒泥土の組み合わせ。

10日ほど前の季節性インフルエンザ接種の翌日から風邪気味になり、
例の年に数回襲ってくるなかなか脱出できない不調の中におります。
如何ともしがたい焦燥感との闘いです。
土に触れたい!!


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ぐい呑みテストピース・・・黒マット釉

2009年11月08日 | 釉薬





黒くならない黒マットと黒泥土の組み合わせ。
流れた釉薬が意図しない表情を見せた。


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カルメラ焼き・・・ビードロ釉の結末

2009年10月24日 | 釉薬
ビードロ釉はまだ調合して2日目。
上水も抜いてないのでジャブジャブ状態の濃度の薄さ。
さらに用心して薄掛け。
あー、それなのに~~~、それなのに~~~!!

この釉薬一体どうやって使えばいいのか・・・・
経験豊かな御仁はレシピを見た段階で、この結果は当然予想されていた??
私も想定内?だから念のために欠けた棚板を敷いていた。
被害は最小限に、これも苦い経験から学んだ知恵。
失敗もまた人を育てる。脳を育てる。
一方で日に何億と言う脳細胞が死んでいく。














流れた釉薬を見ていたら、なぜか子供の頃よく食った
カルメラ焼を思い出して食いたくなった。

それもエメラルドグリーンならぬ琥珀のウィスキーを飲みながら。
ウィスキーは山崎ではなくアイラ島のシングルモルトである。

などとキザな事を書きながら、
映画「ジュラシックパーク」で古代から現代にDNAを伝送した蚊を閉じ込めた琥珀
をも思い出した。

以上の状況からショックはそう大きくなさそうである。
気を取り直して、前回の窯出しに続き、またもやグラインダーの出番が。
せっせと運んでガラスの粉塵にまみれて削りましたとさ(爆)

それよりももっと大きなショックが!
人間は余り学習してないというか、物忘れと言うか、
棚板から上手くはずしたはずの器の高台からはみ出し流れた釉薬を
とりあえずトンカチで軽くコツンコツンと叩いていたら
前回に引き続き今回も高台がポッロリ・・・・


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