陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

フィギュアスケートGPシリーズ ロシア杯2010(一)

2010-11-20 | フィギュアスケート・スポーツ
11月は毎週フィギュアスケート三昧ですね。
世界各地から日本人選手活躍の朗報が飛び込んでくるのは嬉しいものです。

19日に開催されたのは、GPシリーズの第五戦、モスクワでのロシア杯。つづくフランス杯とあわせて、GPファイナルへの切符をかけて、いよいよ各選手の動向が見逃せなくなってきました。
SPのみの結果を覚え書きしておきます。

男子シングルでは、まだ十五歳の新星・NHK杯四位(NHK杯フィギュアスケート総集編(二))でシニアデヴューを鮮やかに飾った羽生結弦選手が、70.24点で六位からのスタート。まだまだ表彰台は狙える位置につけています。しかもほぼノーミスで、パーソナルベスト更新。まだまだ伸びていきそうな期待が集まります。NHK杯のフリー(氷上の王者、威風堂々の舞)ではスタミナ切れで失速した分を、今大会で挽回できるかが見ものですね。

高橋大輔選手・織田信成選手の後輩、町田樹選手は、今回は不調なのかジャンプの失敗がたたり、残念ながら最下位十二位と出遅れています。とはいえ、九月のネーベルホルン杯では四回転を決めて初優勝をさらった若手。ここからどれだけFSで巻き返しを図るか頑張りどころ。

SP終了時点での、男子の一位は81.96点のカナダ籍パトリック・チャン選手。織田選手を抑えてスケートカナダ(スケートカナダ 2010)で優勝をさらった実力派です。
さらにNHK杯で高橋大輔選手に続く二位だった米国のジェレミー・アボット選手、小塚崇彦選手が電撃優勝した今年の中国杯三位(氷上の青い貴公子、頂上対決(一))のチェコスロバキアのトマシュ・ベルネル選手とオリンピック級のベテラン勢が続きます。やはり男子の世界の壁は厚いのでしょうか。

注目はやはり女子シングルでしょう。
中国杯で金メダル争いを演じた日本の安藤美姫選手・鈴木明子選手そして地元ロシアのアリョーナ・レオノワ選手がふたたび顔あわせ。

SPでは、中国杯二位に甘んじた雪辱(氷上のシンデレラ、不屈の舞)を晴らすかのごとく、鈴木明子選手が、57.43点で首位。ミスがなかったとはいいながらも、好発進を切りました。中国杯では準優勝でしたから、このまま優勝すれば確実にGPファイナル出場枠を獲得できます。二位でも条件次第では可能性はあり。

中国杯では堂々の優勝(氷上の美姫、華麗なる舞台)を飾り女王の威厳をみせつけた安藤美姫選手は、54.00点。惜しくも五位からのスタート。昨シーズンに続いてのロシア杯連覇が期待されますが、ロシア杯で三位以内であれば、彼女もGPファイナル進出が確実とされています。首位の鈴木選手との差が3点ほどなので、他の選手の動向しだいでは逆転もありうるかも。中国杯でのあの前人未到の快挙を再現してくれるのでしょうか。楽しみであります。

女子の二位は、米国のアグネス・ザワツキー選手。三位はおなじく米国のアシュレイ・ワグナー選手。浅田真央選手と同年代、20歳、ロシアの刺客と恐れられるレオノワ選手は九位と大幅に出遅れています。

ペアでは、NHK杯で三位の高橋成美/マーヴィン・トラン組(NHK杯フィギュアスケート総集編(三))が、55.90点でSPでは二位。
首位に立ったのは、バンクーバー五輪で惜しくもメダルを逃した(氷上のペアダンス、ロシアより情熱をこめて)ものの、世界選手権では銅メダルに輝いた川口悠子/アレクサンドル・スミルノフ組で61.91点。昨年は二位に終わった地元ロシアではじめての勝利の華を飾れるか、注目ですね。



フリースケーティングの模様は、本日深夜24時半から、朝日放送系列で放映されるようです。

テレビ朝日フィギュアスケートGPシリーズ世界一決定戦2010公式サイト

放送時間帯がずいぶん遅いのが不満なのですが、現地時間と時差があるためなのですね。なるほど。


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