私、決して原発支持者ってっわけじゃないけど。
最近の風潮は極端すぎるんじゃないかと思います。
安全説・・・山下教授に解任署名
長崎大学教授で福島県放射線健康リスク管理アドバイザー・
山下俊一教授にNGOから「解任要求」が出ている。
山下氏は長崎出身の被曝二世。
1991年から約20年間にわたって、チェルノブイリや
セミパラチンスクでの被曝者治療に携わっている。
05年から2年間は、世界保健機関(WHO)のジュネーブ
本部で放射線プログラム専門科学官を務めている。
3月19日にアドバイザー就任。
山下氏の主張
・ 「100ミリシーベルトで、5人くらいがんのリスクが
上がることが、長年の調査結果で分かっている。
100ミリシーベルト以下は分からない。
明らかな発がんリスクは観察されていないし、これからも、
それを証明することは非常に困難」
・ 皆さん、現実、ここに住んでいるし、住み続けなければならない。
広島、長崎もそうだったし、チェルノブイリもそういう状況。
そういう中で、明らかな病気は、事故直後のヨウ素による
子どもの甲状腺がんのみ。
このような現実をもって話している。国の指針が出た段階では、
国の指針に従うのが国民の義務だと思うので、
そのような内容でしか答えられない」
NGO(グリンピースジャパンなどの環境保護団体)の主張
→ 6月10日に菅総理や福島知事にあてた要請文。
1 特に放射線量が高い地域において、避難・疎開・夏休みの
前倒しを促進すること。
2 子供を含む福島県民の内部被曝検査の実施 他4項目。
3 その中に山下氏の解任が上げられている。
「リスクの軽視」が理由。
この人の主張・・テレビでみたような気が・・・確かに言う通りかもって思ったのも
事実。資料として「100ミリシーベルト以下はわからない」というのも事実だろうなと。
だって、それ以下で「発がん性リスク」を調べた例がないんだもんね。
しかも「〇〇以下なら絶対に発ガン」という確定証拠もないという事だと思います。
いかにも学者らしい台詞だなあって感じました
NGOや福島県民の勘にさわったのが
「国の指針が出た段階では、国の指針に従うのが国民の義務だと思う」
の部分らしい。
「その国が嘘をついているから信じられないんじゃん。お前は国の手先か」
という事だと思うのですが、山下氏の主張は正論じゃないの
そもそも国民が政府を信じられなくなった理由は、総理と東電が「嘘」をついて
いたからでしょう
・ 正直に言ったら国民がパニックに陥るから
という理由で。でもその裏には
・ 福島県民全部を避難させるのは大変だし面倒。
・ 先送りしてどうにもならなくなったら何とかする。
という事だと思います。だから山下氏の「国の方針に従うべき」という台詞は
自滅するのと同じ行為で、それなら自力で自分を守りますって話なんでしょう。
広島に原爆が落とされた時、黒い雨が降って直接被曝してない人も発病し
「二次被曝」になった・・・という話はよく聞きます。投下された街は全滅で骨も
残らない状態だったし。かろうじて生き残った人のその後も・・・
一方、長崎では山が幸いしたのか、広島に比べると死者が少なかった。
私が務めていた会社に被曝した方が働いていらっしゃいましたが、ご本人いわく
「被曝したのになぜか無事。後遺症もないのよねーーありがたいわ」との事。
当時から「なぜ被曝したのに後遺症もなく無事なの?この人だけ特別運が
よかったのかな」って思ってましたが
先日、「TVタックル」に出てった福島の人が「僕等はモルモットなのかもしれない」
と発言していましたが、今後、この人たちの健康調査を通して結果は半世紀後
にしかわからないって事ですね。
ただですら「発ガンリスク」はあるのに、放射能限定のリスクをどこまで証明できるか。
私達が住んでいる場所だってホットスポットなわけだし、本当は心配です。
学校などでは検査しているって言ってるけど、その基準が見えないし
つまり考え始めるとキリがないんです。ゆえに考えないようにしているのも
事実で。どこに行けば本当に安全かどうかなんてわからないでしょう?
結果的に「住み続けなければならない」わけで だから、本質的には
一教授の解任ですむ話じゃないんです。本当に問うべきは方針に従うべき
国の判断の間違いであり、それを指揮した人じゃないかと。
グリンピースが関っている時点で怪しいよな・・・と思っているけど、鵜呑みにして
大騒ぎし、一人の人間を抹殺しないようにと願うのみです。