ふぶきの部屋

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MY千秋楽 スカーレット・ピンパーネル

2017-06-10 07:00:00 | 宝塚コラム

 金曜日に姫ちゃんと感激しました。

今回の姫ちゃんはすごいです。大劇場で2回、東京で5回。合計7回「スカーレット・ピンパーネル」を見て・・・その恩恵にあやかり、東京2回目にしてMY千秋楽でございました。

たまたま入りに遭遇したのですが、ちょっと紅さん・・・疲れているんじゃない?と思ったり。それにしてもタカラジェンヌのファッションって、東京では浮くよね。

その理由をあれこれ考えてみたんですが、一つは季節感がないって事です。

この暑いのに春物のセーターとか、黒づくめとか?帽子にサングラスはしょうがないとして、顔全部覆ってしまう程のマスクとかね。

真冬に帽子にサングラスも目立つものね。

しょうがないけど、サラリーマンのおじさん達まで「あ、宝塚」みたいな感じで立ち止まり、用もないのに入り待ちを見て笑っている・・・っていう風景が何となく腹が立つのよね。

日比谷にいるんだからこれくらい普通って思ってくれないかな?なんて・・・ないっか。

安蘭けいさん達、ご観劇でした。

それと団体で高校生が。彼らは幸運でしたね。笑える作品だし。

まず、楽が近いせいでしょう・・・やっぱり疲れが目立って全体的に滑舌が悪くなっているような気がするんですけど。

紅ゆずるも最初はぐだぐだになりそうですけど、2幕目あたりから調子が戻ってきたようで、ほっ。アドリブも炸裂していましたが、それで疲れを吹き飛ばそうとしているような感じがしました。

毎日、姫ちゃんにピンパーネル団の方々のあれやこれやを聞かされ、DVDでも「ほら、ぴーすけっ!これがあやな!っ!ねっ、このラブラブ度がすごいでしょっ!細かい演技がすごいでしょっ!」とそりゃあもう教え込まれているので、今回はピンパーネル団を中心に見ました。

初演や月組と今回の星組の大きな違いは、ちょい役に見える人達がそれぞれ想像を膨らませて役を大きく、印象的にしているという事です。

例えばジュサップ。演技からはパーシーへの忠誠心があふれ出てきますし、お茶のシーンでの娘役達の華やかさも、シトワイヤン達一人ひとりの物語性、ジョーブランの部下二人の面白さ、そういったものがストーリーを盛り上げています。

日本におけるミュージカルは歌がうまければいいというわけではないんだなあと思いました。

(外国のミュージカルが歌だけ重視しているとは思いませんけど、コンサートのようなフレンチミュージカル、歌と芝居が分離しているようなブロードウエイミュージカルに対して宝塚歌劇はその中間じゃないかと思うのです)

私がスカーレット・ピンパーネルだからだ!」と言ったら、思わず「紅屋!」と声をかけたくなりますよね。

 

話は飛びますけど、最近NHKの「欽ちゃんのアドリブでショー」を見てます。

欽ちゃんがやってきた浅草軽演劇というのは決まったセリフがあるわけではなく、アドリブと動きでお客を笑わせるものなんです。

劇団ひとりなどがそれが出来なくて四苦八苦しているのを見て、本当に芝居というのは奥が深いと思いました。

欽ちゃんは「最近はセリフで笑わせる事はあっても全身全霊の動きで笑わせることがなくなった」と言っていましたが、言われてみれば確かにその通りですよね。

「スカーレット・ピンパーネル」における紅のパーシーとグラパンのアドリブや動きは、浅草軽演劇に近いもので、それだけにバカバカしく、面白い。

格調高い「スカピン」が好きな人には向かないだろうなと思いました。

今回の舞台を見た安蘭けいが、「私の方が歌がうまい」と思ったら役者として終わりだと思うけど、逆に「こっちの方が面白いのでは」と思えばまだ見込みがあるかなと。

安蘭けいの欠点は表情が豊かではない事なんですよね。

下級生の頃からそうでしたけど・・・歌が上手な人が陥る罠とでもいいましょうかね。

今でこそ一路真輝も演技派ですごく上手と思いますが、トップ時代は歌のうまさに頼り切ってたところはありますよね。

紅は下手(下手でも上手になってます)な分、感情を伝える事に重点を置いてますからわかりやすい。これはやっぱり麻路さき手法だなと思うんです。

ルイ・シャルルに初めて会った時に声を詰まらせ「おいたわしい」という。笑いながらも目からこぼれる涙に観客は感動し、ああ、ルイ・シャルルって本当に子供で不安で可哀想な子なんだなあと感じ、パーシーはなんて優しいんだろうと思う。

お茶を飲みながらちらっとマルグリットを見る。

マルグリットが友人の手紙を盗み見て「どうしてだい?」と問い詰める・・そこにはまだ愛を感じたり。そういう細かな部分が好きです。

姫が「目の前の君は紅さんの方が上手に聞こえる」と言ってまして。

声や歌は安蘭の方が上手なんだけど、その歌を歌っているパーシーの歓びが伝わってくるからでしょう。

素顔はかっこいいけど、押しが今一つ強くない七海ひろきも大劇場よりは感情をあらわにするようになりましたよね。もうちょっと熱くなってくれるといいんですが。

礼真琴はよりお茶目でドジなショーブランになってます。

音波みのりは綺麗なのになかなか日の目を見ないなあ。

 

とにもかくにもあと数日。頑張れ!!

 

 

 

コメント (3)
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