万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌3833 虎に乗り3568

2021年01月08日 | 万葉短歌

2021-0108-man3833
万葉短歌3833 虎に乗り3568

虎に乗り 古屋を越えて 青淵に
蚊竜捕り来む 剣大刀もが  境部王

3568     万葉短歌3833 ShuH480 2021-0108-man3833

□とらにのり ふるやをこえて あをふちに
  みつちとりこむ つるぎたちもが
○境部王(さかひべの おほきみ)=「養老元年(717)一月従四位下。同五年六月治部卿。・・・年二十五にして没・・・。」
【編者注】第2部(3816-3854、三十九首)の第18首。男。題詞に、「境部王詠数種物歌一首 穂積親王之子也」。穂積親王については、3816歌参照。
【訓注】虎(とら)[他には、02-0199笛乃音波 敵見有 虎可叨吼登(ふえのおとは あたみゆる とらかほゆると)、18-3885韓国乃 虎云神乎  生取尓(からくにの とらとふかみを いけどりに)、いずれも長歌の2か所]。古屋(ふるや)[<古家(ふるへ)>は人の気配を残し、<古屋>は気味悪い廃屋(依拠本注要約)]。蚊竜(みつち=鮫竜)[「竜に似る、想像上の水棲動物。・・・<水(ミ)ツ霊(チ)>」]。剣大刀(つるぎたち=剣刀)[「両刃の剣」]。



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