2021-0107-man3832
万葉短歌3832 からたちの3567
からたちの 茨刈り除け 倉立てむ
屎遠くまれ 櫛造る刀自 忌部首
3567 万葉短歌3832 ShuH477 2021-0107-man3832
□からたちの うばらかりそけ くらたてか
くそとほくまれ くしつくるとじ
○忌部首(いむべのおびと)=「未詳。3848の<忌部首黒麻呂>と同一人物と思われる。」「以下三首(3832~4)、長意吉麻呂の七首(3825~31)と一緒に3824の歌に合わせてのちに追補されたと見られる。」
【編者注】第2部(3816-3854、三十九首)の第17首。男。題詞に、「忌部首詠数種物歌一首 名忘失(まうしつ)也(せり)」。
【訓注】からたち(枳)。茨(うばら=棘棗原)。刈り除け(かりそけ=苅除曽気)。まれ(麻礼)[「<まる>の命令形」。<まる(放る)=大小便をする>(『詳説古語辞典』)]。櫛(くし)[「・・・黄楊で作るのが一般。ただし、竹製や骨製も・・・」]。刀自(とじ)[「主婦の敬称」]。
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