万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌2628 いにしへの2440

2017年10月20日 | 万葉短歌

2017-1020-man2628
万葉短歌2628 いにしへの2440

いにしへの 倭文機帯を 結び垂れ
誰れといふ人も 君にはまさじ   

2440     万葉短歌2628 ShuF273 2017-1020-man2628

いにしへの しづはたおびを むすびたれ
 たれといふひとも きみにはまさじ

=出典未詳。
【編者注】「寄物陳思」(2619~2807、189首)の第10首。男。左注に、「一書歌曰 古之 狭織之帯乎 結垂 誰之能人毛 君尓波不益(いにしへの さおりのおびを むすびたれ たれしのひとも きみにはまさじ)」。
【訓注】いにしへの(去家之)。倭文機帯(しづはたおび)[下記注。03-0431(長歌)倭文幡乃 帯解替而(しづはたの おびときかへて)]。狭織之帯(さおりのおび)[下記注]。
【依拠本注-倭文機帯】日本古来の機にかけて織った、簡単な模様の帯。渡来の織物に対していう。
【依拠本注-狭織之帯】普通よりも幅を狭く織った帯の意か。倭風は狭く、渡来風は広かったものか。