2012-0427-man0581
万葉短歌0581 生きてあらば0517
生きてあらば 見まくも知らず 何しかも
死なむよ妹と 夢に見えつる 大伴坂上大嬢
0517 万葉短歌0581 ShuB499 2012-0427-man0581
□いきてあらば みまくもしらず なにしかも
しなむよいもと いめにみえつる
○大伴坂上大嬢(おほともの さかのうへの おほいらつめ)=題詞原文には「大伴坂上家之大娘」。「大伴宿奈麻呂と大伴坂上郎女との子。…。のちに従兄の家持の正妻となった。」
【編者注】題詞から、作者が家持へ報(こた)え贈った歌四首。その第一首。
【編者注-作歌事情】天平14年(732)ころ、家持が「我がやどに蒔きしなでしこいつしかも 花に咲きなむなそへつつ見む(8-1448)」と詠んだのに答えた歌。数え年家持十五歳、大嬢十歳。ただし依拠本は、「この四首は、母坂上郎女の代作に相違ない。」
【訓注】夢に見えつる(いめにみえつる=夢所見鶴)。