やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

【中学歴史教科書8社を比べる】99 ⒁ 「元寇」の描き方の大ちがい <その9:③「神風」、④他の侵攻>

2017年02月22日 | 中学歴史教科書8社を比べる(h28-令和2年度使用)

③ 「神風」についての描き方 ※言及は3社のみ

【育鵬社】

 

【自由社】

 

【帝国書院】

 

■考察 

 「大風=神風説」が日本中で唱えられたり、積極的に紹介されたりしたのは事実。

 それは、少なくとも、鎌倉時代と、大東亜戦争敗戦直前の昭和18(1943)の国定教科書記載からの半世紀ほどの間。

 

 ※帝国書院の「神国思想」が、はたして《日本の優位思想(=「朝鮮よりも日本のことを高く考える思想」》の原因かどうかは・・・???
 ところで、「高く考える」という日本語表現はおかしく(=こなれていないと)感じるが? いさぎよく、「優位に思う」と書くべきでは? 
 もしかしたら、帝国書院は「朝鮮を差別する思想が・・・」と言いたいのだろうか? 

 

④ 両役以外の蒙古侵攻について ※言及は2社のみ

【帝国書院】

 

【学び】

 

■考察 

・琉球…民族的には日本民族だし、明治以降は日本国。

・樺太・台湾…どちらも昔の一時期は日本国。

 したがって、日本史のなかで言及することはおかしいことではない。

 

※少数民族や、いわゆる「マイノリティ」の描き方については、本シリーズの最後あたりで、通史的に比べる予定。

 「アイヌ」「被差別民」「在日朝鮮人」を予定しているが、「琉球」については【琉球・沖縄の描き方】として、次次回から連載する。

 

~次回、元寇の総まとめ~ 

<全リンク⇒> 元寇(蒙古襲来)<919293949596979899100(この項終り)