The Other Whistler / Ron McCroby
気分が良いと鼻歌を歌ったり口笛を吹いたりというのは誰もが経験すること。しかし、鼻歌や口笛を本業とするミュージシャンというのはそうそういるものではない。何でも人並み以上にできれば芸の内、口笛が上手い芸人としての道はあっても本格的なレコードを作るまでとなると並の腕前では難しい。それもジャズナンバーだけをアドリブを交えてとなると尚更だ。
口笛というのは結構音域が高くピッコロに近いという。ということもあり、このアルバムではpuccoloと言っているが、これは元々あった言葉か造語かは??
このマックロビーが世に認められたのは、地元シンシナティーでセッションに参加して評判になってから。早速地元テレビのショーに登場し、全国区のTonight Showにも出演し広く知られることとなる。それを聞きつけて、早速アルバムを作ったのはコンコルドのカールジェファーソンであった。前作の"Ron McCroby Plays Puccolo"がそのアルバムであった。
このアルバムは第2作目。今回のアルバムは何故かピアノのフレッドハーシュがプロデュースしている。前作との違いを出そうとしたのか、タイトルもThe Other Whistlerとなっている。
前作ではフルートのサムモストが一緒にやっていたが、今回はピアノトリオをバックにワンホーンならず、彼の口笛一本で勝負だ。ピアノは前のアルバムと同じビルメイズだが、ドラムには昨年も東北支援で来日したOtonowaのAkira Tanaが参加している。
ジャズのスタンダードナンバーが並ぶのは前回と同様。基本的にマクロビ―がジャズ好きなのであろう。
元々彼の本業はクラリネット。学生時代マーチングバンドでやっていた時、余興で口笛を吹き始めたのが最初という。クラリネットもそれで本業になれる腕前ではなく、広告の仕事を本業にしていたが、夜になると地元のプロのセッションにも顔を出すジャズ好きであった。もっとも口笛はセッションで披露する以外に本業の広告の方で使う事ことも多く、こちらの方がちゃんと稼げるプロであったようだ。
最後の曲でクラリネットを吹くが、こちらは低音域を多用した素直な演奏。口笛には高音域とテクニックが似合うがその対比も面白い。
アルバムも作り、その勢いで’83年のモンタレージャズフェスティバルで、ウディ―ハーマンが音頭をとったジャムセッションにもゲスト参加し、コンコルドレーベルでお馴染みの面々と一緒に舞台に立っている。そしてこれが2枚目のアルバム。たかが口笛といっても、ここまで極めればたいしたものだ。
1. Four Brothers Jimmy Guffre 2:44
2. Song From MASH Johny Mandel 3:52
3. Cherokee Ray Noble 5:34
4. My Foolish Heart Ned Washington 5:43
5. Blue Rond A La Turk Dave Brubeck 5:45
6. I Remember Clifford Benny Golson
7. May Berry R.F.D. Herbert Spencer 4:32
8. Take Five paul Desmond 4:40
Ron McCroby (puccolo,cl)
Bill Mays (p,ep)
Steve La Spina (b)
Akira Tana (ds)
Produced by Fred Hersch
Recorded at Classic Sound Studio, New York City. June 1984
Recording Engineer : A.T. Michael MacDonald
Originally released on Concord CJ-257
気分が良いと鼻歌を歌ったり口笛を吹いたりというのは誰もが経験すること。しかし、鼻歌や口笛を本業とするミュージシャンというのはそうそういるものではない。何でも人並み以上にできれば芸の内、口笛が上手い芸人としての道はあっても本格的なレコードを作るまでとなると並の腕前では難しい。それもジャズナンバーだけをアドリブを交えてとなると尚更だ。
口笛というのは結構音域が高くピッコロに近いという。ということもあり、このアルバムではpuccoloと言っているが、これは元々あった言葉か造語かは??
このマックロビーが世に認められたのは、地元シンシナティーでセッションに参加して評判になってから。早速地元テレビのショーに登場し、全国区のTonight Showにも出演し広く知られることとなる。それを聞きつけて、早速アルバムを作ったのはコンコルドのカールジェファーソンであった。前作の"Ron McCroby Plays Puccolo"がそのアルバムであった。
このアルバムは第2作目。今回のアルバムは何故かピアノのフレッドハーシュがプロデュースしている。前作との違いを出そうとしたのか、タイトルもThe Other Whistlerとなっている。
前作ではフルートのサムモストが一緒にやっていたが、今回はピアノトリオをバックにワンホーンならず、彼の口笛一本で勝負だ。ピアノは前のアルバムと同じビルメイズだが、ドラムには昨年も東北支援で来日したOtonowaのAkira Tanaが参加している。
ジャズのスタンダードナンバーが並ぶのは前回と同様。基本的にマクロビ―がジャズ好きなのであろう。
元々彼の本業はクラリネット。学生時代マーチングバンドでやっていた時、余興で口笛を吹き始めたのが最初という。クラリネットもそれで本業になれる腕前ではなく、広告の仕事を本業にしていたが、夜になると地元のプロのセッションにも顔を出すジャズ好きであった。もっとも口笛はセッションで披露する以外に本業の広告の方で使う事ことも多く、こちらの方がちゃんと稼げるプロであったようだ。
最後の曲でクラリネットを吹くが、こちらは低音域を多用した素直な演奏。口笛には高音域とテクニックが似合うがその対比も面白い。
アルバムも作り、その勢いで’83年のモンタレージャズフェスティバルで、ウディ―ハーマンが音頭をとったジャムセッションにもゲスト参加し、コンコルドレーベルでお馴染みの面々と一緒に舞台に立っている。そしてこれが2枚目のアルバム。たかが口笛といっても、ここまで極めればたいしたものだ。
1. Four Brothers Jimmy Guffre 2:44
2. Song From MASH Johny Mandel 3:52
3. Cherokee Ray Noble 5:34
4. My Foolish Heart Ned Washington 5:43
5. Blue Rond A La Turk Dave Brubeck 5:45
6. I Remember Clifford Benny Golson
7. May Berry R.F.D. Herbert Spencer 4:32
8. Take Five paul Desmond 4:40
Ron McCroby (puccolo,cl)
Bill Mays (p,ep)
Steve La Spina (b)
Akira Tana (ds)
Produced by Fred Hersch
Recorded at Classic Sound Studio, New York City. June 1984
Recording Engineer : A.T. Michael MacDonald
Originally released on Concord CJ-257