Woody Herman Presents Volume 1 Concord Jam / Woody Herman
Concordレーベルへのウディーハーマンの登場は、エリントンに捧げたアルバム“A Tribute To Duke Ellington”にゲスト参加したのが始めて。他には自己のグループでのアルバムはまだ無かったと思う。そのハーマンが1980年の”Concord Jazz Festival”に登場した。'78年には自己のオーケストラでチックコリアの曲にチャレンジするなど先進的な取組みをしていたが、今回は自己のバンドを引き連れてではなく、Concordでお馴染みの面々のジャムセッションへのゲスト参加であった。が、ゲストといっても“Woody Herman Presents”と銘打った、ハーマンがセッションリーダとなってコンコルドオールスターズのプレゼンテーションだった。
曲はハーマンの十八番、”The Woodchoppers’s Ball ”でスタートする。多分この曲にのってハーマンが舞台に登場したのであろう。聴衆の拍手で盛り上がりを見せて、ハーマンのクラリネットソロが始まる。ライナーノーツには、「彼の熱いクラリネットはジャムセッションに炎を点すトーチのようだ」と記されている。相変わらずのあまり綺麗な音色とはいえないハーマン節だ。そして、メンバー一人一人をフィーチャーして曲が進む。”Body and Soul”では北村英治が登場する。世界に通用する北村のクラリネットは流石に美しい。最後はやはりハーマンナンバーの”Apple Honey”で盛り上がってアルバムは終わる。
ライナーノーツを見ると、いきなり最初にこのセッションに参加したカルジェイダーのコメントが載っている。ジェイダー曰く、「こんなに盛り上がったライブセッション」は始めてだと。
ハーマンのオーケストラは、ファーストハードの時代から、多少荒っぽいがドライイブの効いたパンチのある演奏を得意としている。途中登場するハーマンの演奏は必ずしも上手いとはいえない。でも親分が先頭に立って突撃すると、いつの間にか他のメンバーはそれに巻き込まれていく。
きっとこれがハーマンの得意技なのだろう。持って生まれた才能を発揮する場所は、何も自分のオーケストラばかりではなく、今回のようなジャムセッションでも同じだ。いつものConcord All Starsの面々も、ハーマンが引っ張ることで、今までに無いエネルギーが引き出されていったのであろう。ハーマン自身も語っている、「自分の役割は一緒にプレーするメンバーに普段以上のプレーをさせること」と。
Concord All Starsの演奏は、これまでも毎年のConcord jazz festivalの舞台のハイライトだ。そして世界各地のツアーにも出かけて行って、その録音も残されている。しかし、ハーマンがプレゼンテーションをすると同じメンバーであっても確かに一味違ったダイナミズムが増す。このアルバムが、Concordが出した“Woody Herman Presents”シリーズのVol.1。カールジェファーソンも、多少マンネリ化してきた自分の子飼い達をもう一度奮い立たせるためにハーマンを使うとは、流石いいところに目をつけたものだ。
1. Woodchopper's Ball Bishop, Herman
2. Rose Room Hickman, Williams
3. Just Friends Klenner, Lewis
4. Nancy (With the Laughing Face) Silvers, VanHeusen
5. Body and Soul Eyton, Green, Heyman, Sour
6. Someday You'll Be Sorry Armstrong
7. My Melancholy Baby Burnett, Norton
8. Apple Honey Herman
Woody Herman Clarinet, Leader
Warren Vaché Cornet
Scott Hamilton Tenorsax
Dick Johnson Altosax, Flute
Eiji Kitamura Clarinet
Dave McKenna Piano
Cal Tjader Vibraphone
Cal Collins Guitar
Bob Maize Bass
Jake Hanna Drums
Carl Jefferson Producer
Phil Edwards Engineer
Ron Davis Engineer
Recorded live at The Concord Pvilion, Concord, California on August 1980
Originally released on Concord CJ-142
Concordレーベルへのウディーハーマンの登場は、エリントンに捧げたアルバム“A Tribute To Duke Ellington”にゲスト参加したのが始めて。他には自己のグループでのアルバムはまだ無かったと思う。そのハーマンが1980年の”Concord Jazz Festival”に登場した。'78年には自己のオーケストラでチックコリアの曲にチャレンジするなど先進的な取組みをしていたが、今回は自己のバンドを引き連れてではなく、Concordでお馴染みの面々のジャムセッションへのゲスト参加であった。が、ゲストといっても“Woody Herman Presents”と銘打った、ハーマンがセッションリーダとなってコンコルドオールスターズのプレゼンテーションだった。
曲はハーマンの十八番、”The Woodchoppers’s Ball ”でスタートする。多分この曲にのってハーマンが舞台に登場したのであろう。聴衆の拍手で盛り上がりを見せて、ハーマンのクラリネットソロが始まる。ライナーノーツには、「彼の熱いクラリネットはジャムセッションに炎を点すトーチのようだ」と記されている。相変わらずのあまり綺麗な音色とはいえないハーマン節だ。そして、メンバー一人一人をフィーチャーして曲が進む。”Body and Soul”では北村英治が登場する。世界に通用する北村のクラリネットは流石に美しい。最後はやはりハーマンナンバーの”Apple Honey”で盛り上がってアルバムは終わる。
ライナーノーツを見ると、いきなり最初にこのセッションに参加したカルジェイダーのコメントが載っている。ジェイダー曰く、「こんなに盛り上がったライブセッション」は始めてだと。
ハーマンのオーケストラは、ファーストハードの時代から、多少荒っぽいがドライイブの効いたパンチのある演奏を得意としている。途中登場するハーマンの演奏は必ずしも上手いとはいえない。でも親分が先頭に立って突撃すると、いつの間にか他のメンバーはそれに巻き込まれていく。
きっとこれがハーマンの得意技なのだろう。持って生まれた才能を発揮する場所は、何も自分のオーケストラばかりではなく、今回のようなジャムセッションでも同じだ。いつものConcord All Starsの面々も、ハーマンが引っ張ることで、今までに無いエネルギーが引き出されていったのであろう。ハーマン自身も語っている、「自分の役割は一緒にプレーするメンバーに普段以上のプレーをさせること」と。
Concord All Starsの演奏は、これまでも毎年のConcord jazz festivalの舞台のハイライトだ。そして世界各地のツアーにも出かけて行って、その録音も残されている。しかし、ハーマンがプレゼンテーションをすると同じメンバーであっても確かに一味違ったダイナミズムが増す。このアルバムが、Concordが出した“Woody Herman Presents”シリーズのVol.1。カールジェファーソンも、多少マンネリ化してきた自分の子飼い達をもう一度奮い立たせるためにハーマンを使うとは、流石いいところに目をつけたものだ。
1. Woodchopper's Ball Bishop, Herman
2. Rose Room Hickman, Williams
3. Just Friends Klenner, Lewis
4. Nancy (With the Laughing Face) Silvers, VanHeusen
5. Body and Soul Eyton, Green, Heyman, Sour
6. Someday You'll Be Sorry Armstrong
7. My Melancholy Baby Burnett, Norton
8. Apple Honey Herman
Woody Herman Clarinet, Leader
Warren Vaché Cornet
Scott Hamilton Tenorsax
Dick Johnson Altosax, Flute
Eiji Kitamura Clarinet
Dave McKenna Piano
Cal Tjader Vibraphone
Cal Collins Guitar
Bob Maize Bass
Jake Hanna Drums
Carl Jefferson Producer
Phil Edwards Engineer
Ron Davis Engineer
Recorded live at The Concord Pvilion, Concord, California on August 1980
Originally released on Concord CJ-142
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