のり巻き のりのり

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学力はついたか

2017年02月26日 | ひとりごと
小中学校で行われた学力テストが問題になっている。

文科省からの指示で10年前に始まったこのテストは、1月末に行われ(国語・算数)、観点ごとに分析されて子どもたちに結果が渡される。
費用は保護者負担なのに、その結果報告たるや、じつにファジーだと言わざるを得ない。

教員向けには学年、クラスごとの平均点と個人個人の順位は知らされるが、本人や保護者には、
オブラートに包んだように「○○○で、よくできています」「○○○で、もう少しがんばりましょう」程度の表現でしかない。

教員は自分の学年やクラスの平均点が自分の評価に繋がるのできゅうきゅうとし、成績の悪い生徒がテストを受けないことを望む。
知られていないはずのテスト問題がどこからかもれ、塾でやっているという。

授業内容と離れた問題が出る。

テストはB社がすべて請け負っているが、採点はアルバイト学生がやっているらしい。
点数にやたらこだわる子どもが増えた。

テストを持ち帰って点数がまあまあなら授業中の態度が悪くても気にしないと公言する子がいる。
家庭の経済格差から学力格差が広がる。すぐにキレる子が多くなった。

いじめは相変わらずなくならない。
ゆとり教育をはじめ、文科省の教育改革は失敗ばかりだ。

これから始まる改革も、教育の水準を上げるかはなはだ疑問である。
教員にますますの負担を強いることだけは確かだ。

今でもブラックなのにこれ以上ブラックになったらどうなるのか。
これから学年末の成績処理、通知表作成、(だれも見ない書類)指導要録の作成、来年度のクラス編成、など仕事は山のようにある。

残業時間うんぬん、どころではない。自宅でもかんづめになってこなさないとできない量である。
あと1ヶ月のやま場を、先生方が無事に乗り切ることを願うのみである。