シリーズ「ネットワークのキーワードまとめ-セッション層~アプリケーション層編」の続き。
インターネットについて、むりやり、大雑把に説明するです。
■世界中の人とおはなしするには?
世界中の人と、お話しすることを考えましょう。
一番手っ取り早いのは、大声で話すことです。
でも、世界の裏側まで声も届かないし、みんながしゃべったら、声が重なって、何言ってるんだか、わかんなくなります。
そこで、考えました。
1.何人かのグループにわけ、代表者をきめる。
2.グループ内で、お話してもらって、
3.他のグループに伝えないといけないことは、
代表者がまとめて、他のグループにつたえる。
実社会でも
1.町の人が話し合って、町内会で決める。
2.他の街にも関係することは、市の会議で決める
3.他の市にも関係することは、県の会議で決める
4.他の県にも関係することは、国会できめる
5.他の国にも関係することは、国連できめる??(ちがうかな??)
っていう具合に、自分たち以外のことについては、代表者が話し合って・・
っていうふうになってますよね。
■ただ、1つの会議にしか参加しないと・・・
上記のような場合、市で決まらないことは、その市が属する県で話す・・というふうに、話し合うルートが決まっているのですが、もし、通信で、このようなふうに、代表者は、自分の所属するところ1箇所にしか通信できないというように、ルートが決まってしまうと、その場所が通信不能になったとき、こまります。
県で話そうとしたとき、県庁が急になくなることはありませんが(ふつう)、通信の場合、自分が所属するプロバイダが通信不能ということも、ありえなくはないです。
ということで、インターネットにおいては、代表者が、ほかのところと通信する際には、通信可能な経路を選べるようになってます。
■2種類の通信
そー考えると、2種類の通信があるわけです。
1つは、グループ内ローカルで、話し合う通信
もうひとつは、グループ外にメッセージを届けるため、代表者が通信経路を探して、メッセージを送っていく部分です。
はじめのグループ内ローカルで話し合うところがLANに相当し、
グループ外にメッセージを届けるところがWANに相当します。
そして、この代表者が、ルーターやサーバーになってきます。
■ローカル通信
ローカルな通信について考えると、ローカルでわいわいさわいでもいいし、ちゃんと、学校のように手を上げて、「なんとかくん」ってさされると、その人が発言権を得て、発言するという形もありえます。
ローカルでわいわいさわぐ、つまり、発言権はきまってなくて、しゃべって泣ければ自由にしゃべる方法が、イーサネットです。発言権を得る方法は、トークンリングという方法で使われますが(トークン=発言権)、発言権のまわし方は、誰かがさすのではなく、順番に回ってきます。
■代表者が通信経路を探す
一方、代表者が通信するほうですが、代表者がいっぺんに騒いでも、やっぱ話が混線してしまうので、そうならないように、代表者もいくつかのグループに分けて話し合い、さらに、その中から大代表をだし、その大代表同士が話し合い、その中から大々代表をだすというような階層的な方法になっています。
そして、これらの代表者会議?のうち、どの会議に出れば、メッセージを使えられるか(=どこを通れば通信がつながるか)という経路を探すことが、重要であり、その方法は、いろいろあります(RIPとか)
で、代表者が、他の代表者につたえるとき、どこに伝えたらいいかわからないとこまりますので、この代表者間で、どこからどこへ伝えたらいいのかを示すIDが、IPアドレスになります。
一方、上記ローカルで、どこからどこへ伝えたらいいのかを示すものが、MACアドレスになります。
■TCP/IPモデルとOSIモデル
CISCOのCCNAなどでは、TCP/IPモデルとして、通信を4階層にわけています。
上記のLANなどのローカルなやり取りのところを、「ネットワークアクセス」
その上の代表者が経路を探して通信するところを、「インターネット」です。
さらに、経路を通してやってきた通信を組み立てて、きてないデータがあれば、再送してもらうなどの、通信データがちゃんと届いているようにする役割が「トランスポート」になります。
そして、その上に、実際に使う「アプリケーション」があります。
OSIモデルでは、
ネットワークアクセスを物理層とデータリンク層の2つにわけ、
インターネットをネットワーク層に
トランスポートはおなじく、トランスポート層
アプリケーションを、セッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層の3つ
にわけています。
で、次回から、実際に、データがどのようにして伝わるかをHTTPプロトコルを例に説明します。