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富士通が生産性向上のため、トヨタのカイゼン手法を取り入れ、下請けをカット、作業時間を管理する?

2005-10-28 11:43:06 | Weblog

 日経コンピューター2005年10月31日号(「迫りくるヨドバシ・ショック」の号)16ページのニュース&トレンドに書いてある。富士通の「下請け」、孫請け、さらに下の請けのひとは、チェックかもかも。

 でも、上の記事、意味通じないよねえ。。。うん??

 ということで、まず、上の記事を、できるだけ、文章を引用するカタチ(主観を入れないで)かきます(以下、斜体が引用部分)




■■ 概要
 富士通は10月から、開発パートナー企業の生産性向上の支援に乗り出した。トヨタ式のカイゼン手法を導入してパートナー企業とともに業務のカイゼンを進めるのが骨子だ。

■■ 理由
「このままでは顧客が満足する価格と品質を維持できなくなる」
しかし、いままでは
「パートナー企業には、自助努力を期待するだけだった」
その結果
下請け企業に発注するようになり、品質チェックが甘くなるといった問題が起きるケースがあった
ので??、
それを食い止めようと事業部門単位で支払い単価を上げたいと思っても」
  ↓
支払い単価の決定権がない
そこで、

■■ 結論
下請けを使わなくても利益が出せるように生産性を上げてもらうことが不可欠

■■ 結論を実現するための手法
無駄のないワークスタイルを提示する
具体的には
(1)タバコを吸ったりトイレに行く時間を、1時間半ごとに10分設けた休憩時間に限定した
(2)個別の作業内容にかかった時間や、作業に取り掛かるまでの待ち時間を独自のツールに入力してもらう
(3)待ち時間が減らせるかのアイデアを出し合う
(4)目だった成果を上げたチームは表彰する

以上

興味がある方は、ぜひ、日経コンピューターの記事をみることをお勧めしますです。
1ページしかない記事ですので。




 つーことで、作業管理をするみたい。そうすると、m_pixyさんのブログ「PM見習いの読書日記」でたびたび取り上げられるような、こまかく作業にわけて、時間で管理するっていうのも、今後、どんどんやられていくんだろうね。

 でも、これ、変ですよねー。
 論理つながらない。

 下請けをカットするなら、下請けのやっている仕事を吟味して、カイゼンするのがふつう。
 下請けは、今、ウィリアムのいたずらが、このブログで指摘しているように、各種自動生成ツールを使って、がんがんやっている。
 これを、仕様決定から結びつけることと、テスト仕様をきれいに出すこと、テスト自動化っていう方向に持っていくのが普通で、そうすると、下請けのノウハウを形式知にすることで、まさに、このブログのやってること。

 つまり、生産性を向上するには、

 「ウィリアムのいたずらのブログをみんなよむこと」

 っていうのは、冗談にしても、下請けの仕事のカイゼンということになる。つまり、ボトムイアップ(実際は、ミドルアップダウンという手法)をとる。

 ところが、これって、トヨタのやり方なの?を、押し付けてるだけでしょ。。
 トップダウンで。。
 (トップダウンで、やり方を決めて、ボトムアップでカイゼンしろと??)

 で、そのやり方でやると、なぜ、下請けがいらなくなるの??

下請けを切って、タバコを吸ったりトイレに行く時間を、1時間半ごとに10分設けた休憩時間に限定しても、開発する、ステップ数は、かわんないんだよ!
 (つーか、増える。下請けを切ったら、下請けが使っている独自ツールを使えなくなるので、その部分は、ハンドコーディングになるから。今、ツールはだいたい、10倍程度の生産性があるので、それを、もろに組むことになる)。




 これは、こう解釈しない限り、理解できない。

 下請けは、救いようのない馬鹿である。
 だから、彼らに任せると、品質が低下する。彼らから学ぶことは、何一つない。
 彼らは、品質を低める元凶であり、切るべきだ!!

 だが、パートナーは違う。優秀である。
 きっと、彼らは、日本を代表するトヨタのすばらしいやり方をやれば、カイゼンして、よくなるにちがいない。なので、トヨタのやり方を教えよう。

 つまり、富士通本社は優秀、下請けは馬鹿っていう、エリート意識構造。

 こう考えると理解できる。多分、そうなんだろうな。。




 ところが、これ、下請けが馬鹿か利口かに関係なく、実は、このやり方、問題がある。

 もし、トヨタと富士通が同じ構造なら、トヨタのやり方を、富士通がやれば、成功するかもしんない。でも、まったく違う部分があったら、同じやり方をやっても、うまくいくとは限らない。

 で、同じなのかというと。。。

 「下請けを切る」のであれば、実は大きな違うが出てしまうんだな。
 そのため、作業管理だけでは、むりなのだ。。。




 っていうはなしは、長くなるので、覚えていたら、別の記事で。 

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