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「日本は労働生産性が低い」というコンサルが「だから労働生産性世界一の国を見習え」と言わない理由

2021-07-30 08:31:54 | Twitter
「日本は労働生産性がアメリカなどの諸外国に比べて低い」ということを指摘する学者先生方やコンサルは多い。

これらの人の論理の筋は、

「日本は労働生産性がアメリカなどの諸外国に比べて低い」

「だから、労働生産性をあげなければならない。」

労働生産性は
https://www.mof.go.jp/pri/reference/ssc/japan/japan02_18.pdf
にあるように

       労働生産性=付加価値の金額/従業員数

である

(ここまでは正しい。しかし、この先が変になっていく)

「そこで労働者の能力を高めたり、
 生産を効率化したりする必要がある。
 生産を効率化するには、DXによるIT活用が必要・・・」

ちょ、ちょっと待て・・・
巧みにロジックをすり替えているのがわかるだろうか

生産性を効率化するのは、「物的労働生産性」というのを向上する場合。
普通、労働生産性というのは上記の式、「付加価値労働生産性」を指す。
(上記の引用元も財務省でしょ!)



この話のおかしさは、さらにある。

日本の労働生産性の低さを指摘するコンサル・学者の誰一人として、

    「だから労働生産性世界一の国を見習いましょう!」

という人がいないのに、お気づきだろうか・・・言えない理由があるのだ!!



一位 アイルランド  ITで有名
二位 ルクセンブルグ 金融業で有名
三位 ノルウェー   ぼったくりで有名。マックのセットが1500円!

つまり、労働生産性を上げるには、

・労働しないでお金を稼ぐ、不労所得を得る=金融業(ルクセンブルグ)
・100円のコーラを1000円で売るようなぼったくりをする
  (ノルウエー)
 →この応用として、値段のわからないものを売る(IT:アイルランド)

が近道だ・・・ということが、上位の国を分析すればわかる。

ってか、分析しなくとも、以下の記事には、書いてあるね!

生産性大国ノルウェーは幸せなのか?
https://business.nikkei.com/atcl/opinion/15/221102/083000517/




ちょっと考えてみれば、こんなのすぐわかるよねえ・・・

100円のコーラ、原価が仮に50円だったとして、
それを企業努力して、40円の原価にしたとしても、
付加価値は(100-50)=50円から(100-40)=60円と、10円しか上がっていない。

だけど100円のコーラを1000円で売れたら、原価は同じ50円だから、
(1000-50)=950円!
めちゃくちゃ、付加価値増えるじゃないですか!

金融業なんて、もっとすごいですよね。きっと。

つまり、生産性を上げたいなら、効率化して、IT投資するよりも、
営業に力を入れて、高値で売れるように努力したほうがいい。

・・・なんてことを、コンサルは言わない。



■コンサルが言わない理由

コンサルはバカじゃない。有名大学とか出ている人たちだから、
こんなことは100も承知だ。

ではなぜ、それを知っていて、「効率化」だとか「能力を上げろ」えというのか・・・

・・・言わなくてもわかると思うケド・・・

儲かるからだ。

有名コンサルや、経営学者のお客さんは一流企業の経営者だ。

一流企業に、「営業に力を入れて、売り上げを上げましょう!」と
言った場合、それは「あんたの企業頑張れ!」ということになる。
大企業になればなるほど、営業の底上げは難しい。
一部の成績のよう人の能力を上げることはできるが,それでは成果は乏しい。
営業で頑張るのは難しいのだ。

一方、効率化というのは簡単。原材料を安くすればいいのだから、
下請け中小企業をいじめて、原価を安くすればいい。
ついてこない中小企業は切り捨てる。
そのうち中小企業も首が回らなくなって倒産するけど、
倒産したら使い捨てればいい。中小企業なんて沢山ある!

なので、原価を下げるのは簡単。あっという間にコンサル成果出るわけよ。

さらにだ、それにITを絡めれば、I
T屋さんからも、講演依頼が来るという。。。
もう、儲かっちゃうわけよ!

労働生産性の効率化いじめ、やめられないでしょ!



この話、有名だと思っていたんだけど
(だから心あるコンサルはこの話しないと思うんだけど)
ちょっと有名な人まで労働生産性の話してたので、あえて書いてみた。

P.S おまえばどっちだ!って?
 労働生産性を効率化とかITに絡めて話すことはないですね・・
 ぼったくりの方法については、話したりもするし、研究もしています。
 最近、真面目にマルチ商法とか、霊感商法のお勉強をしていたりします。
 その話は、また別エントリで!

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