博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『慶余年』その3

2020年01月08日 | 中華時代劇
『慶余年』第13~18話まで見ました。

前回出てきた謎の怪人こと北斉の八品高手程巨樹は、案の定范閑殺害のために何者かが司理理を介して京都へと連れてこられた刺客でした。范閑が二皇子のもとにお呼ばれし、牛欄街を通過しようとした時、この程巨樹が范閑を襲撃し、彼を守ろうとした滕梓荊が命を落としてしまいます……

程巨樹を捕縛した鑑査院では、院長不在の間代理をつとめる一処の朱格の政治的判断により、程巨樹の釈放を決定。北斉との関係悪化を恐れているようですが、それで収まる范閑ではなく、釈放されたタイミングを見計らって衆人環視の中で程巨樹を始末して仇討ちを果たします。鑑査院の意に背いたと朱格に捕縛される范閑ですが、そこへまたもや慶帝の裁定がもたらされ、無罪放免となります。


ここらへんで鑑査院の文書官でありながら観光客相手にセコい商売をしていた王啓年も鑑査院を追われ、滕梓荊にかわって范閑のパートナーとなります。


二人は程巨樹の背後関係を洗い出そうとします。ここで京都で名高い名妓の司理理が実は北斉のスパイで、北斉から程巨樹を連れてきた黒幕ではないかと気付きます。彼女の方もそろそろ足が付くタイミングと悟って逃亡しますが、途中で立ち寄った宿で二人とバッタリというベタな展開に (^_^;)


で、追跡の挙げ句に司理理の罠にはまり、山賊に包囲される范閑&王啓年だが、そこへ鑑査院院長陳萍萍の遣わした黒騎が…… 最初に出てきた紅甲騎士といい、こういう厨二演出は本当にすばらしいですw 司理理は京都に送還され、范閑に審問されることになります。范閑は彼女の背後に更に黒幕が存在すると睨みます。口を濁す彼女ですが、范閑謀殺のために彼女を介して北斉から程巨樹を雇ったのが、林婉児の二兄林珙であることが明らかとなります。

林珙は妹と范閑との結婚に強硬に反対しており、また范閑排除を企む太子派の人間であります。妹の婚約を破棄させるには范閑を消すしかないという結論に至った模様。范閑は、「たかが護衛のためにそこまですることはないのではないか」という周囲の声に絶望しながらも、滕梓荊の仇討ちのために林珙殺害を決意します。そこへ范閑が京都に到来して以来姿を消していた五竹が再登場し、范閑を気絶させたと思ったら、彼の手でさっくりと林珙を始末。「やったのはオレじゃない」と主張してもそうは見てもらえない状況の中、范閑は慶帝からお呼びがかかり……

主人公がとにかくエライ人からかわいがられるというのは武侠物ではよくあるパターンですが、本人が会ったこともない人から贔屓にされるという展開は珍しいかもしれません (^_^;)

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