博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『越光宝盒』

2010年09月12日 | 映画
『越光宝盒』

今年の香港正月映画ですが、何か色々とハジけているらしいという噂を聞いて鑑賞。

しがない山賊の清一色は、うっかり伝説の紫青宝剣を鞘から抜いたがために孫儷演じる玟瑰仙子から意中の人と見なされてしまいます。「えっ、なにそれこわい」と思った清一色は彼女から逃れるために月光宝盒で『レッドクリフ』の時代にタイムスリップ。長坂坡の趙雲となって阿斗を助け出しますが、劉備夫人から色魔扱いされたあげく、(彼女は清一色から貞操を守るために井戸に飛び込んで自害……)うっかり間違って曹操の陣営に飛び込んでしまい……

……と、あらすじ書いてるだけでもムチャクチャですな(^^;) 基本は『チャイニーズ・オデッセイ』+『レッドクリフ』+『カンフーハッスル』のパロディなんですが、(タイトルの『越光宝盒』も『チャイニーズ・オデッセイ』の原題の一部『月光宝盒』のもじり。)そこに『LOVERS』やら『PROMISE』、はたまた『タイタニック』や北京オリンピックの開会式など、様々な要素が盛り込まれるわけです。

「こんな映画作ったの誰やねんw」と確認したら、『大英雄』の劉鎮偉(ジェフ・ラウ)でした。15年前から映画の雰囲気が変わっておらず、「時代は移り変わっても変わらない物があるんだ!」というメッセージを感じました(^^;) 孫儷も『新上海灘』の時より何だか生き生きしていますねえ。

しかしかつてはこの手のパロディは周星馳の十八番でしたが、今やその周星馳作品がパロディの対象となるんですね。というか、周星馳の養女の徐嬌(『ミラクル7号』で主役を演じてた子)が「お父さんは今アメリカで仕事をしているから来れないんだ」というセリフを発していたりして、作品のみならず周星馳自身がパロディの対象となってますが……

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