博客 金烏工房

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2017年版『射鵰英雄伝』その3

2017年04月16日 | 武侠ドラマ
2017年版『射鵰英雄伝』第13~18話まで見ました。

郭靖との結婚が取り沙汰されているということで穆念慈に色々嫌がらせというか意地悪をする黄蓉ですが、実は本人に郭靖と結婚する気がないということで、一転して仲良しになる二人。そう言えば郭靖と穆念慈、お互いに「穆世姐」「郭世弟」と呼び合ってるので、穆念慈の方が年上なんですねえ。

そして洪七公と分かれた郭靖・黄蓉は太湖で「帰雲荘」の主・陸乗風と出会い、しばらく厄介になることに。実はこの陸乗風、黄蓉の父・黄薬師のかつての弟子で、また太湖の湖賊の親玉なのでありました。その陸乗風の手下に楊康が捕らえられ、彼を助けるために梅超風が襲来し、その梅超風と仇敵同士の江南七怪も郭靖を追って帰雲荘に到来し……といった具合にあっという間に修羅場へと化していきます。

そして梅超風を見守り、密かに支援する謎のマスクマン。その正体は「東邪」黄薬師でした。


今回の黄薬師はイケおじです。


そして帰雲荘に紛れ込んでいた段天徳の口から父母の死の真相が明らかにされ、頑なに楊鉄心を自分の父と認めようとしなかった楊康も、自ら姓名を完顔康から楊康へと改め、父の仇である完顔洪烈を自ら討ち果たすと宣言、郭靖と義兄弟の契りを結びます。

郭靖と楊康は二人で仇討ちの旅へと出ますが、楊康は自分が金の貴公子としての身分を捨てざるを得なくなった一方で、武芸の素質は自分より劣るのに、洪七公から降龍十八掌を授けられ、将来は黄薬師の婿の座が約束されと順風満帆なのに嫉妬を隠せません。金庸作品にはイケメンとかリア充をちゃんと爆発させてくれるやさしさがありますね。

その間、郭靖は父親とともに桃花島に帰ったはずの黄蓉と再会し、欧陽克の魔の手から程瑶迦を救ったりしています。欧陽克、すっかり郭靖の降龍十八掌の練習台と化していますね……

楊康は自分を探していた完顔洪烈と再会し、「お前は父の仇だ!」と糾弾する一方で、これまで実の父子と信じてともに暮らしてきたことを思うと、彼に手を下せず、密かに逃してしまいますが、その様子を穆念慈が目撃しており……というところで次回へ。

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