WITH白蛇

憂生’s/白蛇 セカンドハウス

白砂に落つ・・に寄せて〔過去記事から・・)

2015年09月16日 | 作品に寄せて・・2

 

当時、笑う女と同時進行でこの物語をかいていたと思います。

子供ができないという設定は
拡大解釈していくと、けっこう、いくつかの物語で、使われています。

「笑う女」もそういう解釈がなりたちます。

「小枝」も本来ならば、子供など授かる立場ではありません。

「蛙」第1場も子供をうめないという意味合いで、似た部分があり、

白蛇抄「宿業」もこのモチーフを使っています。

もっと、拡大解釈すれば、
ニーネの愛情を独占したいボーマンもわざとではありますが、
子供ができない(つくらない)

ここに揚げた、ボーマン・ボーマン・5-ジンクスーの中のカップルも
子供ができなかった今までという部分があるかもしれませんし、

「空に架かる橋」も命を紡ぐ性にならないという意味合いでそうでしょう。

白蛇抄「井戸の柊次郎」の中にも、子供ができないことで、
疑心暗鬼にゆさぶられ、悲しい結末をむかえる男がでてきます。

白蛇抄の中にはまだ、主膳との間に子供が授からなかったかなえが登場します。

未筆ながら、命を紡ぐ性でないことに苦悩するボーマンとレオンという物語もあります。

さがせば、まだ、まだ、この設定にはいるモチーフがあるとおもいますが、
・・・・・。

我ながら、不思議な気がします。

何故、こういうモチーフを使うのだろうと。

佐吉の死の中に
他者の生への深い思いやりがある。

この佐吉に思いをわかってやれて、語ることの出来る人間を
設定することができて、この物語が仕上がったと思います。

この物語を読んでくれた人が

佐吉と呼ばず、川端と呼ばず、
「さん」をつけてコメントをくださったことがあるのですが、

上に書いた部分が伝わったのだと思えたのです。

物語の中の登場人物にこめた憂生の想いごと
掬いあげられ
「さん」の一言に
こめられた読者様の想いをありがたくおもいました。

 

これすごいねぇ

白砂・・・をね、まとめて拝見してきました!これすごいねぇ・・・何だか夢中で読んじゃったよ。誰も悪くないような、でもそれぞれが間違ってるような・・・子供 がかわいそうなような・・・
みんな幸せになりたいのにどうして歯車が狂うんだろう・・てね、切なくなった。
投稿者:reichon917

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うん。
子供に対する部分の感情もどうしようかとおもったんだけど、
先々になったら、この墓の人はどういうことか?とか?ききだすだろうから、
避けてとおらせようかなとおもったんだけど。

でも、まだ、小さいということと・・・。

やはり、間違いであったとはいえ、
弥彦がいたからこそ、
子供たちがこの世に存在するわけだし。

いなかったことを思えば
子供がいるということが
この物語の一番救いであり、
お千香のもっとも、望んだことだと思うので
あえて、不協和音をかもす面もあると、わかりつつだしてみました。

うまく、かききれなかったんだけど、
この物語ももう、1、2回くらいで終わると思います。

当初の設定において、
はっきり、物語の骨になった部分は
実はこれから書くことなのです。

その部分をかきたくて、書いているうちに
簡単じゃない部分にきがついて、
説明が旨く出来なくなってしまいました。


こういう、子だねがないと夫と妻の間に
子供が出来るという
話はすでに、
白蛇抄の「宿業」でもあつかったことがあるのですが、

この女房の不貞にきがついても、それでも女房をあいしてゆくという?男の考え方は/設定/
は、実は秋山
ジョージ の漫画。浮浪雲の中で見つけて気に入ったものだったのです。

憂生に言わせれば、ボーマンをしのぐ
飄々とした浮浪のだんななのですが、
この浮浪のだんなが「あちきの負けです」
と、いったのが、
上の設定の男なのです。

ちょっと、細かい設定はわすれたのですが、
男の女房が昔の男、それもやくざな男にだったか・・・。
よりをもどしたか、
おどされたか、コレもわすれたのですが、
関係が出来上がり、子供ができてしまうのですが、この事実を隠し通して子供を生んだかな?
それがひょんなことから男の女房の不貞が耳に入るのだが
男はなんてこともきにしないで、
すんじまったことです。
と、浮浪のだんな同様に心がひろい。

そして、浮浪のだんなのほうは、
『男の、子じゃないことをどうはなすか?
まあ、アレだけ、心がひろいなら、
わざわざ、事実をはなさなくても・・・それはそれでいいか」
みたいにかんがえたのかな?

すると、その浮浪のだんなの心をよみとったみたいに、男がそっと、耳打ちする。
「子供は天からのさずかりもの・・・・。
だんな。あっしにゃあ、子だねがねえんですよ」
女房の裏切りでなくて
子だねのない男へ、の天からの
贈り物 だって・・・。

この考え方は「小枝」にもつうじるところがあるし、
過去何度も書いてるけど、
少女パレアナ。

見方。とり方を変えて
考えて=観変えて
よい風にとってゆく。
喜んでゆく。

こういう姿勢が好きだし、本当に人を好きになれば、ある意味、自然にそう考えられるめんでもあろう。

また、いいだせば、イッツ・・・の中でも
セリーヌ の過去にこだわるクリスに対してのボーマンの訓示もあったけど・・・。

まあ、こんな風に好きだから自然に思いを切り替えてゆける。

こういうのが、すきなのはまちがいないね。
 

ありがとう。

物書き冥利に尽きます。

川端サンの憤り…ここにも佐吉サンの人柄が見える気がします。
そんなに長い/深い付き合いなハズもない、川端サンと佐吉サンなのに、ほんの短い、それも対等ではない付き合いでしかない川端サンが
救えなかったことをこれほどに感じてしまう存在なんだなって。
それくらい、お千香さんを失くしてしまった佐吉サンは・・・うまくいえないけど。
それだけに、余計に、ささやかに生きて行くことが出来なかった運命?が悲しいね。
誰もが、あまりに誰かを思いすぎたばかりに・・・って。



この
ちゅらら のコメントにも、
ちゅららの人柄がみえます。
憂生の描いた佐吉の人柄/直接、登場してない分、むつかしかったです/これをとても、大事に受け止めてくれたと思います。
佐吉の人柄を受け止めた川端同様。
だから、ちゅららは、
佐吉、川端とよびすてに書く事をしなかったのでしょう?

作中の人物に対して、そんな風に思ってもらえる・・・。
ありがとう。

物書き冥利に尽きます。

おわりました。

「白砂に落つ・・・24/終」更新

引っ張った割りにすっきりしない終わり方になってしまったかな?

ごめんにゃ・・・・・。
コメント
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憂生たん、お疲れ様にゃ
足跡に全部書けなかったので
こちらにコメントです
佐吉は、彼女の命も心も
全て抱きしめて死んでいったのかな・・・
と思ったです
それだけ深く愛していたし
それだけ強く、自分のものにしたかったのかな・・・。
投稿者:nikope
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続き)
川端さんやご住職が、そんな佐吉の気持ちを
推し量ってあげられて
佐吉の気持ちをわかってくれる人が
ひとりでも、ふたりでもいて
佐吉は不幸ではなかったな
と、思ったです
あ~、いつもボキャブラリー乏しくて
ごめんにゃ><
投稿者:nikope
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白砂に落つ・・に寄せて

拝読しました。「お登勢」をアスペクトモノローグ から探しているうちに先に目に止まったのでまだ、この作品は開けていなかったこともありこちらから。夫婦愛というもの、考えさせられました結婚 して○年経過しているのですが毎日の暮らしの中で相手の目をつぶりたい部分が目だっていく日々。住職の言葉・・・仲のよい夫婦は寄り添って歩いているだけで花が咲いたようであるとても素敵な言葉だと感じました。日々を重ねるから相手のよいパーツをより深く知ることが以後の生涯共に歩くと決した自分への信頼。相手に併せもつパーツをどれだけみつけられるか?は、自分への信頼のメーターでもあり。。暮らしていく相手を決めたことから、より身近に相手を知り自分を知るジグゾーパズルが始まっている完成までは終わりがない自分への信頼も。などと、うまくかけないけどそんなこと、感じながら読み終えました。



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