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Judith Giorgione

2009-08-29 | 作品
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Judith Giorgione【作品】 拡大

ユデット

Giorgione ジョルジョーネ  (Giorgio da Castelfranco) 1477-1510

Oil on canvas (transferred from panel); 144 x 68 cm
circa 1504 (およそ 1504年制作)
所蔵 エルミタージュ美術館

 

 この作品はエルミタージュ(Hermitage)美術館における、ベネチア派の至宝です。画題はジュディスの聖典からユデット( Judith)の故事をとりました。アッシリア軍が彼女の生まれ故郷である、ベトリア(Bethulia)を包囲した。水源を絶たれた町は降伏寸前の絶体絶命。そのとき、美しいヘブライ人の寡婦が、アッシリアの将ホロフェルネスの陣営にやってきた。さすがの猛将も絶世の美女と酒には弱かった。そして酔いつぶれたときに、なんとユディトは敵将の首を切り落としてしまった。

 女の知略とは怖ろしい。作品を見ればすらりと美しい脚に踏みつけられている、その ホロフェルネスはまだ愛の余韻に浸っている如く、夢見ごちの表情。ジョルジョーネの作品の持ち味は、静謐な画面にあふれる詩情です。この絵にも静けさだけがあります。瞑目して敵将の何を想っているのでしょう。討たれた方も静かな眠りの中にある。

 樹下美人は古今東西の画題ではあります。彼女の後ろで、縦長の構図をしっかりと支えている樹木は、死を象徴するという、糸杉の巨木なのでしょう。

 

 この絵はヤニ色のニスで覆われていた。

 これを 1967年に修復することとした。そして 1971年に完成した。

 

 When the Assyrian army laid siege to her native town of Bethulia, Judith set out to save both the city and its people. She penetrated the camp of Holofernes, commander of the enemy army, fascinated him with her beauty and intelligence, and when left alone with him after a banquet, beheaded the sleepy general with his own sword. Rather than depicting the final dramatic scene of the legend, Giorgione represents Judith in a state of tranquil meditation. The serenity of both the heroine and the landscape behind her do not seem to be in keeping with the dramatic events set out in the Bible, and only her traditional attributes confirm Judith as the subject of the painting.
( hermitagemuseum.org )

 

                             

ところでユディトはトランプのハートのクイーンのモデルにもなっている。

 これなんぞは、リアルで恐いし

 

 こっちは上は花を愛でる美女だが、その裏では敵将の首を刈り取っている。

 

 

 

 

以下は参照記事

 ホロフェルネス(英語 Holofernes ヘブライ語: הולופרנס)は第二正典 『ユディト記』 に登場するアッシリアの将軍で、ネブカドネザル王(架空の存在と見られるが、一部に新バビロニアのネブカドネザル2世とする説もある)から、その統治への助力をしなかった西の国々への報復のため派遣された。ホロフェルネスはベトリアという町(Bethulia。一部にMeselieh のことだと言う説もある)を包囲した。町もほぼ降伏したが、ユディトという美しいヘブライ人寡婦がホロフェルネスの陣にやって来て、ホロフェルネスを誘惑した。そして、ホロフェルネスが酔いつぶれたところで、ユディトはホロフェルネスの首をはねた。ユディトはホロフェルネスの首をベトリアに持ち帰り、ヘブライ人は敵を打ち破った。

 ホロフェルネスはユディトとともに、ジェフリー・チョーサー『カンタベリー物語』の中の「修道院僧の話」や、ダンテ『神曲』「煉獄篇」(第12歌56-62)など、様々な小説、絵画、その他芸術作品に描かれている。

 ( wikipedia )

 

   ユデット ジェンティレスキ A・ジェンティレスキ

 

 アッシリアの将軍ホロフェルネスの軍勢がユダヤの町ベトリア(Bethulia)を包囲した。町は水源を断たれ降伏寸前に追い込まれた。この町には絶世の美人ユディト(Judith)が住んでいた。彼女は信心深く、貞淑な未亡人だった。彼女は町の危機を救うため、美しく着飾り召使いを連れて敵陣に乗り込んだ。
 将軍ホロフェルネスはユディトを一目見てその美しさの虜になった。
  「お前は何しに来たのだ?」
  「偉大な将軍の力になるようにと、神がお導きになりました」
 将軍は、彼女の美しさと巧みな話に気を許し酒宴を催した。そして、彼女を誘惑しようとチャンスをうかがっていたが、不覚にも飲みすぎて眠りこけてしまった。ユディトは神に力を与えてくれるように祈り、将軍の短剣を奪って首を切り落とした。町は救われた。
 彼女の話は旧約聖書ユディト記に記されている。また、彼女はトランプのハートのクイーンのモデルになっている。
  ( vivonet.co )

 

  
 Judith has the head of the Assyrian warlord Holophernes displayed on the city wall. She tells the Bethulean fighters to show themselves but refrain from attacking, allowing the Assyrians time to warn their leader, only to find out that he has been killed. The shock will make it easy for the Israelites to drive out the Assryrians.
http://www.artbible.info/art/large/313.html

 

 『ユディト記』は、ユディトという女性の信仰を描く物語。『ユディト記』は教派によって扱いに違いがあり、ユダヤ教とプロテスタントでは外典として扱い、カトリック教会と正教会では旧約聖書に加えている。

物語は以下のようなものである。アッシリア王ネブカドネツァルが自らに対して協力的でなかった諸地域に討伐のための軍隊を差し向ける。そこでユダヤにはホロフェルネスが派遣され、彼はベトリアという町を囲む。水源をたたれたベトリアでは降伏を決意するが、美しい女性ユディトが一計を案じる。彼女は敵のホロフェルネスの陣営に忍び込み、すきをみてホロフェルネスの首をとってきたのである。こうして司令官を失ったアッシリアの軍勢は敗走した。

しかし、ベトリアという町が架空のものであることや、ネブカドネツァルがアッシリアの王でないことなどから、架空の物語であると考えられている。

(wikipedia)


 http://hemiola.blog75.fc2.com/blog-entry-48.html
うえのURLには、絵がたくさんある

 

 

 

 

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