アカデミック様式の発展
プッサン派・ルーベンス派論争以来、多くの画家たちがこの2つの様式の間で仕事をした。しかし、19世紀の論争の時は、2つの様式、つまり新古典主義とロマン主義を統合しようという試みがなされた。それを成し遂げた画家として評論家たちが名前を挙げた中には、テオドール シャッセリオ 、アリ・シェフェール、フランチェスコ・アイエツ、アレクサンドル=ガブリエル・ドゥカン、トマ・クチュールらがいる。後期のアカデミック画家、ウイリアム・アドルフ・ブグロー は、良い画家である秘訣は「色と線を同じものとして見ること」とコメントした。トマ・クチュールは美術技法について書いた本の中でそれと同じ考えを推奨し、こう主張した。この絵は色がより良い、線がより良いと言うのはナンセンスだ。なぜなら色が素晴らしく見えるのは線がそう見せているからで、逆もまたそうである。実際には、色は形の「色価(value)」について語る方法である。
この時代の進展には、もう一つ、絵に描かれた「時代」を示すための様式、つまり「歴史主義」があった。それを良く表しているのがジャメ・ティソ(James Tissot)の影響を受けたジャン・オーギュスト・エンドリック・レイスの作品である。さらにNeo-Grec(新ギリシア)様式の発展もあった。歴史主義は、異なる過去の絵画の伝統の新機軸を結合・調和させるべきとするアカデミック絵画に関連した信念および実践をも指すものだった。
主要な作家 [編集] フランス [編集]アルフレッド・アガッシュ(Alfred Agache)画家
ルイ・エルネスト・バリアス(Louis-Ernest Barrias)彫刻家
ポール・ボードリー、画家
アルベール=エルネスト・カリエ=ベルーズ(Albert-Ernest Carrier-Belleuse)彫刻家
ウィリアム・アドルフ・ブグロー、画家
シャルル・エドワール・ブーティボネ(Charles Edward Boutibonne)
シャルル・ジョシュア・シャプラン(Charles Joshua Chaplin)画家
ピエール・オーギュスト・コット、画家
トマ・クチュール、画家
アレクサンドル・カバネル、画家
アレクサンドル=ガブリエル・ドゥカン、画家
ポール・ドラローシュ、画家
デルフィン・アンジョルラス(Delphin Enjolras)画家
アレクサンドル・ファルギエール(Alexandre Falguière)彫刻家
ジャン=レオン・ジェローム 、画家・彫刻家
ジャン=ジャック・エンネル(Jean-Jacques Henner)画家
ポール・ジャマン(Paul Jamin)画家
ジャン=ポール・ローランス(Jean-Paul Laurens)画家・彫刻家
アントナン・メルシエ(Antonin Mercié)彫刻家
エミール・ムニエル(Emile Munier)画家
ギヨーム・セイニャク(Guillaume Seignac)画家