The Autumn Sun frantisek kupka フランティシェク・クプカ
1906年制作
この頃はまだ、純粋アブストラクト、つまり抽象形態主義の傾向は顕著ではない。
幅の広い平刷毛で、大胆にフォルムを削りだす。荒削りの彫刻の、その途中のような勢いがある。
三美神は鈴なりの林檎の木の下で、優しく微笑んでいる。
そりゃあ、こんだけ林檎があれば、たったひとつを巡って争うこともない。
ヘーラ 然とした豊熟の母親か。
そして、知略の女神 アテナ は、中肉のグラマーな肉体を、木陰に隠して控え目な感じ。
若い肉体の中心の乙女は、まだ未成熟で青い林檎か。