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ヘラ

2008-07-10 | 神仏や 神話の人物

 

 

 

 

ヘーラー

古典ギリシア語:Ήρα, Hera、ヘラとも呼ばれる
ギリシア神話に登場する最高位の女神。結婚と母性、貞節を司る。その名は古典ギリシア語で「貴婦人、女主人」を意味する。沿え名はガメイラ(結婚の)、ズュギア(縁結びの)、アルカディアではまた女性の一生涯を表すパイス(乙女)、テレイア(成人の女性、妻)、ケーラー(寡婦)の三つの名で呼ばれた。

 

聖鳥は孔雀、郭公、鶴で聖獣は牝牛。その象徴は百合、柘榴、林檎である。

ローマ神話においてはユーノー(ジュノー) (Juno、古典綴 IVNO) と同一視された。

 

 神話ではクロノスとレアーの娘[1]。ティーターノマキアーの間オーケアノスとテーテュースがヘーラーを預かって、世界の果てで養育した[1]。もっとも養育したのは他の神であるとの伝承もある[1]。ヘーシオドスによればヘーラーはゼウスが三番目に兄弟姉妹婚した正妻である。その婚礼の場には諸伝がある[1]。ヘーラーとゼウスの婚礼は「聖なる婚姻」としてギリシア各地で行われた[1]。ゼウスとの間に、アレース、エイレイテュイア、ヘーベーをもうけた[1]。ヘーパイストスはヘーラーの子であるが、ゼウスとの間の子か、ヘーラーが一人でもうけた子かについては異伝がある[1]。

ゼウスは男性ながら、たった一人で女神アテーナーを、おのれの頭より生み出した。それで正妻としての面目を失ったヘーラーは、対抗してティーターンの力を借り、自分も1人で子アレースをもうけた。そのとき力を貸したのがローマ神話では、フローラ だったとされている。

オリュンポス十二神の一柱である。オリュンポス十二神の中でも情報収集能力に優れた描写が多く、夫ゼウスの浮気を迅速に察知するなど高い監視能力を発揮する。ギリシア神話に登場する男神は総じて女性にだらしがなく、夫であるゼウスはその代表格である。そのため、結婚の守護神でもあるヘーラーは、嫉妬心が深く、彼の愛人(セメレー、レートー、イーノー、カリストーとヘーラーに仕える巫女・イーオーなど)やその間に生まれた子供(ディオニューソス、ヘーラクレースなど)に復讐する残酷な女神として描かれている(自分の曾孫であるセメレーすら仕返しの対象にしている)[1]。しかし、ヘーラー自身は貞淑である[1]。

トロイア戦争ではアテーナーと組んでギリシア側に味方する[1]。また、意外と腕っぷしも強く、敵対したアプロディーテーの情人で、自らの息子の戦を司る神・アレース(一部神話はトロイアを支援したアルテミス[1])を素手で打ちのめす逸話もある。

最も特殊な異伝は『ホメーロス風讃歌』の中の「アポローン讃歌」であろう。ゼウスが女神アテーナーをひとりで生み出したことや、彼女の産んだヘーパイストスがアテーナーに見劣りすることに腹を立てて、ティーターン神族の助けを借りて単性でテューポーンを産んだとされる[1]。ヘーラーの母乳は飲んだ人間の肉体を強化し不死身にする力があり、ヘーラクレースもこれを飲んだため乳児時代から驚異的な怪力を発揮することが出来た。なお、ヘーラクレースは、ヘーラーの子ではないが「ヘーラーの栄光」と言う意味の名を持つ[1]。

 

元来は、アルゴス、ミュケーナイ、スパルタ等のペロポネーソス半島一帯に確固たる宗教的基盤を持っており、かつてアカイア人に信仰された地母神であったとされ、北方からの征服者との和合をゼウスとの結婚で象徴させたと考えられる[2]。

二神の不和は、両者の崇拝者が敵対関係にあったことの名残とも考えられている[2]。

毎年春になるとカナートスの泉で年齢と苛立ちを洗い流す為、常に美しい姿をしている[1]。

( wikipedia )

 

 

 

 

 

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