思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

秩父市街の様子を観に行った、そして少々だが身体を動かした(追加写真あり)

2014-02-23 23:59:59 | 普段の生活(日常)
昨日、14日(金)の大雪から1週間経った秩父市街を日帰りで観てきた。
秩父盆地につながる大動脈の国道140号と299号はすでに平時の交通に戻っているのはなんとなくわかっていたが、前日の21日(金)午後に西武秩父線も全線で運転再開となり、僕のようなクルマなし人間もようやく行けるようになった。西武鉄道が除雪に最も手間取った芦ヶ久保駅と横瀬駅の区間は減速しながらも昨日から特別ダイヤで運行していたが、それによる遅れはたいして気になるほどでもなく時間的にはほぼ通常どおりに行くことができた印象。
週末なのに、電車の乗客も、西武秩父駅で乗り降りする人も少なかったなあ。観光的な人出は例年の半減どころか3分の1以下だったと思う。

で、以下に20枚の写真付きで、西武秩父駅・秩父市役所の周辺と、そこから横瀬駅まで歩いて往復し、その区間の所々で持参したスコップを振るって除雪作業のための秩父市のボランティアセンターの活動ではなく(意図的に)個人的に雪かきもしてきた様子をいろいろ。



飯能駅で西武池袋線から西武秩父線への乗り換えのときに時刻表を観ると、この日からの特別ダイヤの時刻表が。


14日の降雪後に長らく不通が続いた芦ヶ久保駅は、ホームの下りのほうが山側なのでその積雪が線路になだれ込んで除雪がなかなか進まなかったようで。だからこのときも下りの線路は雪が埋まっていてまだ使えず、上りの線路1本のみで上下線の交換をしていたのが特別ダイヤになった理由だろうね。この状態はもうしばらく続きそう。


西武秩父駅から南の三峰や奥秩父の山々を見渡すと、というか手前の住宅地も含めて真っ白で、一瞬、同時期の長野県や新潟県かと錯覚した光景であった。秩父盆地がこんなに白いのは初めて観た。北のほうは、小学生の遠足でもよく賑わうくらいの低山の美の山(蓑山)までも白かったのはびっくり。


西武秩父駅から近い秩父鉄道・御花畑駅。こちらも下りの線路が埋まっていて上りのみで運行を再開したようで。このせいか本数を減らした間引き運転で、しかも影森駅から三峰口駅の区間がまだ不通だそうで。秩父市の中心部から外れたところはまだ除雪が進んでいないだろうなあ。


秩父市役所の駐車場は除雪されて、災害派遣の自衛隊の車両のために確保されていた。


そこを通りかかったときに見かけた除雪車(正しくは除雪ドーザーか)。冬場の日本海側の地域や北海道ではよく走っているが、埼玉県内でこういう車両を観たのは初めてだったなあ。新潟県から助けに来てくれた車両なのかしら。ありがたい。


写真奥の秩父市役所の付近の、国道140号。車道はもう問題なく通行できるが、当然ながら? クルマ社会ではそちらの交通が優先になってしまうので歩道の除雪はあまり進んでいなかった。沿道で地元民とは別に雪かきのボランティア参加者もスコップを振るっていた様子もちらっと見かけた。


ひとまず、西武秩父駅周辺の道路の除雪の様子を観察しながら、駅から徒歩10分弱のヤオコー秩父上野町店を(昨年10月に龍勢祭を観に行った帰りに立ち寄って以来)4か月ぶりに再訪すると、品揃えは普段どおりに戻っていて、物流はもう問題なさそうであることを確認した。
それで、この付近の歩道でまだ雪が多く残っていて不安定な箇所があったので、正午すぎから持参したスコップを駆使して雪かきの“個人活動”に勤しんだ。最初の作業地点がヤオコーそばのこの歩道の入口で。一応は国道沿いの歩道で人通りもそれなりにある、客観的に観ても重要だと思う箇所なのに、除雪がまったく進んでいないのはどうかと思ったもので。


45分ほどかけて、路面が見えるまではいかなかったが写真中央と左の車道側の雪の山を切り崩して緊急的に通路を2本作って、幾分通りやすくしてみた。歩道の雪を避けるためにクルマが来ないタイミングで車道を歩く人も多かったが常にそれができるわけではないので(積雪という異常事態は置いておいて、歩道のある道路で歩行者が車道を歩く行為は厳密には道路交通法違反なので、もしクルマに轢かれても文句は言えない……)、やはり歩道も早めになんとかしたい。
このあとはボランティアにお任せ、ということにしてほかの場所へ移動した。

【追加】25日後の3月19日(水)の様子。


ヤオコーからどこへ進むかは特に決めていなかったが、上の写真の作業で国道の歩道の交通が気になったので、成り行きで国道299号を東へ進むことにした。国道から1本外れた脇道でも除雪は進んでいたが、まだクルマがすれ違うのは、というかクルマと歩行者がすれ違うのも困難なくらいこのように脇に積み上がっているので、歩行者や自転車の通行はしばらくのあいだは面倒だろうなあ。


ここも秩父市と横瀬町の境の付近の国道の脇道だが、歩道が除雪されていないので歩行者はこのような迂回路を通るしかない、という箇所もまだまだある。


秩父三十四ヶ所の札所巡りの一般的なコースとなっている歩道も埋まっている。

【追加】25日後の3月19日(水)の様子。


上の写真の近くの国道299号の歩道で1時間半ほどの2回目の作業ののち、日没前に武甲山がよく見える場所に出ると、これまた真っ白であった。以前にこの時季の武甲山に登ったこともあるが、石灰岩とは別にこの(採掘で削られた)北壁? がこんなに白いのは初めて観た。


ここも国道299号の歩道だが、辛うじて通行はできるが凍っている箇所もよくあるので、雪かきの3か所目としてそこも対処した。
「雪かき」といっても、冬場には雪捨て場が空き地や河川敷に確保されたり道路に消雪パイプが設置されたりするような降雪に慣れた雪国のように、普段は雪を捨てる手段と場所がない地域なので、3か所ともに排水溝があればその隙間にどんどん捨てる(北海道の表現は「投げる」か)というか埋めることに努めた。通路を確保するためにあまり邪魔にならないところへ雪を移動させることよりも、それこそ雪をどかすというか「消す」ことに力を入れないとホントの除雪にならないのはわかっているので、その点に注意した。

【追加】25日後の3月19日(水)の様子。


ただ、道路の両側の歩道が完全に埋まっていてどうしようもなく、歩行者の通行では車道に出るしかない箇所もあり、交通量は多くて大型車の通行が目立つ国道沿いは早急に対処したいものだ。
こういう箇所は“個人活動”よりも重機と複数人のボランティアの出番か。でも小型のショベルカーでも入り難いなあ……。


結局は横瀬町役場を経由して横瀬駅まで歩き、駅前も除雪の雪が多く積み上がっているのを確認した。歩道の除雪は辛うじて済んでいて、思ったよりも通行に支障はない状態であった。
ここから西武秩父駅方面へ戻り、往復した。作業した箇所の日没後の路面も確認したかったので。

【追加】25日後の3月19日(水)の様子。


羊山公園の入口もまだ50cm以上は積雪があって完全に埋まっていて、ちょっと登るにしてもツボ足ラッセルだろうなあ。ここでさえもわかん(輪かんじき)やスノーシューが欲しい状態。踏み跡も薄くしか見られなかったので、まともにがしがし登っている人はまだいなかったようだけど。

【追加】25日後の3月19日(水)の様子。


秩父市役所の駐車場のそばに通常は自転車や原付を停められる空き地があるが、そこも原付がいくつか埋まっているのも見かけた。自転車であれば比較的軽いので少し掘り出せばすぐに回収できると思うが、原付は厳しいか。
というか、これらの持ち主はなぜ掘り出すこともなくここに放置したままなのかなあ、と気になった。


御花畑駅も再度行ってみると、間引き運転のためか電車待ちの利用客は多かった。


除雪されていない遍路道も少々観たが、今年の各札所というか霊場の午歳総開帳は、来月はまだ残雪のせいで通行が困難な、例年よりも難易度の高いコースに変貌しているだろうね。僕はまだ(通常は5日間くらいで達成できる)秩父の札所の通し打ち経験はないが、いくつかの寺には行ったことがあって場所によっては未舗装路もあることも知っているので、まだ残雪のありそうな来月はハイカットの登山靴や軽アイゼンが欲しい道もあるかも。特に三十番以降の札所は。アイゼンは大げさとしても、雪融けを待たずにどうしても早めに行きたい場合は靴底に取り付ける滑り止めのチェーンスパイクくらいは携行するほうが賢いかも。


ちなみに、今回の結果的に3か所の雪かきを“個人活動”にしたのは、ボランティアセンターの活動に参加するのもよいのだが、そうなると1か所の除雪に大がかりに集中的に取り組む場合はラクでも、車道よりも疎かになりがちな歩道のちょっとした氷結箇所や除雪が少し足りない箇所を目ざとく発見してきめ細かく対処するにはボラセンの指示系統に縛られることなく個人的に自由に動き回るほうがよい場合もある、と思っていて(これは約3年前の東日本大震災の災害ボランティア活動でも少し感じたことで)、そうしてみた。僕はそういう対処法が性に合っているとも思うし。
それで、秩父市内や、ここと同様にボランティアセンターが設置されている小鹿野町のような地域では今週以降も週末を中心にボランティア希望者がたくさん入ってなんとかなりそうだと思ったので(今日のNHKニュースで触れていたところでは秩父市のボランティア活動に100人ほど参加したそうだし)、僕は次回はボランティアや除雪車では手が回らないと思われる西武秩父線沿いの県道や林道の集落あたりを“個人活動”で観に行こうと思っている。過去の登山経験であの道沿いのあの場所に家が数軒がある、とかいう記憶もしっかりあるので、しばらくは特に普段から秩父市街よりも近くて行きやすいし通い慣れた、僕が地元で特に愛着のある奥武蔵にこだわることにした。

また、報道では山梨県を中心に「孤立」の場所が徐々に解消されつつあるものの今日現在もまだあるので、今回の大雪は奥武蔵のほかにも馴染みのある地域ばかりでどこも気になるもので、そうなるとしばらくは登山とかで山へ遊びに入る気にはならないので、ひとまず例年の冬季閉鎖の道路以外で「孤立」がすべて解消されるまでは(来月末あたりまで?)、雪かきなどの手伝いに努めるようにとそれらの地域を注視することにした。
30年以上前から遊ばせてもらっている地域の、少なくとも僕が産まれてからは初めての異常事態なので、地震や噴火などの大規模な「災害」というほどでもないが地域的に凹みそうなときは、これまでの還元というほどでもないが心情的になんらかの協力でかかわりたくなってくる。10日(月)の投稿のタイトルで「楽しめた」と書いたのは不謹慎かと反省しながらも(冬場の積雪量に多寡による、謹慎と不謹慎の分かれ目の判断は難しい……)、どうしても気になる。

こんな状況で嬉々として登山へ行く、山とかかわるうえでの帰属意識の低い? ほかの東京近郊在住の登山者に(そんな余力があるなら少しは手伝いに行ったら? とか)面と向かってどうこう言うつもりはないが、僕個人的には心情的に遊びに行く気にはならないので、とにかくもうしばらくは自分にできることをやるつもり。
今週以降は雪よりもそれが凍ったアイスバーンなどの堅い箇所が厄介になってくるだろうから、氷を砕くためのピッケルやバールのようなものが必要になってくるかもなー。まあ機会を見つけて、行けるときになるべく行きたい。


※追加写真について
25日後の3月19日(水)にこの投稿で挙げた箇所を再訪し、だいたい同じ位置から再び撮影したものを5枚追加した。
思ったよりも早く雪は融けていて、平時の交通に戻っていた。どんどん降り積もる雪国とは違い、3週間もあれば融けるのね。安堵。


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