思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

鷹取山で確保しまくり

2007-11-26 21:30:01 | 登山

25日、前日のマラソンで全身そこそこ疲れているというのに、最近フリークライミングにも目覚め始めた野宿仲間数名が神奈川県横須賀市にある、フリークライミングのゲレンデとして有名な鷹取山で遊ぶ、という情報が僕にも流れてきてぜひ来てね、とお呼びがかかり、渋々行くことになった。ホントは溜まっていた本や雑誌でも読みながら安静にしていようと思っていたのだが。
大学時代は主に登り方の上手い人を見て勉強するために数十回通った、多いときは毎月通っていたくらいに見慣れた場所なのだが、最近はなんかご無沙汰で、実に2年ぶりの再訪であった。近年は岩登りの練習をするにも僕にとっての近場の埼玉県は飯能の日和田山に行くことが多いし。

で、僕は前日のマラソンで下半身、特に股関節が痛いのでまったく使い物にならないし、それ以前に基本的に身重であるため、そんなには登らず、というか登れずに、自然の岩場はほぼ初体験の仲間ばかりがいるところを彼ら彼女らがトップロープで登るときの確保者(ビレイヤー)兼デジカメ記録係として行ったわけ。
しかも、先の3連休は連日晴れていてこの日も良い天気で、ほかにもトップロープによる講習会が電光クラックや竹本フェイス(写真左側中央)などでちらほら行なわれていたり、20人以上の団体や家族連れでハイキングに訪れる人も多く、なんかえらい混みようであった。

知っている人は知っているが、このただの石切場!? に相変わらずこんなに人が集まるというのもよく考えると凄いことだな。まあたしかに展望台からの富士山や横須賀・浦賀方面の眺めは良いこともあってそんな眺望を楽しむことや昼寝をしに来るだけでも楽しめるところなので、クライマーのみならず一般の方にも人気はいまだ衰えず、ということが久々に確認できただけでもよしとするか。

一応、クライミングシューズも持参してボルダリングもちょこっと試してみたのだがやはりまったく登れず、毎度のことながら他人よりも余計な荷物(脂肪)が多いことに自分で自分に怒り、嘆き、そしてくよくよする。

ただ、9~10月の計4回の沢登りを経て、岩を登る力も改めて付けなきゃいかんよなあ、ということを痛感したため、トップロープも行ける10mm以上のシングルロープを近々新調して、学生のときのようにここや日和田山、それに最近流行りの人工壁で再び練習しようかなあ、とクライミング熱が再燃し始めた。

そこで先日、いくつかの登山用具店にそのロープの下見に行ったのだが、価格は1万5000~2万5000円くらいと昔と大差ないが、最近は軽量化が進んでいて、シングルロープでも11mmというのはほとんどなく、10~10.5mmが主流のようだ。なかには9.5mmでシングル使用という、9mm以下のダブルロープに近い細さのものも出てきているのね。それに、その軽量化によって長さは一般的な50mよりも長い60mのものが増えてきたり、逆に人工壁やショートルート専用の30mや40mのものもあり、種類が用途によって細分化されてきているのね。道具類は年々進歩しているのか。ふむふむ。

でも、人工壁ならともかく、自然の岩場でちゃんと登りたいときは確保者が必要だからなあ。誰か、体重85kg以上の僕を確保してくれるという奇特? な方はいませんか?(できれば体重差20kg以内が望ましいので、体重65kg以上の方がいいなあ) 器具はなんでもよいです。もちろん、昔ながらのエイト環でもかまいません。トップロープであれば、僕は持っていないけど(10~11mmのシングルロープ専用の)ぺツル・グリグリがあると助かるかなあ。とりあえず、最近購入したブラックダイヤモンドのATCガイド(溝が付いてこれまでのATCよりもちょこっと抵抗が強まるやつ)であれば貸し出せます。といっても、僕が登れるのは電光クラック程度のレベル(しかも辛うじて)ですが。

乞う、確保者。

「第30回毛呂山鎌北湖マラソン」の写真集

2007-11-25 00:30:19 | スポーツ
24日午前に出走してきた「第30回毛呂山鎌北湖マラソン」の写真を10点挙げてみる。あ、でも最後の1点はあまり関係ないかもしれないが、ほぼ同じ地域のことなのでついでに挙げておく。



9時15分からの開会式のあとの準備運動。写真右側の、きちんと整列して開会式に参加していた3kmコースに出走する小学生たちの半袖シャツ・短パンもしくは野球・サッカーチームのユニフォーム姿は30代になっちまった腹の出たおじさんにはとても眩しかったなあ。僕にも(太っていながらも)あんな時期があったんだけどなあ(小学生の頃、冬でも半袖短パンで通学することにこだわっていたこともあった)、と思いながら身体慣らしに参加した。



これが前回の投稿でも挙げた、記録計測用の「ATHLETE TAG」。最近はこんなものがあるのか、へぇ~、とこの小さな固形物を出走前からしきりに触りながら感心しまくりであった。



小学生と中学生女子が出走する3kmコースの、9時45分のスタートを見届ける。みんな結構気合が入っていて、競争意識もバリバリあった。



で、その3kmコースに出走した子たちがゴールしたあとの完走証の受け渡しの様子。「ATHLETE TAG」のおかげでこういうふうに並んでいるときにはすでに記録がパソコンに送られていて、あとは用紙に印刷すればよいだけとなる。
たしかに、走ったあとはどうしても自分の記録は気になるものだから、ランナーたちのその欲求に即座に応えることができるこのような技術進歩は大歓迎である。小規模な大会なのにこういうものが導入されている、というのはホントに驚いた。



僕が出走した10kmコースの10時15分のスタート1分前。レース出走2回目ということで不思議と緊張感はなく、無事にゴールしたあとはどのくらい腹が減るのかなあ、などと呑気なことを考えていた。



2km地点あたりの登り坂。5km地点あたりまではこのような心臓破り? の林道っぽい登り坂が続き、つい歩いてしまうランナー続出。なかには10%以上の勾配のところもあったかな。自転車でダンシング(立ち漕ぎ)で挑んでも結構厳しい坂に、涼しいのに汗が上半身の至るところから噴き出した。



中間地点を折り返し、6kmあたりではこのような山の稜線や眼下の街並み(たぶん坂戸や鶴ヶ島あたりかな?)がよく見えるところをひたすら下る。一気に登って一気に下る、正直、太ももにあまり良くないコース設定だと思う。まあ面白いことは面白いのだが。



ちょうど紅葉が見頃の鎌北湖。ここは幼い頃からハイキングなどで数回訪れている慣れ親しんだ場所なのだが、まさかに30代になってここを通過するマラソン大会に参加することになるとは、10年20年前ではもちろん想像できなかった。
せっかく久々に訪れたのだから、こいうった景色もきちんと見たいなあ、でも良い記録もちょこっとは狙いたいしなあ、というどっちつかずの思いのまま、観光客の視線を浴びながらときには声援をもらいながら、複雑な心境でここを走り抜けた。



ゴール後には、豚汁と(地元産の米を使った)おにぎりのサービスがある。受付時に引換券を2枚ずつもらっているので、遠慮なく2セットずついただいた。今回は8月の富士吉田の火祭りロードレースのときよりも少しは練習した成果があったのか体力的に余裕があったため、こういったものもするすると腹に収まった。あと3セットはいけたな。



今回の主会場である埼玉県毛呂山町の毛呂山総合公園へは、東武越生線の武州長瀬駅発川角駅着で、当然ながらすべて歩いて移動した。で、帰りに川角駅に向かう途中、すぐ近くの埼玉平成高校に立ち寄ってみた。以前もどこかで書いたがここは僕の母校で、この写真は校舎から少し離れたゴルフ部の練習場(打ちっぱなし)。

最近のニュースをよく観ている方であればこの校名とゴルフ部でピンと来る方もいるかと思うが、9月下旬にゴルフ部のコーチが飛ばした打球が部員の頭に直撃して大ケガをした、という事故? があったのはまさにこの場所。
つまり、負傷した部員も(プロ資格を保有する)ここの卒業生であるコーチも僕の後輩にあたるのだが、たしかにこの一件はなんで部員を打球が行くほうに立たせるのか、というのはゴルフの素人目に見てもよくわからない指導法であった。
それにしても、僕が在学していた頃は良くても関東大会レベルだったのが今は全国大会に出場するくらいに成長していたとは。というか、このような練習場を完備している私立校というのが珍しいか。ウチの高校は昔からこういうところにはカネかけるからなあ、だから授業料が高かったんだよなあ、とやや愚痴混じりに3年通った懐かしい校舎を見やりながら、実は良い思い出はあまり多くない高校時代のあれこれにいろいろ思いを巡らせてみた。
ちなみに、この高校通学3年間で休んだのは部活(ワンダーフォーゲル部)でケガをした2日のみで、つまり精勤賞だったりした。

「第30回毛呂山鎌北湖マラソン」に出走してきた

2007-11-24 23:45:00 | スポーツ

今日の午前、埼玉県毛呂山町で開催された「第30回毛呂山鎌北湖マラソン」に出走してきた。種目は8月下旬に行った山梨県・富士吉田の火祭りロードレースと同様に10km。

毎年この紅葉の時期に開催される、というのは高校生の頃からちらほら聞いていたが、今年で30回と結構な歴史があることまでは知らなかった。気候的には走るのにちょうど良い時期だし、節目の大会だし、さらにはウチから2時間もかからずに行ける慣れ親しんだ場所で行なわれることもあって、申し込んでみた。もちろん、参加賞としてTシャツがもらえるという点も魅力的であるね。
以下に、項目ごとに出走した印象を挙げてみる。

●小規模な大会

今回初参加なので例年はどうだかは知らないのだが、3km、5km、10kmと設定された種目全体の参加者登録は合計で323人だった。今日実際に参加したのはもうちょい少ないか。定員は700人なのだが、地元の公共施設と雑誌『ランナーズ』以外ではあまり対外的に積極的に告知していないようなのでこのくらいの人数になるのだろうか。でも僕の予想よりも少なかったなあ。募集定員の半数以下だし。しかもそのうちの100人強は地元の小学生だった。
何事もホントに小規模な催しだったが、更衣室やコースの誘導なども含めた運営面は思いのほかしっかりしていた。

ちなみに、ゲストランナーは東洋大学陸上部監督の川嶋伸次氏だった。東洋大学はここ数年はこの監督の指導のもとで着実に力を伸ばし、箱根駅伝でも順天堂大学や駒澤大学のような強豪校とも良い勝負をできるようになってきたね。埼玉県内では東武東上線沿線の朝霞と鶴ヶ島に校舎があることもあって、僕も箱根駅伝出場校のなかではややひいき目に応援している。そのほぼ地元の大学の監督が来るのも納得。

●登って下る、標高差は200m以上

僕を含めて150名弱が出走した10kmは、基本的に前半の5kmはスタート・ゴールの毛呂山総合公園から北向地蔵手前までひたすら登りで、後半5kmはそのぶんを一気に下り、釣りや紅葉狩りで賑わう鎌北湖を越えた8kmすぎから平坦になるという感じの傾斜。前半は標高差で言うと約250m登るというどえらいコースであった。火祭りロードも傾斜はかなりきついと思ったが、それ以上であった。ロードバイクのようなかなり登れる自転車でも手こずるコース設定かと思う。

給水は中間地点に1か所のみで、距離表示は1kmごとだった。給水は鎌北湖あたりにもう1か所あるといいかな、と思った。
発汗量も秋にしては凄いことになり、たぶん7、8%くらいの傾斜の峠道では苦しくて歩きそうになったが、一度歩いてしまうとクセになるのでなんとかゆっくりでも足は止めずにゆっくり登りきり、下りもした。

鎌北湖からはなんとか紅葉も楽しめる余裕も出てきたが、それでもほかの平坦な場所での大会よりは全体的に難渋するコースかと思う。でも刺激を求めたい方にはおすすめのコースかも。

●近くから遠くから、ほかの参加者の様子

僕はもちろん会場まで電車と徒歩で向かったわけだが、ほかの参加者はやはり大半はクルマ利用で、公園内の体育館の駐車場だけでは入りきらず、グラウンドも臨時駐車場として開放していた。
それに偶然にも今日は体育館ではミニバスケットボールの地区大会も行なわれていて、とにかくそれと併せてお子様が多かった。

マラソンの参加者は大半が埼玉県内在住だが、なかには新潟、山形、宝塚、広島、福岡のような遠方からの参加者もいて、最も遠いところでは北海道の網走からという人もいた。埼玉県内から転出したとか、県内に知り合いがいるとかでこの地域と何かのつながりがあるためなのかもしれないが、遠路はるばるやってくる情熱は凄い。
また、最高齢では75歳の男性の参加もあった。

●新武装導入

僕の特に下半身の格好なのだが、8月の反省を踏まえ、寒さ対策に沢登りでも使用しているユニクロのタイツを穿いた。靴下は走り用を買おうと思ったが最近、好日山荘で縫い目のごろつきがない、重登山靴を履くときに靴下を二重履きするときのインナー用の靴下を流用したらちょうど良かったので、それを使ってみた。僕は歩く旅が多いので、靴下にはかなり神経を使う“靴下フェチ”だったりする。もちろん1足1000円以上の走り用のも欲しいのだが、高いよなあ。

そして、先月末に3980円と安価だがミズノのランニングシューズを新調し、まだここ1か月弱の試し履きの距離は計20kmくらいだったが今回から本番で投入してみた。これがやはり効果アリで、思いのほか進みやすく、急激な下りでもなんとか持ち堪え、想像以上によく走れた。やはり新品は良いね。
このみっつの作用によって、走行後の股関節の痛みも8月よりはいくらか弱まり、効果てきめんであった。
大会後の帰途も、前回は片足を引きずるくらいに股関節がひどく痛かったのだが、今回はふつうに歩いて帰れたからね(それでもかすかに痛みはあるけど)。やはり道具にカネをかければ、たとえ体重85kg超の肥満体であってもそれなりの効果はあるんですねえ。

ほかの参加者の足ごしらえを見ても、ミズノのシューズを使用している人が最も多かったように思う。今回の10kmコースの優勝者もミズノだった。やはり日本人はこことアシックスと、日本のメーカーでいくのが最善だと思うけどなあ。足は幅広の僕には、ナイキやニューバランスやアディダスなどの細いつくりのものなんておちおち履けません(これらの“洋モノ”を履いている走り好き野宿仲間にちょっと対抗心を燃やす)。

●ATHLETE TAGの威力

この大会の記録計測では「ATHLETE TAG」というものが採用されていた。あらかじめゼッケンの端に2cm四方のタグが貼り付けてあり、使用後はそれをゴール時に係の人が剥がすだけで済むので、RCチップのように自分で取り付けたり外したりする手間がなくてラク。
しかもこれ、ゴール時に記録が瞬時にわかるらしく、ゴールラインに達してから完走証をもらうまでのものの十数秒でその完走証に氏名、種目、ナンバー、記録、種目順位が刻印された状態で手渡される。さらには気象条件も刻印されていたな。
小規模の大会のわりにはこういったハード面は意外としっかりしていて、驚いた。最近のマラソン大会は進んでいるのね。目からウロコとはこのことだ。

で、肝心の僕の記録だが、1時間5分44秒で、まあ種目全体ではビリから数えて12番目というほうがわかりやすいか。今回も記録や順位云々よりも、出走することに意義があるのだ。
1位は40代男性で37分3秒だった。平坦な場所での市民レースでは上位は31、32分台の記録が多いが、それよりも5、6分遅い記録ということで、それだけこのコースの傾斜がきついことを表している。
ついでに気象条件も挙げておくと、天候=晴れ、気温=7.4度、湿度=52%、風向=無風、だった。走るには絶好の条件でしたな。

まあこんな感じでひとまず人生2レース目を終え、記録も8月よりも5分ちょい縮められたりもでき、少しは今後への自信を得ることができた。
あとは食事面でより節制したり、走行中に写真を撮ってしまう回数をもっと減らしたりすれば、(かなり低レベルな話ではあるが)記録更新はやり方次第でいくらでもできそうだ。どこで妥協するか、何を目指すのかをもう少し突き詰めたい。

とりあえずひとつ考えていることは、今回の第30回のように、回数がキリ番の大会への参加を狙っていこうかな、ということ。くだらないことだが、そういった愉しみも付け加えていったほうがより練習・本番および健康維持にも張りが出るかもしれない。

拙著『沖縄人力紀行』のある図書館、またもや増える

2007-11-23 11:11:55 | 拙著の情報
拙著『沖縄人力紀行』(彩図社刊)の今月の図書館への普及続報としては、新たに1館増えたので以下に報告。


大分県
・杵築市立図書館


いやあ、またもやありがとうございます。大分県内では佐伯市に続いて2館目となり、九州7県のなかで最も温かみのある県だ、と改めて認識いたしました。大分県内には何か理由を作ってとにかく早めに行かなければ。前々から気になっているカレー店とか温泉とかもいくつかあるのよね。
これで拙著導入済みの図書館は計33館となり、もちろんまだまだ図書館への広報は続けていく所存。で、以下にこれまで導入済みの図書館一覧を。


福島県

・矢祭もったいない図書館(矢祭町)

栃木県

・上三川町立図書館

埼玉県

・越谷市立図書館南部図書室
・大利根町童謡のふる里図書館ノイエ

東京都

・豊島区立中央図書館
・杉並区立下井草図書館
・西東京市ひばりが丘図書館
・調布市立中央図書館
・国立市立くにたち中央図書館

千葉県

・浦安市立中央図書館

神奈川県

・厚木市立中央図書館

山梨県

・中央市立玉穂生涯学習館

愛知県

・豊川市中央図書館
・半田市立図書館
・豊田市中央図書館
・江南市立図書館

三重県

・大台町立図書館

大阪府

・大阪市立大正図書館
・枚方市立中央図書館

兵庫県

・神戸市立中央図書館

広島県

・広島市佐伯区図書館
・福山市民図書館
・三原市立図書館(アイウェイ図書館)

大分県

・佐伯市立佐伯図書館
・杵築市立図書館

沖縄県

・沖縄県立図書館本館(那覇市)
・沖縄県立図書館宮古分館(宮古島市)
・沖縄県立図書館八重山分館(石垣市)
・那覇市立図書館
・浦添市立図書館
・西原町立図書館
・琉球大学附属図書館(西原町)
・沖縄国際大学図書館(宜野湾市)


導入は今からでももちろん遅くないので、拙著に興味のある、導入を検討中の図書館司書の方々、よろしくお願いいたします。これまでに全国1300館以上の図書館に広報して、結果がこれだけというのはとても寂しいものです。

あと拙著の小耳情報としては、本ブログ左側にブックマークしている、東京都・西荻窪の「旅の本屋のまど」に最近行った友人によると、拙著の在庫が減った=売れた、という話を聞いたし、僕の書店営業でもここ1か月で計7部の受注があったりと、まだまだ自ら行動していけば脈はありそうなので、まあ腐らずに普及活動は続けますわ。
そうだ、「のまど」は吉祥寺から移転して以降はまだ挨拶に行っていなかった。近いうちに行かないと。

クリスピー・クリーム・ドーナツ14点買い

2007-11-20 21:30:16 | その他趣味

前の投稿と日付が前後するが、17日朝、東京都内で最近流行りのドーナツ店「クリスピー・クリーム・ドーナツ」の行列に並んで、ドーナツを買ってきた。並んだ場所は日本初上陸地の新宿サザンテラス店。

連日、時間帯を問わず行列ができている様子は新宿南口に行くたびに見ているし、2週間ほど前だったか、先月12日に開業した有楽町丸井の地下1階にある有楽町イトシア店のほうも見に行ったら閉店間際でも1時間以上の待ち時間で行列ができていた。
正直、僕はこのような甘いものは嫌いではないが積極的に食べるほうではなく、たかがドーナツごときでなぜこんな行列ができるのだ? と並ぶ前はややいぶかしく思っていた。が、一応は気になっていた。
でも、こないだ実際に並んでみて、その最中にここの基本商品であるオリジナル・グレーズドをお試しでもらったのを食べてみると、甘味も油の乗りもこれまでのミスタードーナツなどの日本製のものよりも深みがあり、10種類以上あるトッピングは見た目も鮮やかで、たしかに特に10~20代の女子に受けるなあこれは、とすぐさま実感した。

で、並んでいるときに渡されたメニューを見て、最初は様子見として買うのは2、3個くらいにしておくか、1個170円と高価だし、と思ったが、オリジナル・グレーズドを食べてから気が変わり、(この店舗での)残りの14種も試してみたくなった。結局は14点買いとなり、この店舗と実質初対面なのにいきなり全15種類を試すこととなった。
異なる種類のものを12点以上買う場合は「アソートダズン」というセットものが割引価格でお得で、それに2点追加して14点で代金は合計2040円となった。まさか並ぶ前はこんなに買うとは思いもよらなかったが、まあこの日のためにドーナツ愛好者数人と2週間以上前から結託して買いに来たこともあって、その人気の秘密を暴いてやろうぢゃないの、とノリノリの気分で大箱を家に持ち帰った。

その後、17日じゅうに8個、18日に6個食べて、この週末はまさにドーナツ漬けとなった。まとめ食いした直後は、甘くて脂っぽいものはもう嫌だ見たくない、とにかく辛い・塩気のあるものが欲しいよぅ、と少々悶え苦しんだが、2日経った今となってはまた食べてもいいかな、と思うようになった。1個か2個を差し入れなどでつまみ食いするにはちょうど良い味かと思う。あとは旅のときの行動食にも良さそう。

今週23日には国内3店舗目が埼玉県・川口に開業するとのことで、僕としてはわざわざ新宿や有楽町に出なくてもほぼ地元でこれが買えるようになるのか、と楽しみがひとつ増えた。今度はこっそりと、ひとりで並びに行くかもしれない。



※ちょこっと語句の補足
上記の文中で「結託」という言葉を使っているが、これは本来は「悪だくみ」のようなやや悪い印象を持たせるときに使うべき言葉で、本文の内容にはそぐわない使い方なのだが(「耳障り」のように)、語感が好きなのであえて使ってみた。要了承。(仕事をさぼって!?)ドーナツを買いに行くことは善いことなのだ。

千葉県・幕張メッセの「サイクルモード」に行ってきた(2年ぶり2回目)

2007-11-18 21:45:40 | 自転車

今日、千葉県千葉市の幕張メッセで16~18日の期間で行なわれた自転車試乗会兼展示会「サイクルモード」に行ってきた。正式名称は「CYCLE MODE international 2007」で、その東京会場のほう。来週末には大阪府・インテックス大阪でも開催される。

今年は16日をナイター開催兼女性入場無料という日に設定したり、イメージキャラクターに自転車によく乗ってアメリカンジョークを連発するディラン(なだぎ武)を起用したり、テレビ東京の番組とも連携したりして、かなりの力の入れようであった。2年前とは大違い。
場内を見回しても、例年、東京都・東京ビッグサイトで開催してきた「東京国際自転車展」以上の来客があり、各出展ブースもこちらにもっと力を入れよう、移行しよう、という意図がよく見えるブースのつくりにそれぞれなっていた、ような気がする。

肝心の試乗コースも拡大された。ロード・クロスバイク用コースやMTB専用の野外コースも設定され、走れる距離も2年前に比べたらかなり延びたなあ。僕は後者は行かずに前者と通常の試乗コースのふたつを利用して10台の自転車に試乗したが、やはり日曜日で最終日ということもあってコース内は渋滞ができるほどの盛況ぶりだった。自転車ひとつ借りるのにも人気モデルとなると10分や20分待つのは当たり前、というくらいであった。

ちなみに、今回はふつうに試乗とブースの見物に来たのとは別に大きな目的があって、東京会場では17日、大阪会場では24日開催のトークショーに出演する、テレビ『NEWS23』の特集でもお馴染みで自転車地球一周中のシール・エミコ、スティーブ・シール両氏に挨拶に行くことだった。自転車乗りのひとりとしては、特にエミコさんについては10年かそれ以上前に雑誌『CYCLE SPORTS』に阪口エミコ名義で連載を持っていた頃から当然知っている。
で、数年前から地平線会議などの野外系の催しで一緒の場に居合わせることが度々あったのだがこれまでほとんど喋ったことがなく、実は17日にこのおふたりとカラオケに行くくらいに仲の良い野宿仲間数人がふたりにドーナツの差し入れをするために訪れているのだが、彼ら彼女らからもとても面白い人たちだから、ということは間接的に度々聴いているため、今回ちょうど良い機会だからと思って、午前中にモンベルのブースにいたエミコさん、八重洲出版のブースにいたスティーブさんとそれぞれ少々挨拶できた。まあ現在は奈良県在住だけれども、今後も自転車関連の催しを注視していればまたどこかでおふたりと会う機会はあるだろう。

それであとは、14時からの鶴見辰吾×今中大介トークショーを少々見物しながら試乗ばかりしていたのだが、実際には自転車に乗っている時間よりも目当ての自転車にありつくまでに並んでいる時間のほうが長かった。
まあ自転車の試乗は「東京国際自転車展」や今春の神奈川県・さがみ湖ピクニックランドの「アウトドアバイクデモ」でも種類を問わずよく乗っているが、今回は特にロードバイクに重点を置いてみた。5日に130km走ったときにも、舗装路をもっと軽やかに走れるものがいいなあ、だったらロードがいいなあ、とは痛感したため、最近興味が沸いている。でも、今回僕が試乗したなかでカーボンフレームの60万円、70万円台のものなんかは高すぎて当然手が出ないからなあ、特にカーボンは今後は主に航空機のボディの製造に多く取られてしまって価格はより高騰するだろうし、などと時事問題を絡めながら経済的に厳しい現実を考えながら複雑な心境で、普段はフラットバーのMTBに慣れているためにほとんど触る機会のないドロップハンドルを握っていたのであった。

ただ試乗でひとつ気になったのが、試乗者の質。コース上では追い越し禁止や速度の上げすぎなどの禁止事項も示されていたが、そんなことにはお構いなしにそれらをやってのけるアホどもも実際にいた。特に、通常の試乗コース内に木製の段差が連続する(ブロックパターンのタイヤを履いた)MTB専用コースがあったのだが、そこに進入が禁止されていたスリックタイヤのクロスバイクで突入したり、その段差のあるコースで追い越しを仕掛けたりするどアホが数人いて、もらい事故を受ける可能性もあったそんなヘタクソな走りにはかなり腹が立ち(しかも追い越しは2周連続でやられた)、そいつを追いかけて蹴りでも入れて制裁しようかと思ったが、そいつの試乗車を壊してしまうのもまずいので結局は我慢して怒りはなんとか鎮めたが、そういうヤツは二度と来るな、バカめ、とそれでも憤りはしばらく続いた。

試乗者全体を見ると自転車にあまり乗り慣れていない初心者も多く(スカート穿きの、いかにも彼氏に無理矢理連れられて来た、でも見ているうちにだんだん興味が沸いてきたから試乗したくなった、という風情の女子も多かったし)、そういった危ないことも平気でやってのける、車間距離の取り方もままならない無知さもよく見られ、質は2年前に比べると明らかに低下していた。どこかで数分おきにガシャーンと大きな音を立てた追突や転倒も見られたし。催しの規模が大きくなればなるほどこういう傾向が強まるのは仕方ないことなのかなあ、と少々残念に思った。

それを除けば全体的には自転車の啓蒙には良い催しではある。入場料1200円(当日。前売りは1000円)を取るだけのことはある。今後も続くだろうな。

あとひとつこの催しにツッコミを入れるとすると、入場時にもらうプログラムの12ページのメインステージ内容のところで、ページ上部の見出しの年号が本来は2007なのに2008という誤植になっていたことか。こんなわかりやすい目立つところを間違えるなんておやまあ、と校正者の端くれとしては呆れた。なんならこういう僕の得意分野の出版物を見てあげてもいいのに。どうでしょう、主催者の方々。

そんなこんなありつつ、会場内には11時から17時の6時間滞在して存分に楽しんだ。そろそろ新しい自転車(特にロードバイクかクロスバイク)が欲しいなあ、シマノのコンポも年々進化しているから古い型はどんどん使い物にならなくなっていって取り残されそうだし、とまたもや物欲を刺激され、でも実際には金欠でとても手が出せない借金まみれの現状にガックリと肩を落としながら会場をあとにした。

そういえば、今回のイメージキャラクターとしてディランが採用されたのはよいのだが、いつも彼の傍らにいてしょっちゅう絡んだり、一緒に自転車に乗ることもたまにあるキャサリン(友近)はなぜ呼ばれなかったのだろうか? と気になった人は僕以外にも1000人以上いたはずだ。まあこれはどうでもいいことなんだけど、女性への自転車の啓蒙にも力を入れることも考えると、せっかくだから男女ペアで登場させても良かったような気はする。キャサリンのあの、どちらかと言うと「旅館の仲居さん」のほうが似合いそうな体型にはこのさい目をつぶって。でも実際に出たら出たで画的にやや厳しいか。僕は結構好きだけど。

地方・小出版の玄関口、神保町・書肆アクセスの閉店を見届ける

2007-11-17 23:59:15 | その他趣味

17日夕方、古書の街として全国的に有名な東京都・神保町のすずらん通りにある、地方出版物を主に取り扱ってきた「書肆(しょし)アクセス」がこの日で閉店するということで、その最後を見届けるために行ってみた。

僕がこの書店の存在を最初に認識したのは、大学時代にさかいやスポーツやICI石井スポーツなどの野外道具店、それに山岳系の出版物や古書に強い「悠久堂書店」に度々行くために神保町に通い始めた13年前で、そのときはまだ「ああ、旅心をくすぐる全国各地の本が多いのか」というくらいの印象しかなかった。

それがこの書店により親近感を抱くようになったのが、5年ほど前から特に地域出版の盛んな北海道や沖縄県によく行くようになった頃からで、旅の途中で北海道・沖縄県もそれ以外の地域にも訪れたときに、その道中でふらっと書店に立ち寄ったさいにその地元の出版社がつくった数多くの良い本に触れて、こういった“地のもの”が内地(もしくは本土)にもっと入ってくればいいのになあ、と年々思うようになった。東京都内もしくはその近郊にいながら地方出版物に触れることができる、近年、全国的に見ると出版物の総数の約6割は関東地方に集中しているという出版業界の構図のなかで、わずかながらも出版の「地方分権」に一役買っているという点で、アクセスという店の存在は年々興味深く見ていくようになった。

また、そういった地方本のほかにも都内やその近郊? 発のミニコミ誌も多数在庫するようになり、『野宿野郎』や『にやにや笑う』などのひとクセあるミニコミも数年前からふつうに取り扱うようになった。それと、本ブログ左側にブックマークしている「放浪書房」の店主・とみー氏による旅の豆本風イラスト集「旅豆」のようなものも取り扱い、思ったよりも間口の広い、“小さな出版”にも理解のある書店なんだなあ、とその面からも興味深く見るようになった。

それから僕個人的には、僕と体型がやや似ている店長の畠中理恵子さんにもその点から勝手ながら親近感を抱き、こういう人が切り盛りしている書店に悪い書店はない、というこれまた勝手な思い込みからも興味深く見るようになった。

ほかに本ブログで触れたことのあるところでも、東京都は不忍ブックストリート・一箱古本市を主催する南陀楼綾繁氏、北海道は『北海道いい旅研究室』の舘浦海豹氏、沖縄県はボーダーインクの新城和博氏も、この書店、というか店長の畠中さんと深い? つながりがあり(特に飲み仲間という点で。もちろんほかにも数えきれないくらいつながりは多々あるだろう)、大型書店ばかりが書店ではない、ここにも小さいながらもこんな立派な書店があるんだぞ、と多くの本好きのつながりによってアクセスという店が成り立っていた。
ちなみに、アクセスでは今回の閉店前にいろいろイベントを行なってきたのだが、僕は5日のボーダーインクフェアには行けなかったが、6日の海豹舎フェアには行った。ただ、行ったのは17時頃で、16時頃まではいたという舘浦海豹氏にはわずかの差で会えなかったけど。

で、今年になって急に親会社の地方・小出版流通センターからアクセス閉店、という決定が下され、誠に残念、と打ちひしがれた、もしくは寝耳に水だ、と驚いたこの書店の利用者もしくは愛好者は数万人以上はいるはずだ。僕もあまり旅に出られないときにふらっとこの書店を訪れて、近隣の書泉グランデや三省堂書店や東京堂書店よりも個性的な棚に並ぶ全国各地の本に度々触れて充電させてもらったりもしていたので(ホントは訪れるたびに何か買っていくのが筋なのだろうが、昔も今も経済的に厳しいので、覗くだけ)、閉店と知ったときはホントにショックであった。ジュンク堂や紀伊國屋などの大型書店が流行る時代の流れには持ち堪えられなかったか。大型書店も良いのだが、こういった個性的な書店もあっても良いと思うのだが。

冒頭の話に戻ると、17日の18時30分の閉店に合わせて店の前には別れを惜しむ30人ほどの人だかりができ、ビデオカメラをまわしている様子も見られた。ここをたまたま通りかかったアクセス閉店を知らない人たちはこの人垣を見て、なんだなんだ、としきりに驚いていたが、歴史と個性のある書店がまたひとつ消えていくのだよー、ああもったいない、と通りかかったひとりひとりに喧伝したい気分だったが、ここを利用してきた知り合いのためにもひとまずこの、今年の出版業界内の重大ニュースのベスト5に入る(と僕は思っている)くらいの一大事と言っても過言ではないこの瞬間を(実際にはワーストのできごとだが)、デジカメで記録することのほうを優先した。

店長の畠中さんが花束を抱えて閉店の挨拶をするのを聴き、店のシャッターをガラガラと降ろすところを周りから拍手で見送られる様子を遠目から見ているうちに、ちょっと泣けてきた。ああ、ついに終わりかと。現実は厳しい。

これでアクセスは閉店し、東京都内での地方・小出版との(実際に本に触れられるという意味での)つながりはほぼ絶たれた、かと思ったが、一応、このすぐそばの三省堂書店神田本店の4階に25日から地方・小出版のコーナーを新たに設けるとのことで、少しはまだつながりは保てるようだ。でも、このような大型書店の総本山でミニコミ誌なんかもきちんと取り扱ってくれるのかなあ、というのがちょっと心配。また近いうちにこちらにも偵察に行くことにする。

畠中店長以下、アクセスの経営に携わったみなさん、お疲れさまでした。とりあえずは今月下旬に出版されるアクセス本を、カンパ人のひとりとして楽しみにしております。

埼玉県民の日、浦和レッズアジア一の日

2007-11-14 23:45:19 | スポーツ


かねてから特に埼玉県内で話題になっていたサッカーのアジアチャンピオンズリーグ2007で、日本のクラブチーム代表として出場した浦和レッズがイラン代表のセパハンを破って優勝し、アジアのクラブチームの頂点に立った。
埼玉県民で“レッズサポ”のひとりとしては、昨年のJ1リーグ優勝とはまた違った喜びがある。わーいわーい。

予選からの全体の流れをを通しては、まあたしかにホーム&アウェイ方式で移動が多くて苦しい闘いを毎回強いられて、併せてリーグ戦もふつうにこなして、鈴木啓太や田中マルクス闘莉王などの一部の選手はさらに日本代表の試合もあって、そんな過密日程のためにケガ人も続出して、と選手たちと同様に観るほうもかなり忙しいここ半年間となったが、そんななかでもあれよあれよと勝ち抜けたのはやはりJ1チーム一の選手層の厚さがものを言ったのかな。なかでも今季加入の阿部勇樹の存在は特に大きい。

昨年も思ったが、ここまでのチームになるとはJリーグが開幕したが14年前はまったく想像もしなかったが、やはりどんなことがあっても腐らずに応援し続けたサポーターの陰の力が大きいね。良いチームになったねえ、と今日の埼玉スタジアム2002での試合中継の後半を観ながら、ロスタイムに入って勝利を確信したときに岡野雅行が顔見世程度に交代出場してきたときにはちょっと泣けた。

ちなみに今日の11月14日という日は言わずと知れた? 「埼玉県民の日」で、こんな日に浦和の優勝が決まったということに運命的なつながりを感じた埼玉県民は少なくとも100万人以上はいるはず。

で、昨年と同様に試合後の浦和の街の様子を見に、JR浦和駅前に行くことにした。その様子も含めて後日、写真付きで補足する。とりあえず23時時点での浦和駅西口は警察官がかなり動員されているためにそんなに騒々しくはなく、昨年よりはいくらか落ち着いている。浦和の街にもいよいよ王者の風格が備わった感じ?(語尾は上がる)

その後、23時10分にコルソ前にて日刊スポーツの号外を入手。伊勢丹前ではスポーツ報知の号外も配布されていた。さらに商店街のほうに移動して、浦和サポーターが集まる居酒屋「力(りき)」に行くと、店前は昨年同様に大盛り上がり(上の写真参照)。懐かしい福田(正博)コールなんかもあったりして、みな上機嫌。ビールかけも一部で突発的に行なわれたりもした。またもや浦和の街に、そして埼玉県に輝かしい歴史が刻まれた一夜となった。さいたま市史のみならず、埼玉県史にも記録しておくべき一大事である。

文学フリマで痛感した秋葉原の壁

2007-11-12 00:30:31 | その他趣味
昨日の日中は2週間前と2日前に告知してきた「第六回文学フリマ」に、屋号もといサークル名は「人力旅人の旅文学」と設定して出店してきた。

で、まず結果を正直に挙げておくと、11~16時の開催時間中に拙著『沖縄人力紀行』(彩図社刊)が13時すぎに1部売れたのみで、売り上げもそのぶんの1000円という、非常に厳しい結果となった。今春に出店した不忍ブックストリート・一箱古本市で7000円以上売り上げたのとは対照的な結果となった。

売れなかった原因というか言い訳はいろいろあるが、最大のそれはこの催しはやはり秋葉原らしい? 文化系の出版物ばかりで、どちらかと言うと体育会系のノリの出版物を集めた拙店はその雰囲気に馴染まなかったということか。まあ厳しい結果になりそうなことはある程度覚悟していたが、出店料の3000円という元は取れるのではないかと踏んでいたため、収支面では思いっきりマイナスになり、久々に凹んだ。今回の出店申し込みから計算した赤字額は交通費を含めて3040円となった。

でも、拙店を訪れた方々には拙著と併せて準備した委託販売4点にも興味を抱いてもらったり、今回のために用意した拙著の紹介・取材記事のコピーをいくらか配ったりはできたので、「人力」の旅の啓蒙はそこそこできたと思う。「人力ってなんのことですか?」と数人の女性客に訊かれたりして、それに答えてああなるほど、と納得していただけたりというやりとりが少々でもできただけ、一応は出店した甲斐はあったかな。

ちなみに、売れはしなかったが来客のなかで僕が出品した5点の出版物を手にとっていただいた方を男女別に見ると、だいたい1:3くらいだった。全体の客層は男女半々くらいだったが、女性のほうが健康志向が強いからなのだろうか?

5時間販売しながらほかの出店の様子を見渡すとどこも盛況で、どうやら昨年よりも来客は多かったらしい。さすがに東京ビッグサイトで毎年夏・冬開催のコミックマーケットほどではないが、11時前から入場待ちで並んでいた来客も数十人いたくらいに事前予想よりも来客は多くて、ちょっと驚いた。

本ブログでも今回出店することは2回告知しているため、最近は1日平均50~60人訪れる読者のうちの東京近郊在住の方や旧知の友人知人や野宿仲間がちょこっとは来てくれるかなあと密かに期待していたがそんなことはなく、午後に唯一冷やかしに来たのは最近特によく一緒に遊んでいる野宿仲間でミニコミ誌『野宿野郎』のかとうちあき編集長だった。
彼女、『野宿野郎』本誌やウェブログではいつものらくらしていてちゃらんぽらんな印象が目立つが、そんな適当さ加減とは裏腹に意外と律儀な面があり、普段から(特に出版関連の事象で)お世話したりされたりしているつながりがあって今回も差し入れをいただいたりした。まあほかのブースを巡るという目的もあったようだが、差し入れもそうだが事前の予告どおりに来場したりと結構細かい気配りができて、なかなかやるひとなのよね。実は今回僕が出店するにあたって、昨年の経験者として助言もいくつかいただいていた。

ちなみに、僕が今回の文学フリマに出店するに至ったきっかけも元を正すと、昨年の第五回に『野宿野郎』編集部が出店していた様子を参考にしたからで、こうして拙著を微力ながらも世に広めるきっかけを新たにひとつ得ることができたのはかとう編集長の力が大きい。というわけで、編集長には感謝している。頭が上がらない。たぶん。まあそういうことにしておこう。

実際に出店した結果は散々だったが、来年からこの催しはは年2回開催になるとのことで(次回は2008年5月11日)、手売りする機会が増える今後も出店を検討しようかね。でも拙著のように1部あたりの単価が1000円以上と高くなると苦戦を強いられそうだ。何か対策を考えないと。人力旅に関する安価な冊子でも新たに作ろうかな、なんてことも夢想したりする。



文学フリマの会場入口。各店の搬入および開始時間前の天気は曇りで、降雨も心配される微妙な空模様だったが客足はなかなか良かったようだ。



11時の開始15分前の1階の売り場の様子を2階とをつなぐ階段から偵察。不忍ブックストリート・一箱古本市と同様に、出店されるみなさんはPOPや看板などの店の装飾にそれぞれ力が入っていた。まあカネがかかっている一応は「商売」だから、そりゃあ力は入るよな。またもや僕の店は何も装飾しない無骨な感じで臨んだ。



で、出店開始から3時間ほど経過した14時頃の僕。なぜかはよくわからないが来客の多い・少ないの波が数分おきに訪れていて、このときは少ないほうだった。見るだけでも、資料を配るだけでもいいからお客さん来ないかな~、とバカ面で待ちぼうける。またの機会があれば、こんなふうに椅子にずっと座り続けることがない時間を減らせるように、接客できるようにいろいろ工夫しないとね、とちょっと反省。
(撮影:『野宿野郎』かとうちあき編集長)

11日は「文学フリマ」なのです

2007-11-09 10:30:05 | 拙著の情報
僕が出店予定の、東京都・秋葉原で開催される「第六回文学フリマ」だが、期日がもう2日後に迫っているのにあまり準備は進んでおらず、ちょっとヤバイ状態になっている。明日は丸1日外出する予定があるのでこのあと準備しなければ。なんとか無事に終われば、今夜に神奈川県・横浜で開店予定のミニコミ誌『野宿野郎』主催の野宿バーにも行きたいのだが、微妙なところだなー。天気も微妙かな。ホントにいろいろ微妙ですよ、かとう編集長。

で、フリマで出品する作品の陣容だが、ちょっと変更があったりして結局は拙著『沖縄人力紀行』(彩図社刊)は当然として、ほかに2組の委託販売をすることになった。このほかには特に連絡がないため、この3組でいくことになりそう。
ただ、3組とも新品は新品なのだがいずれも出版から少々時間が経過しているために「新刊」とは呼べないかもしれないが、まあそこは勘弁していただきたい。机の上が思ったよりも寂しくなるようだったら、チラシを作ろうかな。

ちなみに、ほかの2組の方は過去に某国営放送の番組にも出演経験のある方々で、知っている人は知っている有名人なの(だと僕は思うの)だが、畑違いの? 秋葉原という土地での知名度やいかに。まあ興味のある方もない方も、当日確認しに来てくだされ。

以下に概要をおさらいする。


●第六回文学フリマ
期日 2007年11月11日(日)
時間 11:00~16:00
場所 東京都中小企業振興公社秋葉原庁舎 第1・第2展示室
    (JR線・東京メトロ日比谷線秋葉原駅徒歩1分、都営地下鉄新宿線岩本町駅徒歩5分)
主催 文学フリマ事務局
屋号 「人力旅人の旅文学」
出店場所 2階、B-14

さて、当日はどうなることやら。今春に出店した不忍ブックストリート・一箱古本市との雰囲気の違いを味わいながら、まあぼちぼちやりますかね。後楽園ゆうえんち、もとい秋葉原で僕と握手、はべつにしなくてもいいけど、拙著をお買い上げの方には特典も付けたり、とあの手この手をいろいろ考えてはいる。どれを選択するかは当日まで未定。

では11日、秋葉原でお待ちしております。

“アラサイ”経由で走行距離130.8kmの書店営業

2007-11-07 09:15:44 | 自転車
今週5日の話になるが、先週2日に埼玉県羽生市に開業した「イオンモール羽生」に行ってきた。しかも自転車で。
当初は電車と徒歩で行くつもりだったが、数日前に観た自転車系OVA(オリジナルビデオアニメ)『茄子 スーツケースの渡り鳥』に触発され、チェーンの交換などの要修理状態の旅自転車を引っ張り出して騙し騙し走って行ってみた。

で、約2年ぶりに、埼玉県の自転車乗りにはお馴染みの、さいたま市はJR北浦和駅から滑川町の「武蔵丘陵森林公園」まで主に荒川の土手沿いに設定されている荒川自転車道(正式名称は「さいたま武蔵丘陵森林公園自転車道線」、写真1)、通称は荒川サイクリングロード略して“アラサイ”(最近はなんでも略すよな)を通りながらウチから羽生まで走って行った。



写真1。ちなみにこの鳥のキャラクターの名前は埼玉県鳥のシラコバトを模した「コバトン」。2008年開催の国体でも活躍する、かも。


久々に通ってみると、国道463号から北は堤防の工事によって通行止めになっていて、大宮武蔵野高校手前までほぼ河川敷のほうに迂回路が設定されていた。といっても河川敷のゴルフ場や野球場のそばの幅員4.5m以下の細い道路や農道をつなげたもので、特に農道では新たに自転車道専用の標識を設置したり、自転車とクルマの通行を分けるために路面に白線を引いたりして仮の整備は施されていたが(写真2)、この区間は特に週末はふつうにクルマも通行するだろうからこれまでの土手沿いの専用道よりはクルマの存在を気にしなきゃならなくなり、ちょっと厄介な状態になっている。これはホントに堤防の補修が終わるまでの暫定的な措置なのだろうか?



写真2。なんか自転車のことをないがしろにしているやっつけ仕事のような気もする簡素な整備だが、まあ何もないよりはましか。


そんなことを思いながら大宮武蔵野高校からは旧来の正規コースに合流し、国道16号やホンダエアポートを通過しながら、途中で自転車道から東に方向転換したりしながら、JR北本駅に寄り道したりして、3時間30分ほどかけてイオンモール羽生(写真3)に辿り着いた。新座からの距離は途中で道を間違えたのも含めて約57kmとなった。思ったよりも遠かった。



写真3。店舗周辺の道路も新たに整備された感じで新しく、まだ全体的に初々しさが漂っていた。


このモールに行ったときは開業してまだ4日目だったので、平日の昼下がりだというのにやはりこういった店舗の新規開業特有の混雑と新しい建物の匂いがあり、一瞬、今日は休日か? と錯覚してしまった。
店内をひととおり歩くとやはり女性向けの出店が多く、様相は昨春にさいたま市に開業した「イオン浦和美園ショッピングセンター」とほぼ同じであった。一応、敷地面積が約23万2000平方m、店舗面積が約8万8000平方m、駐車場の駐車可能台数は約5000台ということで、これが埼玉県内で最も大きな商業施設となったためにいち県民の僕も当然気になって出向いたわけだが、こういうものをまざまざと見せつけられるとイオングループはやはり凄いな、と溜め息が出てしまう。

そんなふうに感心したり驚いたりしながらも、今回の主目的である書店営業のために未来屋書店に行き、混むなかでもなんとか店員さんと会って話をして、拙著『沖縄人力紀行』(彩図社刊)をとりあえず3部置いてもらえることになった。まあこの店舗は国道125号沿いの商業地域利用のために周辺に住宅は少なく、そのため来客のおそらく9割がたはクルマで訪れる、というかクルマ利用が前提の立地だから、「人力」の話が主の拙著はあまり見向きもされないかもしれないが、やはり同じ埼玉県民としてクルマばかりの生活を再考するきっかけになってほしいなあと思い、ここにも出向いたわけさ。一応は駐輪場の駐輪台数も815台あり、人力移動で訪れる人もそこそこいるかもしれない。

そんな淡い期待をしながら、すっかり暗くなった18時頃に店を離れ、ちょっと遠いが国道125号経由で熊谷に寄り道し(もちろん緊張感ありのライト点灯車道通行)、ここから荒川の左岸に出て、南下して帰途に就いた。

が、日中は好天だったが熊谷から雨が降り出して次第に強くなり、再び国道16号に戻った頃には本降りになり、このへんから濡れネズミ状態になった。平日の22時前後の雨のなか、しかも真っ暗なこの自転車道を走っているヤツなんていないよな、と思ったら熊谷から国道463号までで自転車3台と走り1人とすれ違った。でも大半はひとり旅状態で日中と趣がまったく異なって、久々の100km超の走行で尻が痛くなりながらもちょっと寂しいなあ、雨も強くなっているし、とやや憂鬱になりながら進んだが、たまにはこんな人通りのない夜道を寂寥感を味わいながら行くのも良いか、と遠くの街や橋の明かりを見やりながらひたすら南下し、なんとか日付が変わる前に家に辿り着いた。

走行距離は130.8kmとなり、久々によく走った。まだまだおんぼろ自転車でも行けるものだ。とりあえずはチェーンとクランクを交換したいなあ、ああでもカネが、などと思いながらその夜はすぐさまバタンキューとなった。

ちなみに、冒頭に挙げた『茄子 スーツケースの渡り鳥』だが、僕は2003年に劇場公開された前作の『茄子 アンダルシアの夏』も映画館で観ていて、自転車ばかの高坂希太郎(こうさか・きたろう)監督の自転車への並々ならぬ想いは当然知っている。前作のスペインのブエルタ・ア・エスパーニャから今作の舞台は日本(栃木県)のジャパンカップに変わったが、やはり日本の話だけにわかりやすく、自転車や自転車レースにそんなに興味がない人でも入りやすいかな。特にスタジオジブリ作品を観ている方であればなおのこと。高坂監督の経歴についてはウィキペディアなどで調べてみてちょ。
1時間もない内容なのだが、車道の右側通行から左側通行、(監督が強調した)日本特有の雨中のレース、ペペの大落車と眼鏡の水滴、ザンコーニの上りでの“アウター”、先頭集団のイヤホン使用の指示と駆け引き、などなど見所は多く、どちらかと言うとレースよりは旅派の僕でも思わずほくそ笑むマニアックな描写もてんこ盛りで、何回観ても飽きない。僕も1日レンタルでつい5回観てしまったくらいの面白さがある。パオパオビールの補助役・ひかるちゃんのように、「行っけぇーー!!」と叫びながらレース観戦したくなった。今度、「ツール・ド・おきなわ」ででもやってみようかな。
とにかく、自転車乗りを自認する方はこのアニメは必ず観なければなりません。この2作で確立された「高坂アニメ」の今後が楽しみやね。

おやおや、ガソリンの価格が上昇していますなあ

2007-11-03 10:00:42 | 普段の生活(日常)
最近の世界的な原油価格高騰によって一昨日の1日から、国内でもガソリンや灯油の価格が値上げされ、レギュラー1リットルが150円前後になった(まあ沖縄県に限ってはガソリン税の減免措置があるために少しは安いんだろうけど)。で、報道では家計に大打撃、とよく報じられているが、ガソリンや軽油を利用する四輪車も二輪車もまったくない、移動は徒歩と自転車と公共交通ばかりのウチの家庭にとってはべつにたいした問題ではなく、あっそう、とムーディ勝山ばりに右から左へ淡白に受け流している。

それよりもむしろ、小麦価格の上昇などによって、マヨネーズやシーチキンやパスタやカレールウやちくわなどの身近な食料品がどんどん値上げされていくほうが数段痛い。しかも、今後値上げが予定されている食パンやビール類も含めて、僕がよく好んで飲み食いしている食材ばかりだし。これも原油価格高騰がいくらか響いた結果ですな。
特に僕の大好物であるカレーについては今後は、ルウや小麦を使わずに、まずは玉ねぎをじっくり炒めたうえでスパイス類を多用するアジア風のものを自作するほうがひょっとしたら安上がりなのかもしれない。こうなると、アジア系カレー店でよく出している小麦を使用したナンの価格もいくらかは上昇するのかな。まあ僕はカレー店ではどちらかというとナンよりもライス派なのだが。

ただ、ウチはガソリンスタンドはあまり利用しないといっても、これからの冬場に暖房で石油ファンヒーターを利用するときに灯油は必要なので、それは18リットルのポリタンク持参で度々買いに行くことはあり、スタンドに少しは頼ってはいる。でも例年はひと冬で5、6回買えば済むため、四輪車を重用するほかの家庭よりは数段安上がりだし、地球環境的には比較的やさしい一家である、という自負もある。いくら「エコ」なハイブリッドカーや水素・バイオ燃料を利用した四輪車が年々普及してきているといっても、その燃料をつくるためには電気が必要だし、発電にも原油価格高騰は大きく影響するし。

ちなみに、ウチ(埼玉県)の近所のセルフ方式のガソリンスタンドの価格を今朝見に行ったら、レギュラー1リットル=147円、灯油18リットル=1566円だった。全国的にこのくらいの値なのかな。たしかに、昨年よりはかなり値上がっている。
そうなると、ウチの場合は仮にこの価格で灯油をポリタンク18リットル分を6回買うと合計で9396円となり、今冬はこれだけの出費で済むことになる。

原油価格は今後も間違いなく上昇するだろうな。僕はおそらく5年以内にリッター200円まで上昇するのではないか、と踏んでいる。いや3年でいってしまうかもしれない。こうなると、(四輪車・二輪車から公共交通・自転車への)移動手段の変更を本気で考えないといかんと、と思う。
最近よく取り沙汰されているバイオ燃料だって原料である穀物を大量生産・消費しなければならないため、消費するのが原油から穀物に変わっただけでたいして転換の意味はなく(穀物栽培のやりすぎで土壌がより荒れる、という心配もある)、地球人が地球上でより慎ましく生きる、という観点では根本的な解決になっていないと思う。それよりは、燃料をできるだけ浪費しない移動や生活を模索してより心がけるべきである。

有限の資源である原油の全世界の埋蔵量のうち約6割を持っている西アジア諸国がそっぽを向いてしまったらどこの国も大変だよなあ。特に資源の乏しい日本は。とりあえずは慎ましく、カレーを作るときは涙を流しながら玉ねぎをみじん切りにしてから弱火でじっくり炒めるところから始めようかな。

27件中23件

2007-11-01 23:58:59 | 普段の生活(日常)
9月の投稿で、僕が常用している“携帯できる電話”に5日間で受信されたメールの件数とそのなかには迷惑メールが多いことについて触れたが、その逆に僕から送信した件数についても触れておこうかね。他人から見るとどうでもよい、くだらない、私的なデータですが。
僕はそんなにメールのやりとりを頻繁にするほうではないと思うのだが、まあ参考程度に。

で、10月21~27日の1週間の送信履歴を確認してみた。すると、送信件数は全体で27件あった。まあどこから送信されてくるかはわからないメールの受信と違って特定の人とやりとりするわけだから、そんなに多くはないかな。
内訳は、3件が仕事に関することで、23件が最近よくネタにしている野宿仲間計8人で、あとの1件はその野宿仲間とはあまり関係ない知人(でも野宿はよくやる方)、へ宛てたものだった。このうち23件の野宿仲間というのはここ数か月でちょくちょく会っている方々なのだが、それなのになぜか各種連絡事項の伝達などでのメールのやりとりも多い。

「遠くの家族(親戚)より近くの他人」とよく言うように、たとえ親類縁者のような縁は深くても距離的精神的に遠い人とはやりとりは少なく、逆に近い人とのかかわりが深くなるというのはいつの時代も同じなのかね。やはり物理的な「距離」というのは大事なんだなあ。これは恋愛にも通じるのかな? でも遠距離恋愛という事例もあるし。

そんなわけで、最近はなぜかそんなにたいした用件がなくても僕からもなんとなく様子を探ってみたくなることもあり、つい送信する機会が増えてきた。ほぼ毎月、多いときは毎週のように会う人たちばかりなのに。これがもし恋愛関係にある異性と毎日やりとりをするようになると、余計にメールの内容も他愛ない、つながりを確認するためだけのどうでもよい内容になっていくのだろうか。まあそんな密な関係のひとは依然いないけどさ。オンナよりもひとり旅! と思っているクチなので。

でも最近、目立ったところではテレビ『NEWS23』で度々取り上げている自転車世界一周中のシール・エミコ、スティーブ・シール夫妻のように、単独ではなく夫婦で諸外国を旅するという事例も年々増えてきているから、連れ合いとともに人とのつながりを意識しながら行く、というのもそれはそれでまたひとつの新しい旅のカタチなのかもしれない。旅先からインターネットカフェを利用してのメールのやりとりやブログの更新なんかもできたりしたらなおのこと。まあ先日インド・デリーから帰国した、片割れが70代のウチの両親の場合は、母親のほうが足腰にガタがきているためにほかの旅人との出会い云々よりも老人介護っぽいカタチになっていたりするけど。

話が逸れたのでメールのことに戻る。
ちなみに冒頭に挙げた送信全27件の男女比を見ると、男性:女性=20:7となった。1年前の状況を考えると、おそらく26:1くらいだったろうと思う。やはり最近は女性と会う機会が増えてきたから、それに比例してメールのほうも女性の比率が高まっている。
これが良いことなのかどうかは今はよくわからないが、(僕個人的には)中学~大学時代の男連中との付き合いばかりのときとはまた違った、女性ならではの感性や価値観に触れることができていたりもするので、かなり楽しい(年代も僕と同年代のみならず若干上下に幅があるし)。実際の人付き合いもメールのやりとりも、今後は今のような感じでしばらく続いていきそうな気はする。

あと、僕が他人とメールのやりとりをするときの特徴としては、長くても短くてもある程度内容があるものにしたいということが基本で、併せて題名も内容とはたとえ無関係であっても(少々おちゃらけていても)何かしらこちらからは付けたいしくださる方からも付けたものが届いてほしいと願っている。「無題」で届くメールって少々寂しい気がするのは僕だけではないはずだ。
特徴はあとはなんだろう、僕は絵文字と顔文字は使わない派で、ややはた迷惑? な長文が多く(でもホントにまともにやりとりしてくれる数人に限っているが)、迷惑メール以外は遅くなったとしてもほぼ100%返信するように心がけている、ということくらいかな。

ほかの方はどんな感じでメールの交換をしているのだろうか。ちょっと気になる。