15日(日)から16日(月)の2日間で、またもや野宿しながら
御柱祭の下社里曳きを観に行った。
15日はよく晴れた日曜日だったこともあって物凄い人出だったが、それは建御柱が実施される諏訪大社の春宮と秋宮、それに双方をつなぐ曳行ルートの国道20号の近辺のみで、僕個人的にはそのほかにも見所は多かった。脇道に1本入ると意外に静かだったりもするが。
それで15日の昼下がりは、春宮から曳行ルートを少し遡って里曳きのスタート地点である注連掛(しめかけ)や先月の山出しで賑わった木落し坂を再訪した(そこでもクルマで坂だけを観に来た観光客もちらほら見かけた)。
写真は16日に実施した春宮三の建御柱で、これは平日の午前中だったので前日ほどの混雑はなくてとても観やすい穴場で、というか上社でも下社でも今年は建御柱のときは一般の観光客は境内に立入禁止という規制があったので(建御柱の関係者と氏子の一部しか入れない)、これを観るならこの角度しかなかったわけでもあるが。
しかも僕は春宮の奥のほうで行なわれる春宮三の建御柱はこれまで未見だったので(以前に境内で春宮一と春宮二を観たことはある)、御柱を垂直に建てること自体はどれも30分から40分程度で済むが、そのあとの御柱を固定するために重機や人力でショベルも使って御柱を入れるために事前に開けた穴を埋めてゆく、時間がかかるので観光客どころか地元の氏子でさえ見届ける人が激減するこの土木作業を観ることも僕は結構好きなので、要は柱の建て始めから固定し終わる最初から最後までをここで堪能した。それらを全部観ると3、4時間はかかるものだ。でもこれは次の、2022年の祭まで6年ほど(語弊はあるが)放置し続けるための重要な作業だから。
それでこの日は夕方の、
秋宮で最も大きな御柱の秋宮一を建てる様子も観ることができた(ちなみに、前夜にも秋宮へ行って待機状態のこの柱に触ったりもした)。これは祭の最終日で建御柱の位置に4本の柱が着くともうそこから移動することはないので、規制が解除されて誰でも境内に入れるようになるからで。ただ、関係者とそうではない人とを分ける規制線はあり、いち観衆が御柱へ最も近付くことができても30mくらいの距離はある。当初は秋宮は諦めていたがこれもなんとか観ることができた。(今回は交通費をケチらずに「あずさ回数券」を利用した)特急列車で帰宅する時間ギリギリの20時前まで。
今回は建御柱を2本も観ることができるとは思わなかったので、予想以上の成果。ただそのぶん、この2日間でもまたもや調子に乗りすぎて? 写真を1200枚ほど撮ったりもして、記録の整理が大変だが……。
それで2本観たうち、どちらかと言うと今回は春宮三の建御柱のほうが印象深いので、1枚挙げるならばの上の写真も春宮三のほうにした。
下社の建御柱、上社の事故を受けて柱に乗っていた氏子はかなり慎重に対処していたのは主に双眼鏡で眺めながらよくわかった。こちらは大きな事故もなくて幸い(ただ、足を滑らせて落ちたが安全帯があったので頭が下にひっくり返っただけで済んだ氏子が……、という場面はあった)。
そういえば、
今年の黄金週間の長野県内の観光の動向は、御柱祭のほかにNHK大河ドラマ『真田丸』の影響もあって例年以上だったようで、そりゃそうか。こうなると年内いっぱいは県内の旅行や観光に関する移動は登山以外でも例年よりも多少は多いと思われる。僕も年内は、登山とは別件で長野県へ数回行くかもしれない。
上社の事故は残念だったが、それ以外では新たな発見も多くて僕個人的には思いのほか充実した、結果的には先月から計7日間の今年の御柱祭詣でであった。