俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●色彩俳句0238・蒼08・中村三山01・2015-08-05(水)
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○「あをぞらに臥し蒼海を航くおもひ」(中村三山01)
季語(無季) 「あをぞらにざしそうかいをゆくおもひ」(「俳句空間―豈weekly」より引用http://haiku-space-ani.blogspot.jp/2009/05/blog-post_2683.html)
【鑑賞】:大地に座って青空を見上げていると、雲がゆっくりと視界を移動します。まるで蒼い海原を航海しているような錯覚におちいるのです。
○中村三山(なかむらさんざん)(1902~1967)
○好きな一句「戦争の話ばかりで秋ぐもり」(「京大俳句」)02
季語(秋ぐもり) 「せんそうのはなしばかりであきぐもり」
【Profile】:奈良県出身。三高から東大法科に進む。長く胸部疾患の保護のため大学は休学を続けた。三高時代、三高京大俳句会に入り、俳句を始める。「ホトトギス」「馬酔木」をへて「京大俳句」創刊。1940年弾圧により俳句を絶つ。兵庫県武庫川明和病院で胸部疾患のため死去。『中村三山遺句集』(1983)は死後、故和田昌允ら多くの親友の尽力により完成。
※2015年9月2日に中村三山先生のご子息・中村朔郎様より当ブログへの書き込みをいただきました。誠に有難うございました。