俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五感俳句0242・冷感019・栗田やすし01・2015-08-31(月)
○「花野来て冷たき石に腰おろす」(『海光』2009)(栗田やすし01)
○季語(花野・秋) 「はなのきてつめたきいしにこしおろす」
【鑑賞】:秋とはいえ残暑のある花野を散策してやや汗ばんでいます。腰かけた石から伝わる尻の冷たさは心地よいものに違いありません。 ※触覚の冷感ともとれますが、ここでは温度感の冷感としました。
○栗田やすし(くりたやすし)
○好きな一句「流燈会われも流るゝ舟にゐて」(『伊吹嶺』1981)02
○季語(流燈会・秋) 「りゅうとうえわれもながるるふねにゐて」
【Profile】:1937年満州生まれ、名古屋市在住。「風」の→沢木欣一に師事。1998年「伊吹嶺」創刊主宰。「河東碧梧桐の基礎的研究」で俳人協会評論賞受賞。第49回俳人協会賞受賞。俳人栗田せつ子は妻。
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栗田やすし掲載句
03手に受けて象牙の艶の今年米(今年米・晩秋)〈色彩400・艶2〉2018/10/10
04山の湯の鉄錆色や茸汁(茸汁・晩秋)〈色彩553・鉄錆色1〉2021/10/21