俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●次元俳句0121・閉じる(空間)01・加藤かけい・2013-03-17
○「蓋とぢし田螺の暗さはかられず」(加藤かけい01)
季語(田螺・春)
次元は空間の「閉じる」。昔は普通に田んぼにみられた田螺ですが今や絶滅種。食用に獲った記憶があります。蓋を頑なに閉じた田螺の、貝の中の暗さは知る由もありません。
○加藤かけい(かとうかけい)(1900~1983)
代表句「天上でふうせん赤い夜を越せり」02
季語(ふうせん・春)
名古屋市出身。名古屋市立商業学校卒。愛知時計会計課長。「雄弁」(→大須賀乙字)に→金尾梅の門・→吉田冬葉・→伊東月草・→内藤吐天らと投句。住友電線に→大橋桜坡子・→皆吉爽雨がいた。1918年、「ホトトギス」に、1923年「破魔弓」に投句。1935年「馬酔木」同人。「巌」主宰。1948年、「天狼」同人、「干潟」「荒星」「濃染」をへて「環礁」主宰。