淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「嗚呼! 東京!」②/307

2024年05月16日 | Weblog
 東京、2日目。
 朝方、激しい雨が降ったようだ。
 昨日の夜、仕事を終えて「西葛西」駅前のホテルにチェックインをし、同僚3名と居酒屋に入って夕食を摂った。もちろん、冷えた生ビールも一緒に飲みながら。
 でも夜9時前にはホテルに戻って、熱いお風呂に入り、あとはTBSの「水曜日のダウンタウン」を観てから寝た。



 今日は「江戸川区役所」で仕事。
 ホテルで朝食を摂り、そこから車で区役所へ。企画課との打ち合わせが終わったのがちょうどお昼近く。終わって、「新小岩」駅から「東京駅」を目指した。
 それにしても愚図ついた天気だ。



 少し新幹線まで時間があったので、「東京駅」で降りてそのまま「皇居」に行く。
 ここもまた、外国人で溢れていた。
 何人かのランナーが皇居の周りを走っている。それを横目に「パレスホテル」の前を通ってぶらぶら歩く。
 学生時代、ずっとこの皇居前「パレスホテル」でアルバイトをしていたことを思い出した。



 土日の日中、よくパレスホテルの「リネン室」の窓から、皇居の前を通る車の流れをほんやりと見てたっけ・・・。
 あの頃、まだ未来は霧の中で、言いようのない不安と、それでも前向きで強気な自分が同居していた。絶えずアルバイトに明け暮れ、いつかこの街で一旗揚げようなんて強気の夢想に塗れてもいた。



 作家になる夢も、映画監督になる夢も、バッターボックスにも立たないのだから、ヒットもフェアも、ましてや三振もフライさえ打てるわけがなく、一度もバットを振らない間抜けで怠惰な人間がたった一人そこにぽつんといただけだった。
 こうして、このまま歳を重ね、いずれ死んでゆくだけなんだろうか? 
 もう「九回裏代打満塁サヨナラホームラン」なんて、絶対にあり得ないことなんだろうか?



 そんな俺を、東京が大きな声を出して笑ってる。
 完膚無きまでに叩きのめしてる。
 徹底的に蔑んでる。
 そうか。負けたんだな、この東京って奴に俺は・・・。
 若くはない。時間は無常に過ぎてゆく。肉体は少しずつ衰え、心だって少しずつ萎れてゆく。



 そうかぁ。俺は敗れちまったのか。
 華やかで、美しく、すべての希望が埋まっていた、この東京っていう魔物に・・・。
 




 
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