僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

ダブ&ジェリー

2009-12-17 22:53:20 | Weblog
奇跡体験アンビリバボーを観た。
左目を網膜はく離で失ったボクシングトレーナーのダブ・ハントリー。
闘牛士、アイスクリーム工場の工員、私立探偵、小説家になる夢、いずれも果たせず、結婚にも失敗した孤独な中年男性ジェリー・ボイド。
二人は師弟関係から固い絆で結ばれた友人へと発展していく。

ダブは教え方はうまいが、左目が見えないので、肝心な試合で適切なアドバイスを出来ず、選手は勝つことが出来なかった。
そこでジェリーは彼の左目になる決意をするのだ。
ダブはジェリーに自分の持っているボクシングの知識を全てジェリーに教え込んだ。
ジェリーはカットマンとしてセコンドに立った。そして試合を観て、相手の弱点を的確にトレーナーのダブに伝えた。
その甲斐あって二人は抜群の戦績をあげるようになったのである。有名選手からもトレーナーの依頼が殺到、遂に世界タイトルも獲得した。


ジェリーはダブとの歩みを一冊の短編集として上梓することにこぎつけた。
その本を読んだダブは再びアマチュア選手を世界チャンピオンにという夢を胸に抱いたのだ。
けれど心臓に病を持つジェリーは全てをダブに託し、天国に旅立っていった。

その後、ジェリーの本が「ミリオンダラー・ベイビー」という作品に映画化されたのだ。
ジェリーの小説家になる夢は達成され、すばらしいダブとの友情が映画として花咲いた瞬間だった。

真剣に取り組むジェリーを真剣にトレーニングするダブ。
お金に困っているダブの生活の足しにと自分の働き場を紹介するジェリー。
そして黒人差別感のある客から身を呈してかばおうとしたジェリー。

ふたりのタッグが見事に成功に導いた。しかもこの物語は多くの有望な若者の前途に明るい希望としてその模範を示してくれた。
文字通り感動の物語といえるだろう。


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