京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 




元禄元年(1688年)創業の「輪違屋」さんは現在も営業されている置屋さんで
普段は非公開ですが「京の夏の旅」で9月30日まで内部を見学することができます。
建物は安政4年(1857年)の再建で明治4年(1871年)に改築されて現在に至っています。

急な階段を上ると2階にもいくつかお座敷がありますが撮影は禁止
京の夏の旅のパンフレット表紙になっている道中傘を貼りこんだ「傘の間」や
壁に本物のもみじで型を取り色を塗りこんだ「紅葉の間」など斬新なデザイン!
どの部屋も小さくてこぢんまりですが2階の方が見応えあり。

1階のお座敷はL字型に庭を配した造り、庭にはお稲荷さんやキリシタン灯籠などが・・・
現在もお茶屋さんとして太夫さんを抱えている輪違屋さん
10月に高台寺で行われる北政所茶会の島原太夫道中の他
4月には常照寺で、11月には清凉寺(嵯峨釈迦堂)でも道中が行われます。

太夫さんがお客さん宛に書いた手紙(恋文?)の下書きを襖に仕立てたものや
近藤勇が江戸繁盛記を手習いで書いた書を屏風にしたものなどが残されています。
 
玄関に掲げられた”観覧謝絶”は一見さんお断りの意味
建物内を見ることができる貴重な機会でした。



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