つくすの折にふれ

旅の思い出などを

祭事係仲間の親睦旅行

2017-09-06 13:52:55 | 旅行
 久しぶりに昔の祭事仲間で旅行してきました。
 自分たちの住む上花輪では、大杉神社夏祭りの運営を、8つある町内のうちの一つの町内が主管者となって、2年間の祭礼を催行することがしきたりでした。そのやり方は、いまは無くなってしまったのですが、自分たちは、そうした時代に祭事係を務めたことがありました。自分は、その年の主管町内であった8町内に住んでいたので、現場の祭事係長を命じられたのですが、2年間の夏祭りをどうやら無事に終えることができました。平成2年、3年のときでした。いまから27年ほど前になります。
 このとき各町内から選出された祭事係の人たちがとても気持ちの良い人ばかりでしたので、最後の慰労旅行の際に、これからもときどき集まって親睦を続けようということになりました。その慰労旅行は、平成4年2月でしたが、それからずっと、旅行と暑気払い、忘年会を続けてきました。
 ところが、だんだん高齢化するとともに、先輩の中にはお亡くなりになる方も出て、貸切バスを使っての旅行は参加人数の点で無理になってきました。その後は、人数が集まれば貸切バス、集まらなければ、乗用車に分乗でと、とにかく決めたら実行することにしたのです。そんな形で何回かやったのですが、それでも参加者が減ってしまい、いまでは4人だけになってしまいました。
 この4人で、乗用車を使ったり、列車を使ったりして細々と続けていますが、このほどその旅行に行ってきました。
 今回の旅行から、列車とタクシーを使っての移動となり、いままで、運転を担当する者は往復の行程では呑めなかったのでしたが、今回から自由に呑めるという旅行になりました。その初旅行です。甲府の湯村温泉泊まりの旅行となりました。
山梨方面に行きますから、新宿へ出なくてはなりません。普通に柏回りで行くと乗換が多くなります。そこで、大宮から「埼京線」で新宿へ出るコースをとりました。野田市駅6時12分発の大宮行きで出発します。
 駅6時集合としていたのですが、旅行幹事の自分が寝過ごしてしまい、家を出るのが6時ぎりぎりになってしまいました。前夜、中学校の同期生の集まりの二次会に参加したためでした。大急ぎで歩き始めたときに、仲間から電話が入りました。なんとか間に合いますからと返して必死で早歩きしました。なんとか数分前に駅について無事出発できました。
 大宮駅では、東武線から埼京線までは結構歩くことになりますが、無事予定の電車に乗ることができました。そして、新宿でビールを購入して「スーパーあずさ」で出発しました。発車するのを待って4人で乾杯しました。あとは、仲間が用意してくれたキュウリの古漬けなどを肴に穏やかに呑みながら列車の旅を楽しみました。あっという間に甲府駅へ、ここで普通列車に乗り換えて長坂駅へ。ここからタクシーでそばの高橋名人が東京を離れて開店し、その後を一門の人たちに任せて運営している名店「翁」へ向かいます。
 この翁へ行くために朝早く出発したのです。11時開店に合わせて、開店時間前に着くようにするのにはこの時間しかないのです。お店に着くと、すでに車が4台とまっていました。でも、無事に、開店と同時にお店に入ることができ、いつもの席に座りました。
 仲間の内2人はビール、2人はお酒です。そばみそを肴にエビスビールと、八ヶ岳の麓で醸されている地酒の「青煌(せいこう)」をいただきました。お酒をいただくとき、おそばも頼んでおきます。「せいろ」と「田舎」を頼みます。おそばのときは声をかけてくださいと言われます。いままで、このメンバーで2回来ているのですが、自分はいつも運転手でノンアルコールビールをいただくだけでしたが、今回は堂々と呑むことができます。とても豊かな旅行をしている感じを味わいました。
 それぞれ2本ずついただいた後、おそばをいただきました。さすがのおいしさです。何度行っても、そのおいしさに感動します。とてもきれいなせいろと、しっかりした味わいの田舎、そしてとてもバランスのいいそばつゆ、十分に堪能して駅へもどります。この日は、いい天気で夏の暑さがもどっていて、かなりの暑さです。
 甲府駅へもどって、駅に隣接している「甲府城(別名舞鶴城)」の見学に行きます。あまりの暑さに、途中にあった「山梨ジュエリーミュージアム」によって目の保養をするとともに、少しばかり涼をとりました。そして、舞鶴城へ入りました。自分たちは、初めて見るお城でした。ちょうどボランティアガイドさんが若い2人組の女性に声をかけているところでしたので、自分たちもお願いしてガイドを聞きながら見学しました。やはり、いろいろ聞きながら見学すると、ちょっと深い見学になります。なかなかいい時間でした。
 駅でロッカーから荷物を出して駅を出ます。駅前広場でなにやらイベントをやっています。舞台が設えてあり、ちょうどフラダンスグループが代わる代わる演技をしています。そこで、かき氷をいただきながらしばし見物しました。とても暑かったのでかき氷が沁みるおいしさでした。そして、タクシーでホテルへ向かいました。
 今回は、ちょっと高級な雰囲気の「常磐ホテル」です。部屋へ通されると、いままでで一番いい部屋ではないかとみんなが喜んでくれました。旧館の方でしたが、角部屋で、広い次の間、ベランダがあるとてもゆったりした部屋でした。案内してくれた若い男性職員が、案内と説明をしてくれました。これも、過不足のない分かりやすい説明で皆さんにとても好評でした。
 さっそく、お風呂に行って汗を流してきました。このお風呂も、広くてきれいでとてもいいという評価でした。部屋で湯上りビールや残り物を呑みながら、来年の旅行の目的地などを話し合いました。そして、食事場所に移って夕食をいただきました。品の良い、とてもおいしい食事でした。それぞれが好きな飲み物をいただきながら楽しみました。
 ここでちょっと残念だったこと。途中からお料理の出てくるのがかなり遅くなってしまったことでした。自分たちのようにお酒を楽しんでいる人にはそれほどではありませんでしたが、お飲みにならないグループの人たちはすこしイライラし始めたようでした。そんなこともありましたがおいしくいただいて部屋へもどりました。
 ゆっくり食事をしたからでしょうか。通常は、クラブなり、カラオケなりに繰り出すのでしたが、この日はみなさん早目に休む方向になり、二次会なしで寝ることになりました。
 2日目の朝です。早朝ウォーキングをしている人は、早々に起きて外へ出たようでした。そのうちにみんなが揃って、モーニングビールをいただきながらおしゃべりして朝食会場へ向かいました。それぞれに和定食があるほかに、バイキングの料理もいただけるということで、これもなかなか好評の朝食でした。ビールをいただきながらのんびりいただきました。
 この日は、仲間の一人がおつきあいのある果樹園へ行くことにしています。甲府駅から塩山駅へ向かい、タクシーで「雨敬園」へ行きました。ここでぶどうをごちそうになってから、日本一小さいというワイナリーを見学してテイスティングさせていただきました。ワイン造りのご苦労話を伺いながらいただきました。どんどん勧めてくださるのでうれしい悲鳴でした。そして、お宅へもどってそれぞれの買い物をしてタクシーで昼食場所へ移動しました。
 ほうとう料理の「慶千庵(けいせんあん)」に行きました。ここも3度目になります。いままでは、自分たちのほかには一、二組のお客さんしかいなかったお店に、この日はたくさんのお客さんが入っていました。自分たちはその間隙を縫ってというかとても運よく席に着くことができ、またお酒とビールをいただきながらゆっくりとほうとうを楽しみました。
 そして、塩山駅へもどり、特急「かいじ」で新宿へもどりました。この日は月曜日ですがまだ15時台、埼京線もすいていて大宮へ座ってもどれました。そして、急行で野田市駅へもどり、いつものお店で「やまがえし」をして解散しました。まだ早い時間に家へもどれてとても楽でした。
 この旅行はJTBの商品で、新宿からの往復特急券と常磐ホテル1泊で18,700円でした。お買い得だったように思いました。
 来年は、稲取温泉の料理で有名な「浜の湯」へ行こうということになっています。どんな旅行ができるでしょうか。