つくすの折にふれ

旅の思い出などを

列車乗り旅(行き止まり駅を訪ねて)④

2017-07-17 07:10:12 | 旅行
 いよいよ最終日です。焼きおにぎりを食べていいちこを少しいただいてから、6時40分にチェックアウトして米沢駅へ向かいます。7時03分発の山形新幹線・つばさ120号へ乗って出発しました。次の福島駅で東北新幹線と連結して走ります。同52分に郡山駅へ着きました。ここから磐越西線で新潟方面へ行く計画です。8時29分発の会津若松行きは、かなり込み合っています。今までとは違った印象でした。しかし、出発してすぐに新しい大学ができていてそこで大半の乗客は降りていきました。あとはガラガラでした。
 ただ、雨の降り方が強くなっているようにも感じます。左側には猪苗代湖、右側には磐梯山が見えるはずなのですが、ほとんど見えない状態です。9時40分に会津若松に着きました。ここで、同53分発の喜多方行きに乗り換えます。10時20分に喜多方に着きました。ところが、ここから先の新見方面への列車の運行が大幅に遅れる見通しだと駅で説明がありました。
 困ったと思いながらも、この待ち時間を使って喜多方ラーメンを食べることにしていたので、強い雨の中街へ出てみました。最古参のお店「源来軒」は定休日、自分の好きな「大安食堂」も暖簾がかかっていません。雨は強く降っていますのでお店探しはあきらめて駅前へもどりました。「桜井食堂」に入って志那そばをいただきました。なつかしい味の喜多方ラーメンでした。
 そして駅へもどると、駅員さんが代行バスを出すという話をしていました。喜多方・新津間は新津側からの列車が来ないと運行できないのだそうです。当該列車はもうすでに2時間近く遅れて徐行運転をしているとのことで、いつ着くか分からないので代行バスを、会津若松方面と新津方面とに2本運転するというのです。遅れは仕方ないもののこれでとりあえず先へ進めることになって一安心できました。
 そして、新津方面へと向かうマイクロバスに乗りました。いつも思うのですが、鉄道の方が悪天候などには強そうに感じていたのですが、そうではなくて道路を走るクルマの方が強いようなのです。お客さんの目的地の駅ごとに止まってバスは進みます。そのうちに、高速道路にも入って、新津駅に13時40分ころに着きました。思いのほか早く着いて、予定の鉄道に乗れた場合との差は20分ほどの遅れでした。それではできるだけ当初計画に沿った移動をすることにしました。
 新津13時56分発の信越本線新潟行きに乗りました。14時16分に新潟に着きました。新潟で列車の運行情報を見ますと、いろいろな鉄道線が大雨の影響で遅れが出ているようでした。また、自分が乗ろうとしていた「越後線」の吉田以南は運休になっていました。それでも、越後線で吉田まで行くことにしました。14時20分発の吉田行きに乗りましたが、接続する列車の到着を待っているとのことで8分ほど遅れて出発しました。そして吉田には4分ほど遅れて15時25分ごろ着きました。
 ここから、行き止まり線・行き止まり駅の、弥彦神社で有名な「弥彦線・弥彦」行に乗り換えます。同47分発です。20分ほどの時間がありましたので、ここでこれからの行程を調べて計画を見直しました。こういうとき、タブレットが大いに役立ってくれました。何度か確認して大丈夫と決めてから、弥彦行きに乗りました。走るにしたがって大鳥居が見えてきます。弥彦山が正面に見えてきます。同55分に弥彦に着きました。神社にふさわしいきれいな駅舎でした。
 すぐに写真を撮って、16時10分発の列車で吉田へもどります。当初計画ではここから柏崎へ出ることにしていたのですが、大雨の影響で終日運休となっていましたので、予定を変更してここから東三条へ出ることにしました。この線には、上越新幹線との乗換駅・燕三条駅があるせいでしょうか、全体的にとてもきれいな路線で駅舎になっていました。17時ちょうどに東三条に着きました。  ここから信越本線で新津へ出ます。
 17時29分発なのですが、大雨の影響が続いていて接続列車の関係でかなり遅れて出発しました。新津駅で「羽越本線」に乗り換えて新発田方面へ向かうのが新しい計画です。新津では7分の乗り換え時間があったのですが、着いた時には乗り換え列車が出ている時間になっていました。あわてて移動したのですが、発車を待っていてくれていて乗り換え列車に無事乗ることができました。本来ならば18時05分発の新発田行きは10分近く遅れて発車し、新発田駅には数分の遅れで着きました。
 ここで、同42分発の村上行きに乗り換えました。ここからはほぼ定時の運行になりました。19時18分に村上へ着きました。ここまでの道中で、西の空にぽつんと明るい部分があったのですが、北上するにしたがってそれが広がり、村上では曇り空になっていました。ここで折り返して新潟へもどります。同21分発の特急・いなほ14号に乗りました。この列車に乗れたことで余裕で家へ帰れることになりました。さすがに特急の乗り心地はいいものです。安心できましたのでいいちこを少しいただくことができました。新潟に20時07分に着きました。上越新幹線に乗り換えます。
 同20分発のMAXとき348号に乗りました。もうじき運行が終わる2階建て車両です。本来の計画では、この同じ列車に越後湯沢で乗るはずだったのですが、そこへ移動する路線が運休やら遅れやらで着けない可能性がありましたので新潟から乗ることに計画変更したのでした。ここで、残りのいいちこをきれいに空けて列車乗り旅の無事終了の見通しとなったことを祝いました。
 そして22時02分に大宮に着き、東武野田線に乗り換えて野田市へと帰ってきました。ところが、この最終区間が大雨で遅れが発生していたのです。電車が止まるほどではなかったようですが、ちょっと心配させられました。駅からは大雨の中重い荷物を引っ張りながら歩いて家へともどりました。
 今回は忘れずに冷やしておいた冷たいビールが沁み入るおいしさでした。
 この旅行の費用。大人の休日倶楽部パス15,000円、野田市大宮間東武線運賃420×2、840円、いいちこシルエット2本1,890円、ホテル5,500円、5,600円、4,600円、食事代等の諸費用14,966円、総合計48,396円。この費用でたくさんの列車に乗れました。高いのでしょうか、安いのでしょうか。
 旅行中、大船渡で思い出したこと。昔、ある研修で大船渡市長の講演を聞いたことがありました。その冒頭、自分は悔しいんですとの話のこと。森進一の大ヒットに「港町ブルース」がありますが、その歌詞で「宮古、宮古釜石、気仙沼」と三陸の港名が出てきます。そのことについて、なぜ大船渡を飛ばしたんだろう、そのことを想うとき悔しくて悔しくてならないんです。だからこれらの市には負けたくないとがんばっているのですと言われていたことを想い出しました。なつかしい思い出です。
 (了)