Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

えっ、「もう終わりなの」

2018-02-09 23:55:57 | つぶやき

 先ごろ「胃が痛い」という妻は、初めての胃カメラを飲んだ。予約をとったころから繰り返し胃カメラのことをわたしに聞く。毎年ドックで胃カメラで検査をしていることもあって「経験者に聞く」という感じ。なぜ繰り返し同じようなことを聞くのかというと、周囲にいたおじさんたちが、「胃カメラを飲むのが嫌だ」というような話を聞いていたからだ。おそらくその日が近づくにしたがって気が重かったことだろう。事前に「嫌なもの」というようなイメージを作っておいた方が、その場でびっくりするよりは良いかもしれない。そして当日、妻からは「楽勝、なんでもなかった」とメールが入った。きっと妻には気にするほどではないことだと想像していたが、その通りだった。

 とはいえ、わたしには胃カメラについていまだ妻のような「楽勝」というイメージはない。やはり嫌なものは嫌だ。が、かつて一度だけ体験した大腸カメラにくらべたら比較にならない。二度とやりたくない大腸カメラである。胃カメラについてはもう15年ほど毎年経験しているだろうか。最初から今もドックに通っている病院だったので、ほかの病院での胃カメラを知らない。きくところによると麻酔をしてカメラを飲むところもあるようで、何も知らないうちに終わっているらしい。カメラを飲むのが嫌な人は、麻酔をしてくれる病院を選択するのも良いのだろう。カメラそのものの口径は最初のころのものと変わりないという印象だ。世の中には細いものもあると言うが、精度という面では通常の口径で口から飲み込むタイプのものの方が高いという。当たり前のことなのだろう。

 さて、今年もドックで今日胃カメラを飲んだ。いつも通り注射をされるのかと思っていたら「先生によって打つ場合とそうでない場合がある」という言葉を初めて聞いた。ようはわたしにとっては、初めて注射なしで胃カメラの検査だった。「いつもと違うなー」と思っていたら、もっとびっくりするようなことが。いつも通り診察台に横になってマウスピースを咥え、「オエッ」とやった後に胃カメラはわたしの体内に入っていったわけだが、看護師さんが「よければモニターでご覧ください」と言う。目を瞑っていたので、気分は優れないがあえて目を開けると目の前にタブレット程度のモニターがある。確かにカメラが今映し出している画像が見えるのだが、まだ入っていく途中なので見えているものが何なのかはわからない。もちろん気分が優れないから再び目を閉じる。いつも通り胃の中から十二指腸の方まで。たまにモニターに目をやるものの、じっと見ているほど余裕はない。そして「もう少しですよ」という声も聞こえるが、「まだこれからが長いんだよな」と思っていたら、気がついたらカメラがもう口から出ている。こんなことは初めて、そう思った。いつもの半分以下の時間だろうか。「これでいいの?」という感じ。「ちゃんと見たんだろうか」そう思うほど、あっと言う間のことだった。何度も胃カメラを飲んでいるが、こんなに短いことはなかった。身支度をしたあとの先生の説明もあっさりしたもの。前年の写真に目を通して、診断結果も確認した上で検査をしているんだろうが、かなり先入観がないだろうか、そんな印象だった。これまでよりも若い先生だった。楽ではあったが、信用して良いものかどうか…。


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