Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

今年は水不足か

2017-07-02 22:21:32 | 農村環境

 昼前のこと。我が家から飯田の丘の上経由で妻の生家まで向かった。郵便局に民俗の会通信を預けてからと思ってのことだったが、冷房の入らない軽トラックの窓をフルオープンで走っている間は気がつかなかったが、郵便局の駐車場に車を停めて外に出ると、その暑さに驚いた。どう見ても肌に感じる熱気から温度差は5度くらいあるんじゃないか、そう思った。そもそも我が家のあるあたりは山付けで、標高もそこそこあるから飯田以北の郡内では気温の低い方ではあるが、こんなに温度差を感じたことはこれまでなかった。我が家のあたりでは曇っていたが、飯田に向かうとしだいに青空が広がっていたことは認識していたが、こんなに温度差がある印象はなかった。「飯田は暑い」そう感じたのは、田舎から都会(!?)に出てきたせいか、とも思わせるが、先日東京に行ったが、長野とそう変わらない気温だった。盆地内の無風下では「暑い」こともあるということ。

 それにしても天気予報を見ると、来週は梅雨らしいマークが連続しているが、今年の梅雨は雨が降っていない。先月は中旬ころ諏訪湖の水位確保のため、放流量を16日午前9時から、通常の毎秒8.4トンから同7.5トンに減らした。このままでは水質低下という危惧もあっただろう。この1トン近い放流量の減少は大きく、とりわけ釜口水門からそう遠くない位置にある西天竜取水口で7.5トン放流されても5トンほど取水されてしまう。したがってその下流はかなり少なくなるだろう。そしてこの下流にも東天竜や伝兵衛井といった取水口が続く。聞くところによると放流量を減らすのはめったにないことだと。21日に大雨が降ってすぐに放流制限は解除されたというが、その後も雨の量はそれほど多くはない(昨日にかけて大雨の降ったところもあるようだが)。

 さて、今日妻の実家の裏のため池の様子を見に行ってきた。ふたつのため池のうち、上側のため池は余水吐から50センチほど下に水位が下がっていたが、この程度の水位は、雨さえ降れば数日で回復する。ところが下側にあるため池は底樋ゲートのハンドルがやっとこさ水没している程度。下側のため池の方が用水を掛けている水田が多いから当然のことだが、実は我が家では下側のため池に依存する水田をことし休耕している。その理由は今までにも何度か触れている通りだが、気兼ねせず水利用ができる上側に依存する水田を優先している。下側のため池の水位をうかがう限り、この調子で雨が少ないと、今年は水不足で巷が騒々しくなりそう、ということ。おそらく下のため池が水不足になれば、世の中も水不足になること確実。残りの梅雨期にかかっている。

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