陶芸教室 夢工房あすか

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陶芸の基本(ろくろ編)/土殺し(芯出し)のやり方/連載 12

2021-04-30 08:11:33 | 陶芸の基本 (ろくろ編)
 
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  陶芸の基本/ろくろ編 「土殺し (芯出し) 」 のやり方
  (元祖陶芸?! 目から鱗が落ちる!)


手びねりや電動ろくろの基本について理に叶った解説をしている参考書は殆どありません。掲載されてる作品などは素敵ですが、内容は写真やイラストの説明をしているだけで、やり方についても何故そうするのかと言うことも書かれていないのです。恐らく修行や独学などで身に付けたものなのでしょう。最近は陶芸の入門書自体が減ってきています。役に立たないからなのです。

You Tube なども以前は陶工さんの動画もあったので、それなりに参考になるものもありましたが、最近は誰でも You Tube 動画を出せるようになったせいか、独りよがりなお粗末な恥ずかしいものが多い。どんな動画かと一度は覗いて見ますが、二度と見る気がしないと言うか目をつぶりたくなるような動画です。ひどいものです。海外の人などが多く見てるようなので恥ずかしさを感じます。陶芸を知らない人がみたら迷路に入り込むでしょう。ますます陶芸離れが進むのではないかと危惧しています。

そんなこともあり自費出版で陶芸の本を上梓しましたが、陶芸の基本を広く知ってもらうためにブログでも開示することにしました。

「手びねりの基本」 については 7回にわたり解説しましたが、引き続き 「電動ろくろの基本」 についても連載して解説をします。

電動ろくろ編では、最初に 「ろくろのやり方、挽き方」 を掲載し、次に 「菊練り」 のやり方を開示しましたが、今回は 「土殺しのやり方」 を開示します。目から鱗が落ちるでしょう。これで電動ろくろがスムーズに出来るようになります。

内容は、私が学んできたことや、15年間にわたって教室で教えてきた陶芸の基本の基です。それは作陶の基礎になることです。ベーシックなオーソドックスな陶芸を学んでほしい。理に叶った手法を伝えて行きたいと思っています。陶芸への最後のご奉公だと思っています。そして、陶芸ブームが再来し、正道な道が開かれて行くよう願っています。

今回の 「土殺し (芯出し)」 と前回掲載した 「菊練り」 が出来ないと、ろくろ挽きは出来ません。この二つは最初は少し難しく感じますが、理にそったやり方をすれば短期間で出来るようになります。「菊練り」 や 「土殺し (芯出し)」 を文章で説明するのは難しいことですが、具体的に解かりやすく解説します。理に叶ったやり方でないと文章には書けません。作陶写真はろくろを始めて 3回目の桐木さんです。2.3㎏ の陶土で行っています。尚、陶芸では芯出しをすることを 「土殺し (つちごろし) 」 と言います。

 ■ 土殺し (芯出し) の仕方

土殺し・芯出しは、陶土を正円(真円)の形に整えて中心を出す為に行います。電動ろくろは回転によって成形するので、左右対称の正円形 (真円形) にしないと成形が出来ないのです。これから論理的に具体的に解説をします。電動ろくろの回転は “時計回りの右回転” とします。

1.菊練りした陶土をろくろ盤の上に置きます。
2.両手で陶土を叩いて形を整えます。( 最下部を左手中指で締めます)



3.次に、左手の手の平に水を付けて陶土の頂部から全面を濡らします。
4.右手の手の平も陶土の右側面に当てておきます。ろくろを回しながら行います。
5.陶土の全面に水が行き渡るように両手の平の平で馴染ませます。すべりをよくします。2~3回ほど行います。
  
さあ、これから 「土殺し・芯出し」 です。延べ上げをします。

6.陶土を両手の手の平で挟みます。
7.両手の手の平で陶土を挟んで上に延ばします。ここからが肝心です。
8.まず、“右手の肘” を “右足の太もも” の上に置きます。そして、“右手の手の平” を陶土の下にあてます。時計盤の “4時” のあたりにあてます。
9.次に、左手を右手の向かい側に添えます。時計盤の “10時” のあたりです。
10.右手を4時、左手を10時の位置で陶土を挟みます。これからが本番です。両手にグッと力を入れて陶土を挟み込みます。




11. “右足の太もも” と “右肘” に力を入れて、両手の手の平で陶土を挟み込みます。
12. “右手の小指の手根部 (つけ根) ” のラインで陶土を押し込みます。両手の “小指” のラインで陶土を挟み込むと陶土が上に延びてきます。(ここが一番難しいところです。何回もトライしましょう)
13.グ~ッと満身の力を込めて両手で挟み込みます。右足の太ももで押します。小指のラインが少しずつ凹んできます。
14.凹んできたら、挟む力を緩めずに両手を少しずつ上にあげます。陶土が上に伸びます。延びて行く陶土を追っかけるように両手を上げるのです。





15.なかなか上に延びませんません。何度もトライしましょう。力をいれます。
16.その内に陶土が上に延びてきます。両手で挟んだまま少しずつ両手を上げます。
17.陶土が延びて高く細長になります。左手は右手の手の平へ納まるようにします。
18.陶土が上に少し延びます。少し延びたら再度、両手を下にあててさらに細く高く延ばします。
19.細く延びるまで繰り返し行います。少し慣れてくると 3、4回ほどで陶土が元の1.5~2倍くらいの高さまで高くなります。(これを延べ上げと言います)

次は 「延べ下げ」 です。これは楽に出来ます。

20.上に細長く延べ上げたら、今度は延びた陶土を元の砲弾型 (釣鐘型) に戻します。(これを延べ下げと言います)
21.陶土を下げるときは、 “右手の手の平” を陶土の上部の “側面” にあてて握ります。
22.右手の親指は 親指の “指紋部か第一関節部” を陶土の頂部に置きます。
23.“左手” は、右手の向かい側の面の下部に置きます。回転したまま行います。
24.両手を上と下にあてたら、右手の手の平で陶土を 11時の方向に押して倒します。弓なりになります。そうすると陶土が自然にスルスルっと下へさがります。下げるのは簡単です。
  (写真はろくろを始めて3回目の生徒さんです。右手の手の平は、写真の位置よりももう少し下に置いて前に倒しましょう)





25.元の砲弾型に戻ったら、また延べ上げを始めます。何度も同じことを繰り返します。
26.何度も上げたり下げたりを繰り返していると、両手のブレが止まります。陶土の芯が出たのです。陶土が左右対称の正円形(真円形)の円錐になったのです。土殺しの終了です。

最初は両手、両腕が左右にぶれます。両手のブレがなくなるまで行います。何度も行って下さい。要領がつかめるようになります。要領がつかめると 3、4回ほど上げ下げして芯出しが出来るようになります。慣れてくると2回ほどで芯出しが出来ます。


 ★ ポイント (目から鱗が落ちる) は、

次に、どこにも書いないことを書きます。聞いたこともないと思います。目から鱗が落ちます。細かなポイントです。コツが解かります。理にそったやり方をすれば無駄な時を費やすことなく短期間で修得できます。拙著 『生活にうるおいを与える食器づくり』 にはこのキーポイントが詳述されています。

1.土殺しは力が必要です。両手で陶土を挟んで押し込む時は、“右足の太もも” で “右腕” を押します。そして、陶土がズレないように左手で受けて止めるます。「右足の “太もも” と “肘” 」 に全神経を集中させて行って下さい。力がない人でも出来るようになります。右手を右足の太ももで 10時の方へ押して、向かい側を左手で受けて、土殺しを行うと容易に出来ます。プロの人たちは、真横から両手で陶土を挟んで土殺しをする人たちが多いですが、腕力がないと大変です。尚、右肘を右の太ももにつけるのは土殺しの時だけです。左肘はももにつけません。左脇を少し締めるようにします。

2.最初の段階では、陶土を挟んで上げていると、途中で上の断面が破断されることがあります。細くなってくると両手で挟んでる箇所が止まってしまうのです。下の部分だけが回って切断されるのです。切断された土玉は切り離します。土玉が何個も出来ることがあります。誰でも経験することです。上に行くにしたがって陶土が細くなるので、挟む力も徐々に緩めてやらなければなりません。中間部くらいきたら挟む力を緩めましょう。右肘も右足の太ももから徐々に離します。

3.土殺し ・芯出しは、陶土を 「芯から上げ、芯から下ろす」のです。これが基本です。両手で挟み付けると、陶土に求心力が働いて土が中心から上に延びて行くのです。火山が噴火するようなイメージです。尚、回転が遅いと求心力が発生しませんので、土殺しの時は回転を速くしましょう。

4.延べ上げした時に頂部にクレーター状の凹みが出来ることがあります。表面の土しか上がってないからです。陶土を挟み時は、挟み込まれた陶土が中心から火山を噴火させるようなイメージで力をいれて挟み込んで下さい。頂部に凹みが出来なくなればOKです。菊練りの良否を判定する目安になります。陶土を芯から上げて芯から下ろさなければいけません。これが一番大事なことです。

尚、クレーター状の凹みができた時は、空洞が出来るので、すぐに右手の手の平の手根部(つけ根)で中心に向かって押し込んで平らな面にして下さい。

5,土を延べ下げするときは、陶土を 「11時の方向」 に前に押し倒します。弓なりに傾けます。そして、弓なりになった所を回さないように、首振りを止めてあければよいのです。自然に下がります。遠心力が求心力に変わるのです。回転していると遠心力が働きます。曲げた所が遠心力で首振りを始めます。この首振りを止めてあげると求心力が働き陶土が中心から吸い込まれるように下がって行くのです。「遠心力を求心力に入れ替え」 ればよいのです。下向きに押さえつけてはいけません。

試しに、自分の首を傾けて回してみましょう。そして、それを右手で止めてみて下さい。力が首にかかるのが解かりますね。“遠心力” が “求心力” に変わったのです。回転力が首に移動したのです。

延べ下げの時も、弓なりに傾けた陶土が回転するのを止めてあげれば、陶土が自然に下がるのです。中心から巻き込まれるのです。こう言うことは何処にも書いてありません。聞いたこともないと思います。見よう見まねで慣れで覚えてきている世界なので理屈を知らないのです。全てに理屈があるのです。論理的に理に叶ったやり方を行えば短期間で出来るようになります。理にそった陶芸を行いましょう。

ちなみに、陶土を手前に倒し傾けて回るのを止めてあげても陶土は自然に下がります。欧米の陶芸家は手前に引いて傾けて下げています。陶土を手前に引いて傾けて首振りを止めるか、前方に押して傾けて首振りを止めるかの違いだけなのです。日本人と欧米人の違いでしょう。また、欧米人は左回転でロクロ挽きをしています。

このポイントを理解していれば誰でもすぐに、土殺し・芯出しが出来るようになります。コツが掴めます。

6.菊練り、土殺し・芯出し、 ロクロ挽きも、女性は 2㎏、男性は 2.5㎏くらいの陶土の量で行うとよいでしょう。芯出し後に数挽きする時もこれくらいの量が適量です。そして、軟らか目の土で行うと楽に出来ます。軟らかさは “耳たぶ” くらいの加減です。

「菊練り」 や 「土殺し」 、そして 「ろくろ挽き」 も、毎日やっていればどんなやり方をしても出来るようになります。しかし、それはその人にしか出来ない自己流のやり方です。我流でしかありません。汎用性がないのです。

誰でもが同じように出来るようにするには、理に叶ったやり方をやらなければなりません。今回ブログに開示したことは、特段に難しいことではありませんが、作陶のコツとも言えるキーポイントなのです。この基本のキが開示されたことによって、陶芸がより広く普及し、身近なものとして浸透することを期待しています。これからは誤解を招くような、陶芸の参考書や、ブログ、そして You Tube 動画も少なくなるでしょう。

電動ろくろは機械です。機械で作るのがろくろです。ただ、機械まかせにせずに人の手で作るようにしましょう。基本を知ってこそ、温かみのある手づくりの陶芸作品が出来上がります。

以上で、電動ろくろが挽けるようになります。今回の連載では説明の順序を逆にしましたが、前々回の 「ろくろの挽き方」 を再度読み返して電動ろくろと向き合って下さい。すぐにろくろ挽きが出来るようになりますよ。



今回も長くなったので 2回に分けて掲載しようかと思いましたが、一気にアップしました。これを書くのも大変でした。ちょっと疲れたかな ・・・ 。最近はコロナの影響でしょうか? ブログへの訪問者数が半減していますが、この連載シリーズを多くの人に読んでもらえると嬉しいですね。目から鱗が落ちたでしょう。お役に立てたでしょう。


 <追記>
「菊練りの仕方」と 「土殺しの仕方」 の記事は、閲覧者が大変多くなりましたので
「陶芸の基本 (ろくろ編) 」 の連載シリーズを一覧表にまとめて下記しましょう。
 ※ 下線の個所をクリックすると直ぐに見れます。

  ⑧ ろくろ挽きの基本
  ⑨ ろくろ挽きについて

  ⑩ ろくろの挽き方
  ⑪ 菊練りの仕方
  ⑫ 土殺し(芯出し)の仕方

  ⑬ ろくろ実践編(その1)
  ⑭ ろくろ実践編(その2)

初心者の方は、「⑪ 菊練りの仕方⇒ ⑫ 土殺しの仕方 ⇒ ⑩ ろくろの挽き方」 の順に読んでいただくと、ろくろ挽きが直ぐに出来るようになります。上達も早いです。理に叶った正しいことを学び、正しいことを行い、正しいことを伝えて行きましょう。尚、詳細は拙著 『生活にうるおいを与える食器づくり』 に記載しています。



 <特記(2022年2月)>
「土殺し (つちごろし) 」 と言う呼称は陶芸の慣用語ですが、このブログではハッシュタグに使えないので、この記事をヤフーなどの 『土殺し』 の検索ページにアップすることが出来ません (Gooブログに改正を申し出中)。この記事にヒットされた方は幸運です。この 「土殺し」 の記事は必読必見です! 理に叶ったやり方を覚えましょう。陶芸の基本をブログにも開示しています。



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陶芸の基本(ろくろ編)/菊練りのやり方 /連載11

2021-04-28 07:17:00 | 陶芸の基本 (ろくろ編)
 
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手びねりと電動ろくろの基本のやり方、作り方です。
第二弾は “電動ろくろ編” です。永久保存版か ・・・ 。


 <追記:2023年/令和5年8月27日付>
この 「菊練りのやり方」 や 「土殺しのやり方」、「ろくろの挽き方」の記事は
1年ほど前から全国の人たちが 毎日 20人以上も閲覧している大人気の記事になってます。
参考にしていただいて、オーソドックスな陶芸が全国に普及することを心から願ってます。

注:この記事の閲覧者は Gooブロガーさん以外の方たちが殆どですので
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 陶芸の基本/菊練りのやり方
  (元祖陶芸?! 目から鱗が落ちる!)


電動ろくろを始める時は、陶土の 「菊練り」 と 「土殺し (芯出し)」 を覚えなければなりません。菊練りは少し難しいのですが、この二つのハードルを越えると電動ろくろが挽けるようになります。

前回に、電動ろくろでの作り方、挽き方について説明しましたが、今回は、 “菊練りのやり方” について解説しましょう。“菊練り” は陶土の中の空気 (気泡) を抜く為に行います。陶土に粘りとコシを出します。陶土の伸びもよくなります。要領やコツをつかむまでに少し時間がかかります。週 1回のペースですと、なかには 2回目で出来る生徒さんも稀にいますが、遅くとも 3ヶ月くらいで出来るようになります。若い人は比較的に早く出来るようになりますが、50を過ぎると少し時間がかかるようです。手順が分からないと半年から 1年以上かかります。

菊練りの要領を箇条書きにします。この手順で行うと短期間に菊練りが出来るようになります。
今回は写真が少ないですが、具体的に箇条書きにして説明しますので、パソコンやスマホの前でご自分で演じてみて下さい。


  ■ 菊練りの仕方 (左手で練ります)

菊練りは 「左手で練る」 のが理にかなったやり方です。
シンプルな理にかなったオーソドックスなやり方を行いましょう。


菊練りは YouTube 動画はほとんど参考になりません。
独特なやり方の動画が多いです。役に立たないのではないかと思います。
真似をすると 1年以上かかるでしょう。迷路に入り込むのではないでしょうか。

私は、陶芸の入門書や、菊練りの DVD なども沢山持ってますが、
菊練りで役に立ったものは一つとしてありませんでしたね。
また、 YouTube 動画のような特種な難解なやり方では、菊練りは
なかなか修得できませんよ。 YouTube 動画と私が今回ブログに開示した
やり方を比較してみて下さい。理にかなった菊練りのやり方を覚えましょう。


まず “荒練り” から説明しましょう。
荒練りはすぐに出来ますが、菊練りの前に必ず行いましょう。
“荒練り” は、陶土の柔らかさを均一にするために行います。
陶土を両手の掌の手根部で前方に押し込んで横長に伸ばします。
ある程度伸びたら、向きを 90度変えて同じようにして横長に伸ばします。
4回ほど行えばよいでしょう。最後に “米俵状” に巻き付けます。


さあ、これから “菊練り” です。

1、荒練りした陶土を練り台や作業台に立てて置きます。

2.両手を陶土の上に置きます。左手で練ります

3.左手の親指の第一関節の上に、右手の親指の第一関節を重ねます。
  土の量が多い時は、右手の親指の第二関節 (つけ根)を左手の親指の第二関節
  の上に置いて練ると、両手に体重を乗せて楽に菊練りが出来ます。

 (2023年追記 : 両手の親指を横に合わせて練るやり方は、片手だけの練り方になり、
  両手の力加減がバラバラになり、修得までに練熟を要しますのでお勧めしません。
  左手の親指の上に右手の親指を乗せて練るようにして下さい。
  両手が一体になり体全体を使って楽に練れるようになります)

4.菊練りを始めます。最初に、左手の手の平の手根部
  (つけ根) で、時計盤の 1時の方向に押し倒します。これからです。

5.左手で押し倒した陶土を左手を離してから右手で立ち上げて起こします。(この動作が “1” です)

6.次に、立ち上げた陶土の背面を左手で抱きかかえるように添えます。(これが “2” です)

7.そして、右手を離して右手の親指の第一関節を左手の第一関節の上に置きます。右手を持ち替えます。(これが “3” です)

9.ここから、左手の小指側の手根部で陶土を 1時の方向に少し捻って巻き込むように押し込みます。ここが難しい。(これが “4” です)

10.陶土の上の部分が押し出されます。これが一連の動作です。
   時計盤の 12時の方向を回転軸にして回しながら起こして練るのが菊練りのコツです。

11.次も、左手を離してから右手で起こし、この 1~4 の動作を繰り返すのです。
   これを繰り返すと左手で押し込んだ所がヒダヒダになり上から順次に重なって “菊の花びら” のようなります。

12.練っているときは、陶土の外形が “果物の洋梨” のような形状になります。



12.この 1~4 の練りを 30回くらい繰り返したら砲弾型 (釣鐘型) に巻き付けます。

13.巻き付けは、15回くらいかけて丁寧に巻き付けて下さい。



14.巻き付けるときは、回転軸の中心を左手の小指側の手根部付近に織り込むように移動させてから、今度は 3時を回転軸にして、陶土を少し起こして回しながら 1~4 を繰り返して砲弾型 (釣鐘型) に巻き付けて下さい。15回くらいかけて丁寧に巻き付けます。そして、底になる右手の面は、中央部が盛り上がってコブが出来るような形にまとめます。底面の中央部分を凹ませないように巻き付けて下さい。これも要領をつかむまでは多少難しいですが、右手の手の平の手根部で、底面の外よりの面を下向きに(尖った先端方向に)少し押し込みながら巻き付けると中央部が盛り上がります。右手の中に底面がすっぽりと納まる形にします。最初の内は底面が凹みますが、凹みが出来ると陶土をろくろ盤に置いた時に底の部分に空洞が出来ます。また、土殺し (芯出し) の時もろくろ盤から外れやすくなります。凹ませないようにして下さい。

15.砲弾型 (釣鐘型) に巻き付けたら、尖った方を上にしてもう一度菊練りを行います。二度行います。


  ★ ポイント (目から鱗が落ちる) は、

1.菊練りを覚えるときは、この 1、2、3、4 の動作を繰り返して行います。 陶土を回しながら練るのがコツです。時計盤の 12時を中心軸にして回しながら起こして練ります。これを繰り返すとヒダヒダが重なり “菊の花弁” の形になります。菊の花びらのようになるので “菊練り” と言います。慣れると秋の菊の品評会に出せるような花弁が出来ます。尚、巻き付ける時は、細長くならないように回転軸の中心を左手の手根部の方へ折り込みながら、今度は 3時を回転軸にして、1、2、3、4 と回しながら、陶土の芯棒を菊の花びらの所に押し付けるように巻き付けます。密着するように丁寧に巻き付けて下さい。円錐状の砲弾型 (釣鐘型) にまとめます。

菊練りは二度行います。プロの人たちは 100回と 100回くらい行っていますが、教室では 30回と 30回くらいで済ませています。巻き付けの時は 15回と 15回位です。陶土の量は、女性は 2㎏くらい、男性は 2.5㎏くらいがよいでしょう。ろくろで数挽きをする時もこの位の量がアマチュアには適量です。


2.左手で押すのが、理にかなった菊練りです。理由は、尖った方を上にしてろくろ盤に置くので、土殺し (芯出し) の時に土が締まるのです。ろくろは通常は “右回転” で行うので、陶土を両手で挟んでいると陶土がさらに巻き付けられて土が締まるのです。解かりますか? 菊練りして巻き終わる前の陶土をろくろ盤上に置いてみましょう。



ろくろが時計回りの右回りに回転するので陶土が両手で挟まれて巻き付けられますね。土が締まるのです。右手で練った場合は、巻き付けが逆になるので、陶土がほどけて緩んでくるのです。陶土の粒子もバラバラになります。
このような理由で菊練りは “左手で練る” のが理に叶った正しい練り方なのです。


右手で練った場合はどうするかと言うと、円錐の尖った方を下にして、逆さにしてろくろ盤に置きます。そして、両手で陶土を叩いて円錐型にするのです。右手で練った場合はひと手間かかりますし、土の粒子も少し緩むので右手で練るのはお勧めしません。

右手で練ってる人が多いのは、昔は蹴ろくろ (けろくろ) が反時計回り (左回り) だったからなのです。その名残というか真似事が残ってるのです。電動ろくろが出現してからはろくろ盤の回転は時計回り (右回り) になりましたので、左手で練るのが正しい菊練りになるのです。これから陶芸を始める人たちは左手で菊練りを行うようにしましょう。このような肝心なことが You Tube動画 や参考書などでははぶかれています。知らないのかもしれません。隠したいのかもしれません。恥ずかしいのかもしれません。
いい加減な陶芸の入門書や、ブログ記事、 You Tube 動画 が多いです。 特に You Tube 動画はひどいものが多いです。はばかりながら役に立たなかったのではないでしょうか・・・。
正しいことを覚えて、正しいことを教えましょう。考えながら行いましょう。

3.ただ、左手で練る要領がつかめない場合は右手で練っても構いません。動作は逆になります。教室でも左手では要領がつかめなかったり左手が弱いような場合は、右手で練るようにした生徒さんも 2割くらいいますが、出来るだけ “左手で練る” ように練習して下さい。また、片手で練ると力がいりますし腕も疲れますので、両手で体全体を使って練るようにして下さい。
左手で箇条書きした要領で練ると体重を乗せて体全体で練れるようになります。


以上で “菊練りのやり方” が理解できたと思いますが、拙著 『生活にうるおいを与える食器づくり』 にはさらに詳しく菊練りの要領なども記載しています。拙著の購入については下記をご覧下さい。

下の菊練りの写真は当時中学3年生の伊藤日向子ちゃんの菊練りです。その後、県外の高校に進学。



菊練りをしたら、菊練りした陶土を電動ろくろの上に置き土殺し (芯出し) を行います。



次回は、ろくろコースに進級した生徒さんの実演写真を入れて 「土殺し(芯出し)」 を解説しましょう。

※ ろくろの 「土殺し (芯出し) 」 については、 ここ をクリックするとご覧いただけます。
必読必見です! 目からウロコが落ちます!! 直ぐにろくろが挽けるようになります!



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「陶芸の最も基本的な所から、
比較的細かいポイントに焦点を合わせて紹介してあるので、
かゆい所に手が届くといった感覚で非常に役に立ちます。
少し学んだ経験がある人でも改めて得るものがあるのでは。
作品集もどれも素敵ですね。」


どなたか存じ上げませんが、ありがとうございます! 


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陶芸の基本/ろくろの挽き方 /連載10

2021-04-26 00:05:00 | 陶芸の基本 (ろくろ編)
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第二弾は “電動ろくろ編” です。

 陶芸の基本/電動ろくろ編 (その3)
  (元祖陶芸?! 目から鱗が落ちる!)


電動ろくろ編では、最初にろくろの挽き方から開示しましょう。本来なら 「菊練り」 と 「土殺し (芯出し) 」 の説明をしてから 「ろくろの挽き方」 を説明しますが、今回は初の試みですが、「ろくろの挽き方」 から解説します。ろくろに興味を持たれたら、次回の 「菊練り」 と 「土殺し」 の解説をご覧下さい。この二つも必見です。ろくろを楽しめるようになります。飛躍的に上達します。

 ■ ろくろの挽き方

 1.ろくろ挽きの基本姿勢

まず、無理のない正しい姿勢で行いましょう。これが基本です。基本中の基本です。陶芸も “陶道” でありたい。上半身を少し前に傾け、背筋を伸ばします。教室の 3人の生徒さんの写真を見て下さい。姿勢がいいですね。背中を丸めないで背筋を伸ばして自然体でろくろ挽きを行って下さい。

  

プロの人たちは肘を太ももに付けて、体を左に傾けたりしますが、アマチュアの人たちがそのような姿勢で行うとすぐに腰を痛めます。写真のように背筋を伸ばし、脇を若干締めて肘を浮かせます。そして、体全体を使ってろくろ挽きを行いましょう。

三週間に一度くらいしかろくろ挽きが出来ないアマチュアだからこそ無理のない自然体で行わなければいけません。

 2.ろくろ挽きの手順 (湯呑み)

論理的な理に叶った陶芸の手法を学びましょう。全てに共通する普遍の論理です。あるべき陶芸の正道です。オーソドックスな陶芸です。You Tube 動画にしたいのですが、アップするスキルがありません。文章で箇条書きにして写真を添えて解かりやすく説明をします。基本が理解できると思います。ろくろ挽きの手引書です。教本です。役立てて下さい。

(1) 「土殺し」 をして芯出しが出来たら、湯呑みの外径のサイズくらいの太さに再度上げます。これから 「ろくろ挽き」 をします。一つの陶土で数個の器を作るので 「数挽き (棒挽き、山挽き) 」 と言います。一個だけ挽く場合は 「一個挽き」 と言います。



(2) 最初に上の面を平らにします。上面の外形を湯呑みの外径かその2/3位の径の平面にします。右手の親指側の手根部(親指のつけ根)で平らな面にします。

 

(3) これからです。まず、半筒型に土寄せをします。真ん中に左手の親指を押し込んで穴をあけてから広げます。ドーナツ状の半筒型にします。2、3回ほど行います。親指に水を付けて行います。




(4) 次に、右手の中指で穴をあけ穴を広げます。3,4回ほど行います。湯呑みが出来るくらいの量を外側に寄せて半筒型にします。土寄せの回数は、湯呑みをいくつか作ってみて土寄せの回数を決めましょう。個人差があります。





(5) 半筒型に土寄せをしたら、高台になる溝を作ります。右手の “中指と親指” で中底とのレベル合わせをして、左手の中指か人差し指で右手の親指の下から中心に向かって下向きに押し込んで高台の溝を作ります。土取りが出来ます。

(6) さあ、これから胴体を挽き上げます。まず荒挽きをします。右手の “親指と中指” で胴体を挟んで摘まんで挽き上げます。右手の “親指と中指” で陶土をぐっと挟むと土が上に延びます。摘まんで挽き上げます。“右手の親指” の下に “左手の中指” を添えます。時計盤の 6時か 7時くらいの位置で行います。2、3回ほど行います。 5、6mm程度に薄くなります。



(7) 今度は、“両手の中指” で胴体を挟み徐々に挽き上げます。8時くらいの位置で行います。3~4回ほど挽き上げると薄くなり湯呑みが出来上がります。胴体の内面と外面に水を付けて滑りやすくして行って下さい。水を使って挽き上げるので水挽きと言います。




(8) 湯呑みが出来上がりました。口縁を右手の 3本の指で締めてから、なめし皮をかけます。



(9) 最後に、高台の下に指の爪の部分を当てて糸道を作りシッピキ糸で底を切り離します。作品板に移します。



(10) ろくろ挽きした作品です。





ろくろを始めて 3回目の生徒さんです。基礎づくりの段階です。上手に挽き上げています。もう少し薄くすると高さが出ます。薄く高く挽き上げるのは難しいです。捻じれたり、ゆがんだりします。そんな経験を繰り返しながら上達します。

 ★ ポイント (目から鱗が落ちる)

・ 土寄せでは穴を広げて半筒型にします。バイ挽きと言って胴体を開いてから閉じるやり方などもありますが、アマチュアにはお勧めしません。無理のない挽き方をしましょう。

・ 筒型に立ち上げてから展開するのが陶芸の基本です。筒型から湯呑み、鉢、お皿、そして花器や壷へと展開します。手びねりも同じです。これがオーソドックスな陶芸です。

・ 胴体が厚い段階では、荒挽きをします。右手の “中指” と “親指” で挟んで摘まみ上げましょう。スムーズに挽き上げられます。

・ 胴の厚みが 5,6mmくらいに薄くなったら “両手の中指” で胴体を挟んで挽き上げましょう。そして器の形を作りましょう。この時に、“両手の中指” の関節を曲げて手を丸くしましょう。

・ 頑強な人たちは両手の指を伸ばしてろくろ挽きをする人が多いですが、それでは直線的な器しか挽けません。指を曲げて行うと滑らかな曲線のある躍動した器が挽けるようになります。両手を丸くして指の関節を曲げてろくろ挽きを行いましょう。

・ ピアノを弾く時も手を丸めて鍵盤を叩きます。手が躍動します。躍動した力強い音が出ます。何事も基本は同じです。躍動感のある器が挽けるようになります。これからろくろを始める人たち、特に女性やアマチュアの人たちは両手を丸めてろくろ挽きを行いましょう。

・ “両手の中指” で挽き上げる際は、“左手の中指” で押し込んで、すくい上げるように挽き上げましょう。ゆっくり挽き上げます。“右手の中指” は、 “左手の中指” より若干すらして上側に当てます。両手の中指で胴体がプレスされて陶土が遠心力で外側に逃げるように挟みます。

・ ろくろは回転による遠心力を利用して成形しますので出来るだけ速く回すようにしましょう。電動ろくろの手動レバーが真上に来るくらいのスピードです。回転が遅いと成形が難しくなります。

・ ヘラやコテなどの道具を使うと比較的に楽に成形できますが、最初は道具を使わずに手だけで挽き上げて成形するようにしましょう。そして、 両手を一つにしましょう。一体にして下さい。両手の中指で挟む時は、左手の親指を右手に置いて固定しましょう。

・ 正しい基本姿勢で体全体を使ってろくろ挽きをしましょう。手先だけで行うと小手先の作品になります。陶芸の巨匠と言われる加藤唐九郎は体全体を使って名作を作っていました。名人に倣いましょう。

器の形は内側で作ります。外側ではありません。これが器づくりの基本です。

・ 尚、最初の土取りの時に、プロの人たちは左手の “薬指や小指” で高台の溝を作り土取り (玉取り) をしますが、アマチュアでは難しさがありますので、半筒型に土寄せをしてから、右手の “中指” と “親指” で中底とのレベル合わせを行いながら、右手の親指の下を “左手の中指か人差し指” で中心に向けて斜めに押し込んで高台の溝を作りましょう。

要点をまとめましたので、ろくろのコツがつかめたと思います。今回ブログに開示した作り方でろくろ挽きを行うと短期間でろくろが出来るようになります。また 「菊練り」 と 「土殺し (芯出し)」 は少し難しいのですが、次回に詳しく解説します。コツやポイントなども開示しますのでお楽しみに。電動ろくろが楽しめるようになります! 上手になれます! 目からウロコが落ちます!


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「陶芸の最も基本的な所から、
比較的細かいポイントに焦点を合わせて紹介してあるので、
かゆい所に手が届くといった感覚で非常に役に立ちます。
少し学んだ経験がある人でも改めて得るものがあるのでは。
作品集もどれも素敵ですね。」


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陶芸の基本/ろくろ挽きについて /連載9

2021-04-24 07:57:27 | 陶芸の基本 (ろくろ編)
 
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カナダなど海外では若者が重症化。
バタバタと倒れてる。家族や仲間も巻き添えになっている。深刻。
飛沫感染度が高い 「カラオケ」 や 「飲み会」 は回避しよう。
今が正念場だ。身勝手な暴走はやめよう。

4月4日から冒頭にこれを掲げているが、
コロナ感染者が急増している。むなしいね ・・・ 。
警鐘が空砲にもならないように、みんなで警告し合おう。
政治批判や、個人批判はいらない。

 
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 まえがき

ろくろの基本を開示します。“基本の基”です。陶芸には
残念ながら参考になる 「入門書」 も 「You Tube」 も殆どありません。
「You Tube 動画」 などはひどいものです。恥ずかしい気がします。
いい加減なものが出回っています。参考にならないと思います。
こう言う風にやったら出来ましたという程度のいい加減なものです。
ろくろは機械が作りますので、どんなやり方をしてもやってれば
出来るようになりますが、汎用性がなく展開も効かないのです。

それは、我流の陶芸でしかありません。
そこには、“裏付けされた基本” がないのです。
基本は難しいことではありません。全てに共通する普遍の論理です。
今回は、その核心部分を開示することにしました。基本を開示して
伝えて行くことが、私の終盤の務めかなと思った次第です。
“なるほど!” と目から鱗が落ちるでしょう?!

今回、陶芸の基本をブログに開示することによって、市販の
参考書や ブログ、You Tube などの内容も一新されるでしょう。
オーソドックスな陶芸の道筋ができるよう期待しています。
陶芸ブームが再来することを願っています。

陶芸の歴史は浅いのです。まだ 50年~80年ほどです。
残念なことにブームに浮かれて、基本を見失っています。
手びねりが “粘土細工” になり、ろくろが “遊び” になっています。
オーソドックスな陶芸が未だに確立されていないのです。

“電動ろくろ” にも “手びねり” にも基本となる理屈があります。
“ろくろ” も “手びねり” も手法は同一です。それが “基本” です。
難しいことではありません。基本のキですから平易なことです。
平易なことですが、今までの陶芸は、これが欠けていたのです。
手びねりの基本については 1月に 7回にわたって掲載しました。
いよいよ電動ろくろ編です。 具体的に解かりやすく説明をします。

作陶のベースになるオーソドックスな基本を知れば、
そして、基礎ができれば、電動ろくろも短期間に上達します。
ろくろ挽きが上達してくれば、装飾など次の展開が出来ます。
経験を積めば人にも教えることが出来ます。教室も開けます。

ろくろの手法の説明に当たっては、手びねりコースを終えて、
ろくろコースに入ったばかりの生徒さんのろくろ挽き写真を
挿入して解説します。ろくろを始めて 3回目の生徒さんです。
ろくろコースのカリキュラムの三回目の課程になります。
初心者ですのでまだ未熟ですが、これから上達します。
4月の 21日に撮影したばかりのホットな写真です。

尚、ろくろや、手びねりの手法については、自費出版の拙著
『生活にうるおいを与える食器づくり』 に詳細に記述しています。
アマゾンで売り上げ №1 にもなった名著?!です。下欄に紹介。





ろくろを行う際は、最初に 「菊練り」 と
「土殺し (芯出し) 」 を覚えなければなりません。
これが、最初は少し難しいのです。この二つのやり方を説明
してから 「ろくろ挽き」 を解説するのが順序ですが、今回は、
皆さんが一番興味を持たれてる 「ろくろ挽き」 から解説しましょう。
ろくろコースの最初のステップはこんな感じです。
イメージして下さい。何事も step by step です。

1、初回は、
  「菊練り」 と 「土殺し (芯出し) 」 を練習します。
  電動ろくろで土殺し (芯出し) の練習を繰り返してから、 
  “左手親指” による土取りの練習を行います。

  初回の課程の 「ぐい呑み」
 

2.二回目は、
 「土殺し (芯出し) 」 と 「土取り」 を繰り返します。
 芯出しの練習を何回か行ってから、 “左手親指”  と
  “右手中指” による土取りの練習を行います。

  2回目の課程の 「小鉢」
 

3、三回目は、
 基本の手順を覚えたところで 「湯呑み作り」 を行います。

  三回目の課程の 「湯呑み」 (4月21日撮影)
 

引き続き湯呑み作りを例に 「ろくろの挽き方」 について詳述
しますが、今回の記事が長くなりましたので次回に掲載します。


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陶芸の基本/電動ろくろ編 /連載8

2021-04-22 00:18:36 | 陶芸の基本 (ろくろ編)
 
コロナを収束させよう。
変異ウイルスは感染力が強い。
カナダなど海外では若者が重症化。
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「手びねりの基本編」 を
今年の 1月に 7回にわたって掲載しました。
参考になりましたでしょうか?!
「手びねり」 も 「ろくろ」 も基本は同じです。
作陶の手法は同じです。手びねりの基本を復習して下さい。
「手びねりの基本」 シリーズは、
下記をクリックすると参照できます。


 <手びねりの基本シリーズ一覧>

① 陶芸の基本 (オーソドックスな陶芸)

② 陶芸の基本技法とは

③ 玉づくり (手びねりの基本)

④ 小鉢、中鉢、大鉢づくり

⑤ 中皿、大皿づくり

⑥ 手びねり上級編/回転を入れる (最終目標)

⑦ 手びねりの削り


さあ、いよいよ待望の 「電動ろくろの基本編」 です。
ブログで文章で説明する前に、連続写真をご覧下さい。
先ずは、ろくろコースに入ったばかりの桐木さんのろくろ挽き写真から。



昨日の午後に教室に来られたので写真を撮りました。
ろくろを始めて 3回目です。基礎づくりの段階です。
前回の作品が、次の作品ですから上達が早いですね。
オーソドックスな基本が大事です。次回に基本を解説しましょう。

 初回と 2回目のろくろ挽き作品
最初は、左手の親指による玉取りの練習です。

   

 今回のろくろ挽きの写真
今回は、左手の親指と次に右手の中指で玉取りをしてから、両手の中指で挽き上げる練習です。










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