陶芸教室 夢工房あすか

大分市内にある陶芸教室のブログです。
  大分市南春日町12の8
  電話 097‐545‐3581

古きものの有り難さ

2018-12-30 00:07:01 | よもやまごと
陶芸教室では古い日用品などが使える。断捨離が流行って久しいが、要らなくなったと思われるものも後々使えるものです。教室では、大きいものでは子供の勉強机や、本棚、ハンガーラック、2段式の籐製の脱衣カゴなど、小さなものでは分度器、コンパスや、歯ブラシなど放置されていた古いものを使っています。本当に古いもので価値あるものは鑑定団に出せば高値が付くかもしれません。我が家にはないです。

思い出すのは、陶芸好きなご婦人が入会されたことがあります。自律神経の不調などで悩まされてる方で陶芸が続けられなかったが、亡くなったご主人が写真が趣味で、東京にいた時は、週末には冨士五湖・山中湖へ行っては1日中、じぃっと待機して野鳥の撮影をしていたそうです。マニアしか知らない野鳥を撮影をするスポットがあるようです。小鳥が枝に止まっている1枚の写真を見せてもらったことがあります。プロの作品のようでした!

野鳥の写真が沢山あったそうですが、東京から転居する時に姪御さん二人から、これもいらない、あれも要らないと、ほとんど捨てられてしまったそうです。野鳥の写真が山のようにあったのでしょう。本当に寂しそうに話していました。今も印象に残っています。その当時は断捨離、断捨離と騒ぎ始めた頃です。捨てるのを思いとどませる気持ちも大切にしたいものです。





私は、教室を開いた時から、生徒さんや体験に来られた人たちの作品を全て写真に残してきました。アルバムも増えて机からはみ出していました。雑然としてたので整理をしようと思って4ヶ月ほど前にラックを買いました。綺麗に整頓できました。こんなにも沢山の作品を作ってもらってたんだと感慨深くなりました。アルバムを開いてみると懐かしい作品が次から次へと出てきます。忘れていた作品も多く、こんなにいい作品を生徒さんたちは作ってたんだと改めて感動しました。

最初の頃は写真を現像に出していたので、ブログに載せられないのが残念です。ホームページに載せていた写真は幸いにも取り込めました。その後の作品の写真はパソコンに収納しているのでブログにもアップできます。13年間、コツコツと積み重ねてきたことが、後々に役に立ってます。有り難いことです。


にほんブログ村 人気ブログランキング 

手芸・ハンドクラフトランキング

 ※ 上のバナー(ボタン)は皆さんの見たよというサインです。
   バナーを二つほどクリックしていただけると嬉しいです! 
コメント

作品の二義的な活用

2018-12-29 00:12:15 | 小皿、中皿、大皿


教室では、やめた生徒さんや体験の人たちが残していった素焼き品を子供たちの絵付け用などに使ったりしている。使える器づくりを教えているので。使える器になっている。私としてはきちんと丁寧に教えて作ってもらった器なので廃棄処分するのが忍びないのです。

また、教室では、体験の人が作って取りに来なかった作品なども捨てずに残していたが、昨年の即売会の際に出したら、数は少ないのだが、安くしたこともあるが、いびつながらも温かみのある作品なので飛ぶように売れた。有効に活用できてほっとした。教室では、体験に来た人たちにも、削りも、釉薬掛けもやってもらってるので、温もりのある作品に仕上がっている。ここまでして自分が作った作品に愛着が湧かないのだろうかと、一抹のむなしさも感じている。

昨日のブログのダミーの大鉢も長く教室で保管しているが、欲しいという生徒さんが二人いたので、場所もとるのでそれぞれ釉掛けして使ってもらうつもりでいた。生徒さん同士も知らない仲でもないので、念のために本人に断ってもらったところ、自分で釉掛けに来ると言うことになったが、そのままになっていたのです。それが今回はひょんなことで役に立ったが、早く本焼きして作品として使ってもらいたい気持ちです。

この大鉢を作った遠藤さんが、何年か前に「快気祝」として足立さんへ贈った大皿があります。教室の生徒さんたちがサインを入れています。生徒さんたちの絆を感じさせる暖かみのある大皿です。それが上段にアップした飾り皿です。

この大鉢には貫入模様(ひび割れ模様)も綺麗に入っています。貫入の器として有名なのが萩焼の湯呑みです。使ってると茶渋で貫入模様の景色が徐々に変わるので 「萩の七化け」 と言われてます。貫入は拙著でも紹介した秘伝の渋汁に浸けて出したものです。
( 拙著については、カテゴリーの「陶芸の本」をクリックしてみて下さい )


にほんブログ村

人気ブログランキング 


手芸・ハンドクラフトランキング

 ※ 上のバナー(アイコン)は皆さんの見たよというサインです。クリックして下さいね! 
コメント

ダミーの大鉢

2018-12-28 00:16:55 | 小鉢、中鉢、大鉢




9月にブログを始めてから早いもので年末を迎えました。少し振り返ってみよう。
11月に開催されたモノヅクリサローネの時は、素焼きが終わった直後に 「可愛いブタさん」 がいくつか乾燥棚に置かれていた。この小さなブタさんのフィギュアーは人気の商品の一つだ。どうしよう??

このビーズ玉くらいのブタさんだけだと窯が空焚きになる。前日に削りに来る予定の3人も来れなかった。なおさら窯に入れる作品がない。そうだオーブンで焼いてみよう。釉掛けが出来る程度には固まるだろう。やったことがないが160℃くらいで30分くらい焼けば固まるだろう。太陽光発電設備・ソーラーで発電してるので電気代もかからないだろう。明日やってみよう~と、ぎりぎりの決断?をした。

電気代をかけずにやるつもりが翌日は雨だった。電気代がかかりそうだ。オーブンで焼いたことがない不安もよぎってきた。人気商品なので出品できるようにしたい。失敗は避けたい。こんなことで悩んだが、結局はいつものように夜間割引電力を使って電気窯で素焼きをした。

この時に役に立ったのが、長い間、収納室の中で冬眠していた生徒さんの素焼済みの大鉢だった。口径が28㎝。高さが13㎝の大鉢二つである。口縁を折り返した太縁の大きな鉢である。この大鉢をダミー (替え玉) として窯に入れることにした。この大鉢2個のほかに、捨てずに残しておいた、やめた人や体験の人が残していった数少ない素焼き品もあったので、一緒に詰め込んだ。普段は場所を取っているものが、思わぬところで役に立ったひとコマでした。

可愛いブタンさんは、展示ブースではマグネットが付けられ、小さな透明袋の中に飾られて人気でした。パンダも人気でした。
( このブタさんとパンダの写真は、ブログ左上のカレンダーの下にある「前月」をクリックすると、11月25日のページで見れます。「前月」をクリックすると、モノヅクリサローネの一連の記事が見れますが、日付をクリックすると一つの記事しか見れません )


にほんブログ村

人気ブログランキング

 ※ 上のバナー(アイコン)は皆さんの見たよというサインです。
   出来ましたらクリックしてね! ありがとう!!
コメント

花器も創ります!

2018-12-26 09:00:12 | 花器、壷、電気傘など


手びねりの中級コースのカリキュラムの最終課程は「壷」づくりですが、
最近は、壷づくりに限定していません。好きな形の「花器」を作ってもらっています。
29歳の小嶋さんは、箱型のデフォルメした花器を作っています。
ヒモづくりで作り、上にタタラ板(板状)をかぶせました。
柔らかいタタラでしたので、自然なゆがみが出せました。
アートな感じです。若いにも拘わらず渋い色調に仕上ています。
焼き締めのような土肌感があります。素敵です。

次は、ピッチャのような花器です。後藤さんの作品です。昨年結婚をされて、一ヶ月ほど前に子供さんも出産されてるはずです。おめでとう!



お二人は仕事が終わってから、18時ごろに一緒に
来ていました。お二人は仲のよい高校時代の親友です。
ロクロ挽きも上手になっていました。おとなしいお二人でしたが、
飛びカンナ模様の食器や、可愛いく加飾した食器などを作っていましたね。
小嶋さんは今年から親元を離れアパート生活を始めていましたので、
自作の食器が大活躍してることでしょう。
今は休んでいますが、陶芸を再開する機会が来るといいですね。


今朝は、これから窯出しをします。
どんな素敵な作品に出逢えるか楽しみです。
午後から教室に来られる生徒さんも楽しみに来て下さい。


にほんブログ村 
※ 上記バナーをクリックしてね。 ポチッと! 皆さんの見たよというサインです。

陶芸ランキング
人気ブログランキングへ
※ もぅ一つ、ポチッと!! 週間in にカウントされます。
コメント

壷も作ってます!

2018-12-24 08:35:03 | 花器、壷、電気傘など
昨夜から本焼きをしています。水曜日(26日)の午前中に窯出しをします。窯出しをするまでにイメージがいつも大きくおおきく膨らみます。イメージが120%以上にも膨らんできます。窯出しする時には、この期待感を抑え、80点の焼き上がりになればいいなと思いながら窯出しをするようにしています。80点から90点を超える作品が目の前に現れます!
作品の出来上がりを楽しみにして下さい。

ブログのカテゴリの中で、まだアップしてない作品がありました。「花器、壷など」です。教室では、手びねりの中級コースの最終課程で「壷」を作ります。集大成ということで、玉づくりとヒモづくりを組み合わせて大物づくりをしています。ろくろコースの生徒さんたちも全員作っています。お家の応接間などに飾っておられると思います。

壷づくりの時は、職人さんになったつもりで、左手でヒモを持ち、右手の親指と中指で内側と外側を同時に胴体にねじり付けるやり方なども経験してもらっています。大体、2日かけて作ってもらっています。形が出来上がるとみなさん感激されます。釉薬をかけ、出来上がると大変満足されます!



この壷は1年ほど前に21歳の春花チャンが作った作品です。成形したフォルムがよかったので胴周りは削っていません。削りは底部の高台部分だけです。黒色の部分は下絵具で描いています。この黒色の胴体に、水玉模様と口周りの色調がバランスよく構成されていて、コントラストもすごくいいです。グー!




この作品は最近の作品です。古代的なところと現代的なところがミックスされたような雰囲気が漂っていて素敵です! デフォルメされたようなフォルムも生かされています。
手びねりの最終カリキュラムで作った人気イラストレーター なかむら葉子さんの壷です。
本職のイラスト画の作品展を、新年度にトキハ百貨店で開催されるそうです。
みなさん、是非、出掛けてご覧下さい。



 <なかむら葉子展のご案内>
 「夢うつつ」
  と き : 2019年1月17日(木)~23日(水)
  ところ : トキハ本店 7階 美術サロン

 ※ ファンタジックでちょっぴり不思議な 夢の世界をお届けします。
  トキハカレンダーで使用したイラストを始め ハンカチやコースター
  など沢山のグッズも ご用意してお待ちしております。


にほんブログ村 
※ 上記バナーをクリックしてね。 1日1回ポチッと! 皆さんの応援クリックです。

陶芸ランキング
人気ブログランキングへ
※ もぅ一つ、ポチッと!! もう一つの陶芸ブログランキングも見れますよ。

因みに、先週1週間のブログ元の集計では訪問者数は515人でした。
1日平均で73人でした。又、閲覧数では685人でした。ありがとう。
ポイントに換算すると 5,150ポイントと、6,850ポイントになります。
コメント