陶芸教室 夢工房あすか

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陶芸の基本/ろくろの挽き方 /連載10

2021-04-26 00:05:00 | 陶芸の基本 (ろくろ編)
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ブログが皆さんに贈る “陶芸の基本シリーズ” です。
究極の陶芸の “入門書” です。“陶道” と言えるものです。
オーソドックスな “陶芸の手法” を開示します。
手びねりと電動ろくろのやり方、作り方です。
第二弾は “電動ろくろ編” です。

 陶芸の基本/電動ろくろ編 (その3)
  (元祖陶芸?! 目から鱗が落ちる!)


電動ろくろ編では、最初にろくろの挽き方から開示しましょう。本来なら 「菊練り」 と 「土殺し (芯出し) 」 の説明をしてから 「ろくろの挽き方」 を説明しますが、今回は初の試みですが、「ろくろの挽き方」 から解説します。ろくろに興味を持たれたら、次回の 「菊練り」 と 「土殺し」 の解説をご覧下さい。この二つも必見です。ろくろを楽しめるようになります。飛躍的に上達します。

 ■ ろくろの挽き方

 1.ろくろ挽きの基本姿勢

まず、無理のない正しい姿勢で行いましょう。これが基本です。基本中の基本です。陶芸も “陶道” でありたい。上半身を少し前に傾け、背筋を伸ばします。教室の 3人の生徒さんの写真を見て下さい。姿勢がいいですね。背中を丸めないで背筋を伸ばして自然体でろくろ挽きを行って下さい。

  

プロの人たちは肘を太ももに付けて、体を左に傾けたりしますが、アマチュアの人たちがそのような姿勢で行うとすぐに腰を痛めます。写真のように背筋を伸ばし、脇を若干締めて肘を浮かせます。そして、体全体を使ってろくろ挽きを行いましょう。

三週間に一度くらいしかろくろ挽きが出来ないアマチュアだからこそ無理のない自然体で行わなければいけません。

 2.ろくろ挽きの手順 (湯呑み)

論理的な理に叶った陶芸の手法を学びましょう。全てに共通する普遍の論理です。あるべき陶芸の正道です。オーソドックスな陶芸です。You Tube 動画にしたいのですが、アップするスキルがありません。文章で箇条書きにして写真を添えて解かりやすく説明をします。基本が理解できると思います。ろくろ挽きの手引書です。教本です。役立てて下さい。

(1) 「土殺し」 をして芯出しが出来たら、湯呑みの外径のサイズくらいの太さに再度上げます。これから 「ろくろ挽き」 をします。一つの陶土で数個の器を作るので 「数挽き (棒挽き、山挽き) 」 と言います。一個だけ挽く場合は 「一個挽き」 と言います。



(2) 最初に上の面を平らにします。上面の外形を湯呑みの外径かその2/3位の径の平面にします。右手の親指側の手根部(親指のつけ根)で平らな面にします。

 

(3) これからです。まず、半筒型に土寄せをします。真ん中に左手の親指を押し込んで穴をあけてから広げます。ドーナツ状の半筒型にします。2、3回ほど行います。親指に水を付けて行います。




(4) 次に、右手の中指で穴をあけ穴を広げます。3,4回ほど行います。湯呑みが出来るくらいの量を外側に寄せて半筒型にします。土寄せの回数は、湯呑みをいくつか作ってみて土寄せの回数を決めましょう。個人差があります。





(5) 半筒型に土寄せをしたら、高台になる溝を作ります。右手の “中指と親指” で中底とのレベル合わせをして、左手の中指か人差し指で右手の親指の下から中心に向かって下向きに押し込んで高台の溝を作ります。土取りが出来ます。

(6) さあ、これから胴体を挽き上げます。まず荒挽きをします。右手の “親指と中指” で胴体を挟んで摘まんで挽き上げます。右手の “親指と中指” で陶土をぐっと挟むと土が上に延びます。摘まんで挽き上げます。“右手の親指” の下に “左手の中指” を添えます。時計盤の 6時か 7時くらいの位置で行います。2、3回ほど行います。 5、6mm程度に薄くなります。



(7) 今度は、“両手の中指” で胴体を挟み徐々に挽き上げます。8時くらいの位置で行います。3~4回ほど挽き上げると薄くなり湯呑みが出来上がります。胴体の内面と外面に水を付けて滑りやすくして行って下さい。水を使って挽き上げるので水挽きと言います。




(8) 湯呑みが出来上がりました。口縁を右手の 3本の指で締めてから、なめし皮をかけます。



(9) 最後に、高台の下に指の爪の部分を当てて糸道を作りシッピキ糸で底を切り離します。作品板に移します。



(10) ろくろ挽きした作品です。





ろくろを始めて 3回目の生徒さんです。基礎づくりの段階です。上手に挽き上げています。もう少し薄くすると高さが出ます。薄く高く挽き上げるのは難しいです。捻じれたり、ゆがんだりします。そんな経験を繰り返しながら上達します。

 ★ ポイント (目から鱗が落ちる)

・ 土寄せでは穴を広げて半筒型にします。バイ挽きと言って胴体を開いてから閉じるやり方などもありますが、アマチュアにはお勧めしません。無理のない挽き方をしましょう。

・ 筒型に立ち上げてから展開するのが陶芸の基本です。筒型から湯呑み、鉢、お皿、そして花器や壷へと展開します。手びねりも同じです。これがオーソドックスな陶芸です。

・ 胴体が厚い段階では、荒挽きをします。右手の “中指” と “親指” で挟んで摘まみ上げましょう。スムーズに挽き上げられます。

・ 胴の厚みが 5,6mmくらいに薄くなったら “両手の中指” で胴体を挟んで挽き上げましょう。そして器の形を作りましょう。この時に、“両手の中指” の関節を曲げて手を丸くしましょう。

・ 頑強な人たちは両手の指を伸ばしてろくろ挽きをする人が多いですが、それでは直線的な器しか挽けません。指を曲げて行うと滑らかな曲線のある躍動した器が挽けるようになります。両手を丸くして指の関節を曲げてろくろ挽きを行いましょう。

・ ピアノを弾く時も手を丸めて鍵盤を叩きます。手が躍動します。躍動した力強い音が出ます。何事も基本は同じです。躍動感のある器が挽けるようになります。これからろくろを始める人たち、特に女性やアマチュアの人たちは両手を丸めてろくろ挽きを行いましょう。

・ “両手の中指” で挽き上げる際は、“左手の中指” で押し込んで、すくい上げるように挽き上げましょう。ゆっくり挽き上げます。“右手の中指” は、 “左手の中指” より若干すらして上側に当てます。両手の中指で胴体がプレスされて陶土が遠心力で外側に逃げるように挟みます。

・ ろくろは回転による遠心力を利用して成形しますので出来るだけ速く回すようにしましょう。電動ろくろの手動レバーが真上に来るくらいのスピードです。回転が遅いと成形が難しくなります。

・ ヘラやコテなどの道具を使うと比較的に楽に成形できますが、最初は道具を使わずに手だけで挽き上げて成形するようにしましょう。そして、 両手を一つにしましょう。一体にして下さい。両手の中指で挟む時は、左手の親指を右手に置いて固定しましょう。

・ 正しい基本姿勢で体全体を使ってろくろ挽きをしましょう。手先だけで行うと小手先の作品になります。陶芸の巨匠と言われる加藤唐九郎は体全体を使って名作を作っていました。名人に倣いましょう。

器の形は内側で作ります。外側ではありません。これが器づくりの基本です。

・ 尚、最初の土取りの時に、プロの人たちは左手の “薬指や小指” で高台の溝を作り土取り (玉取り) をしますが、アマチュアでは難しさがありますので、半筒型に土寄せをしてから、右手の “中指” と “親指” で中底とのレベル合わせを行いながら、右手の親指の下を “左手の中指か人差し指” で中心に向けて斜めに押し込んで高台の溝を作りましょう。

要点をまとめましたので、ろくろのコツがつかめたと思います。今回ブログに開示した作り方でろくろ挽きを行うと短期間でろくろが出来るようになります。また 「菊練り」 と 「土殺し (芯出し)」 は少し難しいのですが、次回に詳しく解説します。コツやポイントなども開示しますのでお楽しみに。電動ろくろが楽しめるようになります! 上手になれます! 目からウロコが落ちます!


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