胡錦涛氏、「講義先」で「抗議に」～チベット人権問題

早大 チベット問題で抗議活動

5月8日 19時30分
胡錦涛国家主席が講演のために訪れた早稲田大学では、チベット問題への対応に抗議する大学生らが一時、警視庁の機動隊ともみ合いになりましたが、大きな混乱はありませんでした。

東京・新宿区の早稲田大学の大隈講堂の前には、胡錦涛国家主席が訪れる２時間余り前から、大学生やチベットを支援する団体のメンバーなどが集まりました。そして、チベットの旗や「チベットに自由を」と書かれたプラカードを掲げながら「フリーチベット」と声を上げて、中国政府の対応に抗議しました。午後３時前には、警視庁の機動隊が学生らを会場から遠ざけようとして一時もみ合いになりましたが、けが人などはありませんでした。抗議行動に加わった３年の男子学生は「中国の対応は許せないという思いで参加しました。チベットの人たちの声に、もっと耳を傾けるべきだと思います」と話していました。また、授業を受けにきたという別の男子学生は「大学がふだんとはまったく違う雰囲気で驚いています。ほとんどの門が閉じられて、なかなか大学に入れずに困っています」と話していました。一方、早稲田大学のそばにある神社の前にも、チベット問題などに抗議する大学のＯＢや地方議会の議員などおよそ５０人が集まり「チベットに自由を」などと声を上げながら大学に向かおうとしましたが、途中で機動隊に阻まれ、一時もみ合いになりましたが大きな混乱はありませんでした。


http://www3.nhk.or.jp/news/k10014454751000.html#