電通本社ビル=14日午後2時48分、東京都港区、金川雄策撮影
http://www.asahi.com/articles/photo/AS20161014003124.html
各記事参照
電通、労基法違反容疑で立件視野 本支社一斉抜き打ち
千葉卓朗
2016年10月14日20時16分
高橋まつりさんの自殺前の状況
http://www.asahi.com/articles/photo/AS20161014004799.html
東京労働局と三田労働基準監督署は14日、労働基準法違反の疑いで広告大手、電通の本社(東京都港区)に立ち入り調査に入った。
女性新入社員(当時24)が過労自殺し、労災認定されたことを受けた抜き打ちの調査だった。
違法な長時間労働が全社的に常態化していた疑いがあるとみて、刑事事件としての立件を視野に調べを進める。
• 「死んでしまいたい」 過労自殺の電通社員、悲痛な叫び
• 電通の女性新入社員自殺、労災と認定 残業月105時間
午後1時、黄色の腕章を着けた労働基準監督官ら8人が東京・汐留の本社ビルに入った。
長時間労働の調査を専門的に手がける「過重労働撲滅特別対策班」のメンバーが含まれ、労務管理の資料の確認や人事担当者への聞き取りなどをして、勤務時間の管理体制を中心に調べたという。
今後も断続的に立ち入りや聞き取りを続ける方針。
関西(大阪市)、京都(京都市)、中部(名古屋市)の3支社にも各地の労働局が同日までに調査に入った。
「同時期に本社と支社を一斉に調査するのは異例」(厚生労働省の関係者)という。
入社1年目だった高橋まつりさんが昨年末に都内の女子寮で自殺し、三田労基署が先月30日に労災認定した。
高橋さんの1カ月(昨年10月9日~11月7日)の時間外労働は約105時間と認定された。
遺族側の代理人弁護士によると、電通が労基署に届け出た上限の時間を大幅に超えており、東京労働局は労基法違反にあたるとみている。
電通広報部は「全面的に調査に協力している」とのコメントを出した。(千葉卓朗)
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働き方変わる? 都庁「残業ゼロ・午後8時退庁」へ挑む
不自然な離席、5人前後の棋士が指摘 三浦九段の対局中
http://www.asahi.com/articles/ASJBG5TZ7JBGULFA03F.html
2016.10.15 07:00
更新
【衝撃事件の核心】 東大卒エリート美女が自殺までに綴った「苦悶の叫び」50通 電通の壮絶「鬼十則」が背景か
(1/3ページ)
http://www.sankei.com/life/photos/161015/lif1610150010-p2.html
広告大手代理店「電通」に勤めていた高橋まつりさん=当時(24)=が、過労を苦に自殺したことが波紋を広げている。高橋さんは直前の2カ月、友人や母親らに、LINEやツイッターなどで「過労」をうかがわせる50通以上のメッセージを発信していた。
「本気で死んでしまいたい」。
そこには、もだえるような苦しみがつづられている。
電通は以前にも入社2年目の男性社員を過労自殺で失った。
悲劇はなぜ繰り返されてしまったのか-(メッセージは原文のまま)。
「遺書メールに誰を入れるか考えていた」
「休日返上で作った資料をボロくそに言われた もう体も心もズタズタだ」(10月13日)
「眠りたい以外の感情を失った」(10月14日)
東京大学文学部を卒業し、平成27年4月に電通に入社した高橋さんは同年10月、インターネットの広告部門を担当していた。
半年間の試用期間を終えて本採用となったばかりで、人数不足と業務の増加に苦しんでいた。
「生きているために働いているのか、働くために生きているのか分からなくなってからが人生」(11月3日)
「土日も出勤しなければならないことがまた決定し、本気で死んでしまいたい」(11月5日)
「毎日次の日が来るのが怖くてねられない」(11月10日)
「道歩いている時に死ぬのにてきしてそうな歩道橋を探しがちになっているのに気づいて今こういう形になってます…」(11月12日)
11月に入ると、「死」という言葉がメッセージに現れ出すようになり、具体的な自殺の場所まで探している様子がうかがえた。
「死にたいと思いながらこんなストレスフルな毎日を乗り越えた先に何が残るんだろうか」(12月16日)
「なんらな死んだほうがよっぽど幸福なんじゃないかとさえ思って。死ぬ前に送る遺書メールのCC(あて先)に誰を入れるのがベストな布陣を考えてた」(12月17日)
12月に入るとさらに深刻な状態に。クリスマスの12月25日、社員寮の4階から身を投げた。
http://www.sankei.com/life/news/161015/lif1610150010-n1.html
2016.10.15 07:00
更新
【衝撃事件の核心】 東大卒エリート美女が自殺までに綴った「苦悶の叫び」50通 電通の壮絶「鬼十則」が背景か
(2/3ページ)
電通に受け継がれる「鬼十則」
遺族の弁護士側が、高橋さんの入退館記録を元に集計した残業は、10月が130時間、11月が99時間となっていた。
休日や深夜の勤務も連続していた。
これに対し、武蔵野大学の教授が「残業100時間を超えたくらいで過労死するのは情けない」などとインターネット上に投稿していたことが批判を呼ぶ。
厚生労働省が過労死リスクが高まる「過労死ライン」として示している時間は、残業80時間だ。
電通では平成3年にも、社員が過労自殺している。
損害賠償請求で最高裁までもつれ、12年に「会社は社員の心身の健康に注意義務を負う」と判断された。
弁護士側は、電通の過労体質を指摘した上で、第4代吉田秀雄社長の遺訓とされる「鬼十則」を明らかにした。
電通の社員手帳に掲げられているという十則の一部を紹介する。
・取り組んだら「放すな」、殺されても放すな、目的完遂までは。
・仕事とは、先手先手と「働き掛け」で行くことで、受け身でやるものではない。
・頭は常に「全回転」、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそういうものだ。
高橋さんのメッセージからは、上司から「髪がボサボサ、目が充血したまま出勤するな」「女子力がない」と言われるなどのパワハラをうかがわせる内容もあった。
東京労働局の過重労働撲滅特別対策班などは14日、労働時間管理の実態を調べるため、労働基準法に基づき、電通に立ち入り調査。
まつりさんのほかにも問題ある働き方がなかったか、全社的な状況を調べている。
http://www.sankei.com/life/news/161015/lif1610150010-n2.html
2016.10.15 07:00
更新
【衝撃事件の核心】 東大卒エリート美女が自殺までに綴った「苦悶の叫び」50通 電通の壮絶「鬼十則」が背景か
(3/3ページ)
母親との最後の電話
「仕事も人生もとてもつらい。今までありがとう」。
高橋さんの母、幸美さん(53)のもとには亡くなる直前、このようなメールが届いていた。
びっくりした幸美さんはすぐに電話して「死んではだめ」と伝えたが、まつりさんは「うん、うん」というだけだったという。
中学生のときに離婚した幸美さんは、女手一つで2人の子供を育てた。
まつりさんは「一流企業に就職し、お母さんを楽にしてあげたい」と東大に現役合格するほどの親孝行だったという。
幸美さんは「内定をもらう前から長時間労働ではと心配していた。労災認定されても娘は2度と戻ってこない。命より大切な仕事はないのに」と訴えた。
このニュースの写真
24歳東大卒女性社員が過労死 電通勤務「1日2時間しか寝れない」 クリスマスに投身自殺 労基署が認定
女子大生にわいせつ行為、東大院生と東大生を起訴 東京地検
女子大生に服を脱がせて強制わいせつ 東大生3人を逮捕 胸触った疑い
【衝撃事件の核心】女性をモノ扱いした東大生たちの鬼畜な所業が明らかに…全裸で号泣する女性の肛門に割り箸 「あいつは尻軽女だ…」
【政界徒然草】東大はなぜ国歌斉唱しないのか 首相答弁で注目、国立大の「国旗・国歌」
東大職員、薬物使用あおる 危険ドラッグも、諭旨解雇
http://www.sankei.com/life/news/161015/lif1610150010-n3.html
社員「過労自殺2度目なので…」 電通の労務管理焦点に
2016年10月15日05時02分
電通本社ビルに入る労働基準監督署の監督官ら=14日午後1時、東京都港区、金川雄策撮影
http://www.asahi.com/articles/photo/AS20161014003289.html
電通本社ビル=14日午後2時4分、東京都港区、金川雄策撮影
http://www.asahi.com/articles/photo/AS20161014003128.html
日本を代表する広告会社の電通に対し、東京労働局が抜き打ち調査に踏み切った。
女性新入社員の過労自殺をきっかけに、違法な長時間労働が常態化していた疑いが表面化し、刑事事件に発展する可能性が出てきた。
今回の調査には、長時間労働の是正に取り組む安倍政権の姿勢も垣間見える。
• 電通、労基法違反容疑で立件視野 本支社一斉抜き打ち
「自分も当然のように深夜残業をしている。過労自殺は2度目なので、労基署が入ることは意外とは思わない」。
電通の中堅社員は14日、こう漏らした。
別の30代の社員も「ここ3カ月は残業が月100時間を超える。何とかしてほしいと思っていた。労基署が入って会社が変わってくれるならいい」と話す。
電通の労働時間の管理はどうなっているのか。
広報部は、社員が始業・終業の時刻を申告し、上司が承認して管理していると説明する。
労働基準法は、1日8時間、週40時間が労働時間の上限と定める。
ただ、労使で結んだ協定を労働基準監督署に届ければ、上限を超えてもいい。
電通が届けている時間外労働は原則として月50時間。
この範囲で残業させるように管理職に指導しているという。
しかし、自殺した高橋まつりさんの時間外労働は月100時間を超えていた。
労基署に届け出ている時間を大きく上回る。
入退館記録などをもとにした遺族側の代理人弁護士による集計では130時間に達したこともあった。
広告業界をとりまく環境変化が働き過ぎを助長しているとの見方もある。スマートフォンの普及、オンライン動画やソーシャルメディア(SNS)の利用者の増加につれてネット広告が急増。
電通の調べでは、国内の2015年のネット広告費は1兆1594億円で、5年前より49・6%伸びた。
電通の売上高に占めるネット・モバイル広告関連の割合も増加傾向にある。
ただ、条件が事前に決まる新聞やテレビなどの広告と違い、ネット広告は表示や閲覧回数などを踏まえて代金が決まる。
社員の多くは「ネット広告への理解度が薄い」(業界関係者)との見方もある。
9月にはネット広告を扱う部署で、一部の広告を契約通り掲載しないといった取引が判明。
山本敏博常務執行役員は記者会見で「仕事量に対して力量と時間が足りていなかった」と、管理体制の不備を認めた。
電通の社内では、経営環境の変化のスピードに対応しきれず、長時間労働が常態化していた可能性がある。
今後の労働局の調査では、電通が労働時間の実態を正しく把握して労務管理をしていたかが焦点になるとみられる。
■特別チーム「かとく」が抜き打ち調査
本社への抜き打ち調査には、東京労働局の「過重労働撲滅特別対策班」が加わっていた。
通称「かとく」と呼ばれる特別チームだ。
所属メンバーは労基署が行う日常的な業務はせず、過重労働が疑われる企業を集中的に調査している。
ターゲットの企業を徹底して調べるのが特徴で、東京・大阪の両労働局だけにあるチームだ。
発足したのは昨年4月。働き手…
残り:1032文字/全文:2224文字
http://www.asahi.com/articles/ASJBG5QVCJBGULFA032.html
関連する投稿
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2016年10月10日 14時00分01秒 | 放送/報道関連
http://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/64eb821239cc0e433f412dbf93beb7d2
電通の経営者が交替するようだ!~次期社長に石井直氏。
2011年02月11日 04時15分37秒 | 経済
http://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/16ba1ca0bc4be0c4b960b1adacea9199
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千葉卓朗
2016年10月14日20時16分
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違法な長時間労働が全社的に常態化していた疑いがあるとみて、刑事事件としての立件を視野に調べを進める。
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• 電通の女性新入社員自殺、労災と認定 残業月105時間
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長時間労働の調査を専門的に手がける「過重労働撲滅特別対策班」のメンバーが含まれ、労務管理の資料の確認や人事担当者への聞き取りなどをして、勤務時間の管理体制を中心に調べたという。
今後も断続的に立ち入りや聞き取りを続ける方針。
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「同時期に本社と支社を一斉に調査するのは異例」(厚生労働省の関係者)という。
入社1年目だった高橋まつりさんが昨年末に都内の女子寮で自殺し、三田労基署が先月30日に労災認定した。
高橋さんの1カ月(昨年10月9日~11月7日)の時間外労働は約105時間と認定された。
遺族側の代理人弁護士によると、電通が労基署に届け出た上限の時間を大幅に超えており、東京労働局は労基法違反にあたるとみている。
電通広報部は「全面的に調査に協力している」とのコメントを出した。(千葉卓朗)
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http://www.sankei.com/life/photos/161015/lif1610150010-p2.html
広告大手代理店「電通」に勤めていた高橋まつりさん=当時(24)=が、過労を苦に自殺したことが波紋を広げている。高橋さんは直前の2カ月、友人や母親らに、LINEやツイッターなどで「過労」をうかがわせる50通以上のメッセージを発信していた。
「本気で死んでしまいたい」。
そこには、もだえるような苦しみがつづられている。
電通は以前にも入社2年目の男性社員を過労自殺で失った。
悲劇はなぜ繰り返されてしまったのか-(メッセージは原文のまま)。
「遺書メールに誰を入れるか考えていた」
「休日返上で作った資料をボロくそに言われた もう体も心もズタズタだ」(10月13日)
「眠りたい以外の感情を失った」(10月14日)
東京大学文学部を卒業し、平成27年4月に電通に入社した高橋さんは同年10月、インターネットの広告部門を担当していた。
半年間の試用期間を終えて本採用となったばかりで、人数不足と業務の増加に苦しんでいた。
「生きているために働いているのか、働くために生きているのか分からなくなってからが人生」(11月3日)
「土日も出勤しなければならないことがまた決定し、本気で死んでしまいたい」(11月5日)
「毎日次の日が来るのが怖くてねられない」(11月10日)
「道歩いている時に死ぬのにてきしてそうな歩道橋を探しがちになっているのに気づいて今こういう形になってます…」(11月12日)
11月に入ると、「死」という言葉がメッセージに現れ出すようになり、具体的な自殺の場所まで探している様子がうかがえた。
「死にたいと思いながらこんなストレスフルな毎日を乗り越えた先に何が残るんだろうか」(12月16日)
「なんらな死んだほうがよっぽど幸福なんじゃないかとさえ思って。死ぬ前に送る遺書メールのCC(あて先)に誰を入れるのがベストな布陣を考えてた」(12月17日)
12月に入るとさらに深刻な状態に。クリスマスの12月25日、社員寮の4階から身を投げた。
http://www.sankei.com/life/news/161015/lif1610150010-n1.html
2016.10.15 07:00
更新
【衝撃事件の核心】 東大卒エリート美女が自殺までに綴った「苦悶の叫び」50通 電通の壮絶「鬼十則」が背景か
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電通に受け継がれる「鬼十則」
遺族の弁護士側が、高橋さんの入退館記録を元に集計した残業は、10月が130時間、11月が99時間となっていた。
休日や深夜の勤務も連続していた。
これに対し、武蔵野大学の教授が「残業100時間を超えたくらいで過労死するのは情けない」などとインターネット上に投稿していたことが批判を呼ぶ。
厚生労働省が過労死リスクが高まる「過労死ライン」として示している時間は、残業80時間だ。
電通では平成3年にも、社員が過労自殺している。
損害賠償請求で最高裁までもつれ、12年に「会社は社員の心身の健康に注意義務を負う」と判断された。
弁護士側は、電通の過労体質を指摘した上で、第4代吉田秀雄社長の遺訓とされる「鬼十則」を明らかにした。
電通の社員手帳に掲げられているという十則の一部を紹介する。
・取り組んだら「放すな」、殺されても放すな、目的完遂までは。
・仕事とは、先手先手と「働き掛け」で行くことで、受け身でやるものではない。
・頭は常に「全回転」、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそういうものだ。
高橋さんのメッセージからは、上司から「髪がボサボサ、目が充血したまま出勤するな」「女子力がない」と言われるなどのパワハラをうかがわせる内容もあった。
東京労働局の過重労働撲滅特別対策班などは14日、労働時間管理の実態を調べるため、労働基準法に基づき、電通に立ち入り調査。
まつりさんのほかにも問題ある働き方がなかったか、全社的な状況を調べている。
http://www.sankei.com/life/news/161015/lif1610150010-n2.html
2016.10.15 07:00
更新
【衝撃事件の核心】 東大卒エリート美女が自殺までに綴った「苦悶の叫び」50通 電通の壮絶「鬼十則」が背景か
(3/3ページ)
母親との最後の電話
「仕事も人生もとてもつらい。今までありがとう」。
高橋さんの母、幸美さん(53)のもとには亡くなる直前、このようなメールが届いていた。
びっくりした幸美さんはすぐに電話して「死んではだめ」と伝えたが、まつりさんは「うん、うん」というだけだったという。
中学生のときに離婚した幸美さんは、女手一つで2人の子供を育てた。
まつりさんは「一流企業に就職し、お母さんを楽にしてあげたい」と東大に現役合格するほどの親孝行だったという。
幸美さんは「内定をもらう前から長時間労働ではと心配していた。労災認定されても娘は2度と戻ってこない。命より大切な仕事はないのに」と訴えた。
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24歳東大卒女性社員が過労死 電通勤務「1日2時間しか寝れない」 クリスマスに投身自殺 労基署が認定
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社員「過労自殺2度目なので…」 電通の労務管理焦点に
2016年10月15日05時02分
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http://www.asahi.com/articles/photo/AS20161014003289.html
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http://www.asahi.com/articles/photo/AS20161014003128.html
日本を代表する広告会社の電通に対し、東京労働局が抜き打ち調査に踏み切った。
女性新入社員の過労自殺をきっかけに、違法な長時間労働が常態化していた疑いが表面化し、刑事事件に発展する可能性が出てきた。
今回の調査には、長時間労働の是正に取り組む安倍政権の姿勢も垣間見える。
• 電通、労基法違反容疑で立件視野 本支社一斉抜き打ち
「自分も当然のように深夜残業をしている。過労自殺は2度目なので、労基署が入ることは意外とは思わない」。
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別の30代の社員も「ここ3カ月は残業が月100時間を超える。何とかしてほしいと思っていた。労基署が入って会社が変わってくれるならいい」と話す。
電通の労働時間の管理はどうなっているのか。
広報部は、社員が始業・終業の時刻を申告し、上司が承認して管理していると説明する。
労働基準法は、1日8時間、週40時間が労働時間の上限と定める。
ただ、労使で結んだ協定を労働基準監督署に届ければ、上限を超えてもいい。
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この範囲で残業させるように管理職に指導しているという。
しかし、自殺した高橋まつりさんの時間外労働は月100時間を超えていた。
労基署に届け出ている時間を大きく上回る。
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ただ、条件が事前に決まる新聞やテレビなどの広告と違い、ネット広告は表示や閲覧回数などを踏まえて代金が決まる。
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9月にはネット広告を扱う部署で、一部の広告を契約通り掲載しないといった取引が判明。
山本敏博常務執行役員は記者会見で「仕事量に対して力量と時間が足りていなかった」と、管理体制の不備を認めた。
電通の社内では、経営環境の変化のスピードに対応しきれず、長時間労働が常態化していた可能性がある。
今後の労働局の調査では、電通が労働時間の実態を正しく把握して労務管理をしていたかが焦点になるとみられる。
■特別チーム「かとく」が抜き打ち調査
本社への抜き打ち調査には、東京労働局の「過重労働撲滅特別対策班」が加わっていた。
通称「かとく」と呼ばれる特別チームだ。
所属メンバーは労基署が行う日常的な業務はせず、過重労働が疑われる企業を集中的に調査している。
ターゲットの企業を徹底して調べるのが特徴で、東京・大阪の両労働局だけにあるチームだ。
発足したのは昨年4月。働き手…
残り:1032文字/全文:2224文字
http://www.asahi.com/articles/ASJBG5QVCJBGULFA032.html
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http://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/64eb821239cc0e433f412dbf93beb7d2
電通の経営者が交替するようだ!~次期社長に石井直氏。
2011年02月11日 04時15分37秒 | 経済
http://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/16ba1ca0bc4be0c4b960b1adacea9199
このような状態は「経営者/経営陣の責任」にも繋がってくる!。
幹部の命令で、「従業員に対し、労働時間の虚偽申告」を「行わせていた」!と言う事だ。
一部上場の大企業で、この状態は不味いだろ!。
ワン・ワールド推進企業として、「いけない状態!」になっていると言う事だ。
各記事参照
電通過労自殺問題、子会社5社も調査 厚労相が表明
2016/10/18 10:36
電通の女性社員が昨年12月に過労で自殺した問題で、塩崎恭久厚生労働相は18日の閣議後の記者会見で、電通の主要子会社5社も含めて調査を行う考えを明らかにした。
東京労働局などはすでに電通の東京本社と3支社への立ち入り調査を実施している。塩崎厚労相は「過去にも長時間労働に伴う自殺者を出した電通で再び自殺に追い込まれる事態が出た。極めて遺憾なケースだ。実態を徹底的に究明したい」と述べた。
厚生労働省によると、電通子会社の電通北海道(札幌市)、電通東日本(東京・港)、電通西日本(大阪市)、電通九州(福岡市)、電通沖縄(那覇市)の5社を調査する。一部の子会社に対しては、すでに調査を始めているという。
過労自殺で亡くなったのは高橋まつりさん(当時24)。遺族側の代理人弁護士によると、東大文学部を卒業後、2015年4月に電通に入社。同年10月以降に業務が増え、11月上旬にはうつ病を発症したとみられる。同年12月25日に都内の社宅から投身自殺した。
三田労働基準監督署は今年9月に労災と認定。高橋さんの残業時間は昨年10月9日~11月7日で約105時間に及んだ。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG18H4Q_Y6A011C1CC0000/
電通社員の過労自殺 中堅社員が残業時間の自主的な過少申告を暴露
2016年10月18日 6時0分
ざっくり言うと
電通社員の過労自殺で、東京労働局が電通に一斉立ち入り調査に入った
「社員は、残業時間をPC上で入力して自己申告する」と中堅社員
残業時間の自主的な過少申告は蔓延していると明かした
「体も心もズタズタ」電通美人社員が自殺前に遺した地獄ツイート
2016年10月18日 6時0分 Smart FLASH
「昼休みから戻ると、本社玄関の前にスーツ姿の人が大勢いた。私たちには、いっさい知らされておらず、あとで調査だと知りました」(ある若手社員)
10月14日、東京労働局の過重労働撲滅特別対策班などが、大手広告代理店・電通に一斉立ち入り調査に入った。
「その日の夕方、部局単位で社員が緊急招集されました。そこでは、ツイッターなどのSNSの使用禁止、社のロゴが入った紙袋を持ち歩かないように、社員証は会社から出たら外すように、とのお達しがありました。立ち入り調査の話はありませんでした」(同前)
調査が入った理由は、2015年12月25日、同社の新入社員・高橋まつりさん(享年24)が投身自殺したことだ。
今年9月に労災認定され、社内調査に乗り出したばかりだった。
高橋さんは東京大学卒業後の2015年4月、電通に入社。
本採用となった昨年10月以降、高橋さんの残業時間は、10月130時間、11月99時間にのぼった。高橋さんはツイッターに悲痛な書き込みを遺している。
〈もう4時だ 体が震えるよ… しぬ もう無理そう。つかれた〉(10月21日)
〈はたらきたくない 1日の睡眠時間2時間はレベルが高すぎる〉(12月9日)
パワハラやセクハラがあったとみられる書き込みも残されていた。
〈休日返上で作った資料をボロくそに言われた もう体も心もズタズタだ〉(10月13日)
〈私の仕事や名前には価値がないのに、若い女の子だから手伝ってもらえた仕事。聞いてもらえた悩み。許してもらえたミス。程度の差はあれど、見返りを要求されるのは避けて通れないんだと知る。〉(12月15日)
労働局は、違法な長時間労働が常態化していた疑いがあると、刑事事件としての立件を視野に調べを進めている。
電通広報部は、本誌に「当社は、全面的に調査に協力させていただきます」とコメントを寄せた。
ある中堅社員が、今回の調査の背景を推測する。
「社員は、残業時間をPC上で入力して自己申告します。一方で、入館ゲートの通過時間は、自動的に記録されている。労働局は、その差を調べるつもりではないでしょうか。高橋さんの自殺以前から、残業の上限は70時間と定められていますが、社員の自主的な過少申告は蔓延していますから」
高橋さんが身を投げたのは、〈鬱(うつ)だ〜〉という最後のツイートから5日後。
彼女が“自主的”に申請した時間外労働は、10月が69.9時間、11月が69.5時間だった。
(週刊FLASH 2016年11月1日号)
外部サイト
電通が4位転落!交際費”絶対額”実名ランキング10
日本より筋金入り…元社員ら語る“サムスンのブラック度”
反原発ディレクター自殺の波紋…『報ステ』来春終了か
http://news.livedoor.com/article/detail/12159739/
残業を少なくし、従業員がリフレッシュ出来る事で、「更なる良いアイディアが出てくるかもしれない!」。
そのようになれば、会社にとってもプラスと言う事になる。
極度の疲労の状態では、頭も働かなくなると言う事は当たり前な状態と言える。
そのような状態になっている女性新入社員に対し、休日直前で、「今週の休みは無し!」などと言われれば、ガックリとくるのは当たり前な話しだ。
又、特に、「仕事のヤル気をなくす状況」としては、「休日返上で仕上げた書類」に対し上司の者が、「これではダメだ!、と一蹴した」事があったと思うが、新入社員に対してはそれは行うべきではない。
慣れていない状況で「一生懸命考え、書類にしてきた!」のだ。
ベテランや中堅社員の書類で、ダメ書類ならば「一蹴しても耐えられる」事でしょう。
慣れていない人や入社一年も満たない新入社員の場合、しかも男性ではなく女性でしょ!。
もっと優しく教えられないのか?!。
大切に育てられてきた子の場合、ブラックな上司の強烈且つ冷血な対応は「精神的に深刻なダメージを与える」と言う事に繋がる。
更には、問題がある記述の書類であるならば、「何処が問題なのか?」、「どのように記述すれば良い状態になるのか?」と言う事を新入社員に対し、明確に説明し、相手が納得出来る状態に、上司としては、行わなければならないのである。
それは行ったのであろうか?!。
慣れていない新人にとっては、「何処が悪いのか?」分からないと思う。
場合によっては、出来の良い書類の見本を見せて「このように記述するのです」と優しく教えれば、「そのように上手に記述出来るようになる」と思える。
上司の誤った指導により、新入社員として入ってきた部下は「自殺!」と言う悲劇!。
東大生なのだから、すこぶる優秀なはず!。
非常に勿体ない!と言える。
「指導した上司、又は会社自体に問題があった!」と言わざろうえない!。
上司は東大出身なのか?。
そうではない場合、「妬みで、いじめていた!」可能性もある。
死んだ人はもう戻ってこない!。
せっかく娘をここまで育ててきたお母さんが非常に不憫でならない。
各記事参照
2016/10/18 12:42
電通、残業上限時間を引き下げ 過労自殺受け改善策
電通は18日、最長で月70時間として労使で協定していた所定外労働時間の上限を月65時間に5時間引き下げる運用を始めたと明らかにした。
協定内容の変更に向け労働組合と協議する。
女性新入社員の過労自殺を受けた労務管理刷新の一環。
11月1日から正式に運用を始めるが、可能な範囲で10月中に始めるという。
臨時的な事情がある場合にこの上限を超えることが認められる「特別条項」の延長時間についても引き下げる。
さらに、今年4月の新入社員については11月と12月、特別条項を適用しない。
私的な情報収集などの在社も禁止。石井直社長が17日、社員向けメッセージで説明した。
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原発審査で残業、時間制限外す 厚労省、再稼働対応「公益」判断10/9
電通女性社員の自殺は労災 入社1年目、三田労基署10/7
http://www.kobe-np.co.jp/news/zenkoku/compact/201610/0009590882.shtml
電通、残業時間上限引き下げ=新入社員過労自殺で対策
大手広告代理店電通の女性新入社員が過労で自殺した問題で、同社は18日、労使協定(三六協定)で月70時間としていた所定外労働時間の上限を5時間引き下げて65時間とするなどの対策を取る方針を明らかにした。
組合と協議した上で11月1日から実施するが、可能な範囲で今月中から順次始める。
また、今月24日から午後10時で全館消灯とする。
電通によると、17日に石井直社長が社員宛てにメッセージを出して説明した。
それによると、所定外労働時間の上限を引き下げるほか、労使協定の上限を超えてさらに残業の必要が生じた際に適用される「特別条項」を最長50時間から30時間に引き下げる。
今年の新入社員については11月と12月は特別条項の適用を認めない。
また、三六協定の順守状況をこれまでの年・月単位だけでなく1日単位でも管理。
自己啓発や私的な情報収集目的での会社滞在を禁止する。(2016/10/18-16:16)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016101800589&g=eco
仕事のシェアをすれば、残業も少なく出来る。
派遣ではなく社員を増やす。
そのようになれば、会社自体も健全化して行く。
派遣が多いと、コスト削減は可能だが、問題が発生しやすくなったり、仕事の質が低下する、と言う事が言える。
又、会社自体が「安っぽくにも見える」と言う事が言える。
「安っぽくにも見える」=「大丈夫なのか?」=「信用度 低下」と言う事だ。
各リンクを参照。
文春が東京五輪の衝撃スキャンダル暴露! 電通元専務に招致委員会から巨額の金、JOC竹田会長も電通と癒着
http://lite-ra.com/2016/06/post-2340.html
東京五輪の裏金=賄賂疑惑はやはり「電通」が仕掛人だった! マスコミが沈黙する中、電通側キーマンの実名が
http://lite-ra.com/2016/05/post-2256.html
東京五輪招致で1億6千万円の“裏金”に「電通も関与」とイギリス紙報道! だが国内メディアは一言も電通に触れず
http://lite-ra.com/2016/05/post-2239.html
東京五輪招致の裏金問題で“厚顔”答弁…JOC竹田恆和会長に自動車事故で女性を轢き殺した過去が!
http://lite-ra.com/2016/05/post-2254.html
東京五輪組織委会長・森喜朗が五輪不祥事を報道してきた東京新聞に対して「スポンサーから外せ」と圧力!
http://lite-ra.com/2016/04/post-2148.html
「日本スポーツ界は誰も森喜朗に逆らえない」JOC元幹部らが東京五輪トラブルの元凶・森の横暴ぶりを実名告発
http://lite-ra.com/2015/09/post-1466.html
各記事参照
電通の新入社員が過労自殺 「行きたくない部署」として評判だった
2016年10月18日 16時0分
ざっくり言うと
入社1年目の電通社員の過労自殺について筆者がつづった
配属された部署は「行きたくない部署」として評判だったと若手の電通社員
関連会社からの出向社員が多く、パワハラも常態化していたと語られている
過酷電通に奪われた命、女性新入社員が過労自殺するまで
2016年10月18日 16時0分 dot.(ドット)
入社1年目の電通社員高橋まつりさん(当時24)が、過労自殺に追い込まれた。
その死は電通だけでなく、私たちの働き方、日本社会も大きく揺さぶっている。
2014年の春、当時東京大学文学部の4年生だった高橋まつりさんは、広告大手、電通の内定を決め、SNSで知人にこう報告した。
「マスコミ関係の仕事であること、職種の異動があり出来ることの幅が広いこと、新しいコンテンツをつくりだしていけること…などを重視して選びました」
そんな希望を語っていたわずか1年半後の15年12月25日金曜日、高橋さんは都内にある電通の女子寮4階の手すりを乗り越えて飛び降り、亡くなった。
今年9月、三田労働基準監督署は高橋さんの自殺は長時間の過重労働が原因として労災を認定。
当時、彼女はインターネット広告を担当する部署に所属していた。
試用期間後に正社員になると、10月以降1カ月の時間外労働が労基署認定分だけでも約105時間に。
過労死ラインとされる80時間を大きく上回った。
母親の幸美さんは今月の記者会見で、「労災認定されても娘は戻ってこない」と訴えた。
高橋さんは静岡県の私立高校から東大に入学。
母子家庭に育ち、塾にも通わず時には1日12時間も猛勉強して大学合格を決めた。
マスコミに興味があり、「週刊朝日」で配信していたインターネット動画番組のアシスタントを務めたことも。
当時の高橋さんを知る知人が振り返る。
「おしゃれもするし、ミスチルが好きな今どきの大学生という雰囲気。でも番組ゲストの下調べもきちんとするし、叱られてもへこたれない芯の強さがあった。裏方の仕事もきちんとできる、本当に頑張り屋さんでした」
●SNSに激務の記録
ハードワークに耐えられないような子ではなかった、とこの知人は強調する。
だが電通では、そんな彼女すら死に追いやるほどの激務が課せられた。
高橋さんのツイッターには、長時間労働の実態が垣間見える書き込みがひんぱんに登場する。
<休日出勤えらいなぁとか思って出社したけど、うちの部に限っては6割出社してた。そりゃ過労で死にもするわ>(10月12日)
<誰もが朝の4時退勤とか徹夜とかしてる中で新入社員が眠いとか疲れたとか言えない雰囲気>(10月15日)
<やっぱり何日も寝られないくらいの労働量はおかしすぎる>(10月27日)
<土日も出勤しなければならないことがまた決定し、本気で死んでしまいたい>(11月5日)
<1日20時間とか会社にいるともはや何のために生きてるのか分からなくなって笑けてくるな>(12月18日)
電通のライバル、博報堂出身で、ネットニュース編集者の中川淳一郎さんは、広告業界全体の残業が多い体質を指摘する。
「広告はサービス業。クライアントの要望を聞き続けないといけなくて、100点を取り続けようとしてしまう。定時に帰る概念がないし、特に新人はサボってはいけないと頑張りすぎてしまう構造がある」
その中でもインターネット広告業界は単価が安いうえに作業量がほかの媒体に比べて非常に多い。
とりわけ激務になる傾向が強いと別の関係者が指摘する。
高橋さんは1年目で自動車火災保険と証券会社のデジタル広告業務を担当し、データの分析とクライアント向けリポートの作成を任されていた。
ウェブデータは膨大で分析も難しく、専門的な知識も必要。
この関係者は、「1年目でそんな仕事を1人で任されたら追い込まれるに決まっている。事実、ウェブ広告部門に配属されて数年でやめる若手社員は結構いる」と指摘する。
●生々しいパワハラ上司
高橋さんは通常業務に加えて、職場の宴会のための出し物作成や映像作成など休日返上で対応を求められていた。
ツイッターの書き込みを見ると、高橋さんを追い詰めた職場環境の悪さも見えてくる。
<部長「君の残業時間の20時間は会社にとって無駄」(中略)「今の業務量で辛いのはキャパがなさすぎる」>(10月31日)
<いくら年功序列だ、役職についてるんだって言ってもさ、常識を外れたこと言ったらだめだよね>(11月3日)
ある若手の電通社員は、高橋さんが配属された部署は「若手社員のなかでも評判の『行きたくない部署』だった」と言う。
「関連会社からの出向社員が多く、本社の若手社員が『本社なのに、その学歴なのに、こんなこともできないのか』と叱責(しっせき)されたり、意図的に間違えた指示を出されたりと、パワハラが常態化していたと聞いています」
電通はネット広告分野については今年7月に発足した「電通デジタル」などの子会社に業務を任せることも多く、電通本社に子会社から大量の出向者が来ていたと関係者は証言する。
「そんなにつらい職場なら、やめればよかった」というのはたやすい。
だが、筑波大学大学院人間総合科学研究科教授で、職場のメンタルヘルスに詳しい松崎一葉医師はこう言う。
「過労による自殺のほとんどは睡眠不足の状態で起こっている。論理的に見えても脳は疲れ、判断能力が低下して、小さなきっかけでもう死ぬしかないと思ってしまうのです」
●他人事に思えない事件
高橋さんはうつ病も発症していたとみられる。
松崎さんは「推測だが、真面目で根性がある彼女は、うつにかかるリスクが高かったのでは」と分析する。
「嫌々過重労働をするのではなく、いい仕事をするために、進んで仕事をする。他者を気遣い、手助けは申し出るが、自分からは援助を求めない」
真面目であるために、パワハラもまともに受けとめやすい。
「上司のむちゃな要求も多くの人が受け流したり、10のうち8で諦めたりするのに、睡眠時間を削って最後までやってしまう」
そんな高橋さんの事件はとても他人事ではない、という声は多い。
本誌で今年4月、ヤフーと協力して行ったウェブアンケートでは、「仕事が理由で体調を崩したり、家庭が壊れたり、人生が狂ったりした経験がありますか」という質問に約2800人中、約2100人が「ある」と回答。
長時間労働、休日出勤があると答えた人は約1200人に達した。
SEの男性(37)は3年前、10年以上勤めた職場をやめた。
2、3年に一度、同僚が「突然死」する環境が嫌になった。
「プロジェクトはいくつも並行して走り、トラブル対応もこなさなければならない。スキルのある人に仕事は集中し、月の残業は80時間超が普通で、100時間を超える月もありました」
会社は「月残業80時間を超えないように」と指示したが、業務量は変わらず、人も増えない。
社員は残業時間を少なめに申告して働き続けたという。
広告会社でプランナーとして働いていた女性(32)は5年前、3年働いた会社をやめた。
「自分の企画が競合に勝つ達成感とやりがいに支えられ、深夜残業も土日出社もいとわず週に3日はタクシーで帰り、翌日9時半には出社する毎日でした。
時には1人で20件以上の案件を抱えることもありました」
●死を防げなかった教訓
だが、会社は裁量労働制をたてに残業代を1円も払おうとしなかった。
長時間労働で心と体はむしばまれ、ストレス性の皮膚炎を発症し辞表を書いた。
「命よりも大切なものはないと気づいたんです」
個人の使命感ややりがいをたてに労働力を搾取するやり方は、決して許されるものではない。
電通では1991年にも男性社員が深夜や早朝に及ぶ長時間労働をくり返した末に自殺しており、その最高裁判決(00年)以降、匿名での電話相談や先輩が相談に乗るメンター制度などサポート体制が充実していたという。
「先輩が常に気にかけ、よくしてくれる」(若手社員)との声もある。それでも死は防げなかった。
03年まで電通に勤めた、事業創造大学院大学客員教授の信田和宏さん(72)は、「電通は部単位のマネジメントを上層部が管理する体制にはなっていない。コンプライアンスが浸透しにくい組織だ」と語る。
過労死問題に詳しい玉木一成弁護士は、「社内の宴会の幹事までさせる長時間労働に意味があるとは思えず、状況が改善されたようには思えない」と指摘する。
松崎さんは、こう語った。
「学歴の高い人は知らない人に相談しない傾向もある。日頃から社員が産業医と親密に話す環境をつくるなど、機能するメンタルサポート体制が必要です」
電通は高橋さんの自殺に関して「厳粛に受け止めており、誠に残念」、労災認定について「極めて重く、厳粛に受け止めております」と回答した。
(編集部・熊澤志保、山口亮子、福井洋平)
※AERA 2016年10月24日号
http://news.livedoor.com/article/detail/12162247/
2016.10.19 08:00
【電通女性社員自殺】
「全館10時消灯」 電通、社長が全社員に緊急メッセージ
Tweet反応
【電通女性社員、過労自殺 刑事事件に発展する可能性も】
http://www.sankei.com/main/topics/main-32714-t.html
厚生労働省の立ち入り調査を受けて、電通の石井直(ただし)社長は、残業を減らし労務管理の方針を刷新するとした緊急メッセージを全社員に発した。
これを受け、電通は社員の帰宅を促すため24日から午後10時に全館を消灯することを決めた。
社長のメッセージは17日に配信。「違法であることが指摘されている現状を改善するため」として、労務管理を月間から日次に変え、最長で法定外月間50時間(所定外70時間)の残業上限を45時間(同65時間)に引き下げる。
私的な情報収集などの理由による在社も禁止した。
電通関係者によると、石井社長は「社の経営の一翼を担う責務を負っている者として慚愧(ざんき)に堪えない」とした上で、「今私たちには具体的な行動を起こすことが求められている」と記していたという。
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【電通女性社員自殺】「残業100時間で過労死情けない」武蔵野大教授が不適切投稿 ネットで批判うけ大学が謝罪
http://www.sankei.com/affairs/news/161019/afr1610190005-n1.html