或る日の京都、平安閣。
M本さん 「 おう、片山~ これを水洗いヤー! 」
ヒゲに渡されたのは、3パックの白魚。
念のため、シロウオではありません。 シラウオです。
ヒゲ 「 水洗い? 立て塩で洗うと良いんですね。 」
M本さん 「 バカ! そんなもん決まっているヤン。
水洗い言うたら、いつものように、頭取って、腹出すんヤ! 」
ヒゲは、我が耳を疑います。
冗談やろ? こんな小さな白魚の腹出しやてぇー?
3パックというと、とんでもない匹数です。
ヒゲ 「 こんなの、熊本ではそのまま使ってましたよ。 」
M本さんは、白魚の頭のところをヒゲに試食させました。
ヒゲ 「 あっ! 苦いですね。 」
M本さん 「 そうや、苦い頭と傷みやすい内臓を除くのは、料理の基本やろ! 」
それから、時はワープして、90年代熊本・田園カウンター。
いつものT先生。
ヒゲ 「 先生、今日は、ちょっとした座興をさせていただきます。
先生は、判定役と云うことで。 (笑) 」
座興とは、田園の向板さんとヒゲの水洗い競争です!?
料理するのは、白魚。
早く仕上げた方の勝ち。
向板さんは、小魚料理と云うことで、ペティ柳刃を用意してコンペが始まる。
ヒゲはと云うと、大出刃庖丁を手にしてます。
“ 鶏をさばくに、いずくんぞ牛刀をもちいん ” のいでたちです。 (笑)
“ 白魚をさばくに、いずくんぞ大出刃をもちいん ” と相手の向板はあざ笑ったことでしょう。
しかし、ヒゲは大出刃をストンと落とすや、左手で白魚を左に引きます。
すると、あら、不思議!?
右側には、頭と腹わたが残されているではないですか。
出刃の重みを活かしてトンと落とすと、首の骨だけカットされます。
その時点では、内臓はまだ首に繋がっています。
そこで、スーッと包丁を横にずらすと頭と腹わたが ・・・ 。
こうして、トン~スー♫ の軽やかなリズムで、すぐに20本ほどの白魚が。
一方、板さんは扱い易いはずのペテ包丁なのに、4本しか進んでいません。
包丁のせいかと思い、ヒゲの大出刃庖丁を使うことに。
しかし、重い包丁は思いにまかせません。
白魚の後頭部の白い菱形のポイントを切り落とせないで苦戦してます。
最近のボンさん同様、いつも、小さくて楽で合理的なペティナイフ系で仕事をしているからです。
ヒゲ世代みたいに腕が記憶してないから、上手くいかないのです。
重みを体で覚えると云う、一種異様な経験をしないでよい今の世代には、
不可思議なワールドに映ることでしょうネ。 (笑)
ちなみに京都・平安閣のヒゲとM本さんは、あの後、もくもくと大出刃で白魚の水洗いをしたのでした。
当時のT本さんとヒゲのショット。
料理の展示会に参加した時、盛り付けのチェックをしているところ。
http://blog.with2.net/link.php?1046790
↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
M本さん 「 おう、片山~ これを水洗いヤー! 」
ヒゲに渡されたのは、3パックの白魚。
念のため、シロウオではありません。 シラウオです。
ヒゲ 「 水洗い? 立て塩で洗うと良いんですね。 」
M本さん 「 バカ! そんなもん決まっているヤン。
水洗い言うたら、いつものように、頭取って、腹出すんヤ! 」
ヒゲは、我が耳を疑います。
冗談やろ? こんな小さな白魚の腹出しやてぇー?
3パックというと、とんでもない匹数です。
ヒゲ 「 こんなの、熊本ではそのまま使ってましたよ。 」
M本さんは、白魚の頭のところをヒゲに試食させました。
ヒゲ 「 あっ! 苦いですね。 」
M本さん 「 そうや、苦い頭と傷みやすい内臓を除くのは、料理の基本やろ! 」
それから、時はワープして、90年代熊本・田園カウンター。
いつものT先生。
ヒゲ 「 先生、今日は、ちょっとした座興をさせていただきます。
先生は、判定役と云うことで。 (笑) 」
座興とは、田園の向板さんとヒゲの水洗い競争です!?
料理するのは、白魚。
早く仕上げた方の勝ち。
向板さんは、小魚料理と云うことで、ペティ柳刃を用意してコンペが始まる。
ヒゲはと云うと、大出刃庖丁を手にしてます。
“ 鶏をさばくに、いずくんぞ牛刀をもちいん ” のいでたちです。 (笑)
“ 白魚をさばくに、いずくんぞ大出刃をもちいん ” と相手の向板はあざ笑ったことでしょう。
しかし、ヒゲは大出刃をストンと落とすや、左手で白魚を左に引きます。
すると、あら、不思議!?
右側には、頭と腹わたが残されているではないですか。
出刃の重みを活かしてトンと落とすと、首の骨だけカットされます。
その時点では、内臓はまだ首に繋がっています。
そこで、スーッと包丁を横にずらすと頭と腹わたが ・・・ 。
こうして、トン~スー♫ の軽やかなリズムで、すぐに20本ほどの白魚が。
一方、板さんは扱い易いはずのペテ包丁なのに、4本しか進んでいません。
包丁のせいかと思い、ヒゲの大出刃庖丁を使うことに。
しかし、重い包丁は思いにまかせません。
白魚の後頭部の白い菱形のポイントを切り落とせないで苦戦してます。
最近のボンさん同様、いつも、小さくて楽で合理的なペティナイフ系で仕事をしているからです。
ヒゲ世代みたいに腕が記憶してないから、上手くいかないのです。
重みを体で覚えると云う、一種異様な経験をしないでよい今の世代には、
不可思議なワールドに映ることでしょうネ。 (笑)
ちなみに京都・平安閣のヒゲとM本さんは、あの後、もくもくと大出刃で白魚の水洗いをしたのでした。
当時のT本さんとヒゲのショット。
料理の展示会に参加した時、盛り付けのチェックをしているところ。
http://blog.with2.net/link.php?1046790
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これが三枚とかだったら笑いますが。
先日の話
7キロ平均の牛ロース15本をソージしてる若い子が汗ダラダラ。
いたらん力が入ってるのでしょう。
私のバリバリに研ぎ上げた霞の筋引きを貸したら楽そうでしたね。
ステンの8寸で牛ロースなら3~4本でしょう
牛ロースは鋼で中砥石じゃないと、なぶれて数がこなせないのです。