前回、Beijing Rainbow Hotel (新北緯飯店) 内のレストラン「時珍苑 (ShiZhen Yuan Herbal Food Restaurant)」で、
ゲテモノ薬膳料理を食べたことについて書きました。
この
ゲテモノ薬膳料理の中で「海馬蹄筋 SALTED OX SINEWS WITH "SEA HORSE"」という料理には、実は「海馬=タツノオトシゴ」はあまり入っておらず、大部分は肉料理なのでした。ま、乾燥したタツノオトシゴは、いかにも漢方薬という感じで値段も高そうなので、そのへんが「WITH "SEA HORSE"」という所以なんだろう。と。ひとりで納得してしまいました。
問題の「海馬蹄筋」メニュー
ゲテモノお料理をオーダーしたときは、一人前にしては多すぎはしないか。と心配したのですが、この日はご飯を食べずに早朝から車で「八達嶺」「
明十三陵」に出かけ、帰ってきてからも徒歩で「天壇」を回ったので、お腹は空きまくり、昼食はスナックとパンしか食べていなかったこともあり、大半を平らげました。サソリは予想通り、蝦や蟹のから揚げという感じでどうってことなかったし、アリ団子も黒ゴマ団子みたいなものでした。それで最後まで残ったのが「海馬蹄筋」の「蹄筋」の方で、これが結構歯ごたえのあるしつこい肉料理だったのです。SINEWS という複数名詞の意味が判らなかったのですが、雄牛のアキレス腱の肉か何かなのでしょう。
Tomotubby が「蹄筋」と格闘していると、服務員の小姐がくすくす笑いながら「オイシーデスカ?」と聞いてきたので、気になっていた肉のことを「
じぇーしーしぇんま?」と聞き返してみました。小姐は少し困った顔をするので、ならば筆談と、
「是雄牛蹄肉?」
と書くと「違う」という素振りです。今度は
「足肉?」「脚肉?」
と書いて見せたのですが、やはり「違う」ようです。ならば、これは何か得体の知れない「内臓肉」ではないか? Tomotubby は日本の焼肉店でも「ハツ」とか「ホルモン」とか「ギアラ」とかは食べられない、というか食べたことがない人なので少し不安になってきました。こわごわ
「腸?」「内臓?」
と書いてみたら、やはり「違う」と言います。こちらが思いつくことを書いていても埒があかないので、紙とペンを小姐に渡して答を書いてもらいました。す、すると小姐が躊躇いがちに書いた文字は...
え、鞭? 牛の鞭?....??あ!! 判った。そうか、尻尾のことか? テール肉だったんだ!! と、頭の中が一気に晴れ渡りました。改めて
「尾?」
と書いてみました。すると、小姐は一瞬凄く恥しそうな顔をして「違う」素振りを示します。後ろを向いて男性の服務員を呼ぼうか呼ぶまいか悩んだ末に、意を決してペンを持ち、彼女が書いた文字は...
うげー。Tomotubby は、一瞬気持ち悪くなりました。そして気まずい雰囲気の中で、赤面している小姐の顔を見ながら「そうか、鞭なんだ」と、何かいけないことを聞いたような気がしてきました。
これって、スケベオヤジがよくやる「羞恥責め」ですよね。