東京都美術館での会期最終日、滑り込みで「プーシキン美術館展」を観てきました。
上野駅のポスター
(↑左から)ピカソ、ゴーギャン、マティス、ルノアールの作品を用いたインパクトのあるポスターが都内各所に貼られていて話題になっていたので、「北斎展」同様、混雑を予想しましたが、やはり凄い人。閉館間際になっても人の波は衰えることなく、閉館時間が来ると入口のある下の階から来訪者は追い立てるように閉め出され、後戻りはさせてもらえませんでした。今回は最後にゆっくり鑑賞できず残念でした。
この盛況ぶりを呼んだ立役者は、最初にも載せましたポスター、中でもマティスの愛らしい「金魚」の絵を使ったポスターだったのではないかと思います。
会場においても、「金魚」の絵は、わざわざコレクター・シチューキンの屋敷を再現して淡緑色に塗られた壁を丸々一面使って展示されていて、別格扱いでした。この絵は、モスクワと、パリの回顧展で二度見たことがありますが、実際こんなに大きかったかな。(実物大、緋鯉くらいあります)と思ったほどでした。プーシキン美術館に行ったときに隠し撮りした写真を確かめると、下のように他のマティスの名作と並べて飾られています。他にも大作がたくさんあるせいか、そんなに存在感は感じなかったし、貰ったリーフレットの類にも載せられてはいませんでした。
プーシキン美術館の監視員の頭越しにパチリ
今回、改めて「金魚」をじっくり齧り付きで10分くらい鑑賞しました。三回目にして恐らく一番長く。
まさに「金魚」を描きたいがために描かれた絵画。
平面的すぎる彩色絵画。
構図は、重なる円弧が少しずつずれて渦巻きナルトのようで、その中心に自然界でこれだけ強烈なものはないと思える金魚の緋色が鮮やかです。四隅からは南国の植物など違ったモチーフが迫り、ピンク色と緑が生命力溢れる金魚を包みます。そしてこの絵を引き締めているのは黒に近い藍です。前にも描きましたが、色彩の画家にしてマティスは、効果的に黒を使うのがすごく上手な画家だと改めて感心しました。
「金魚」の椅子発見
つづく
上野駅のポスター
(↑左から)ピカソ、ゴーギャン、マティス、ルノアールの作品を用いたインパクトのあるポスターが都内各所に貼られていて話題になっていたので、「北斎展」同様、混雑を予想しましたが、やはり凄い人。閉館間際になっても人の波は衰えることなく、閉館時間が来ると入口のある下の階から来訪者は追い立てるように閉め出され、後戻りはさせてもらえませんでした。今回は最後にゆっくり鑑賞できず残念でした。
この盛況ぶりを呼んだ立役者は、最初にも載せましたポスター、中でもマティスの愛らしい「金魚」の絵を使ったポスターだったのではないかと思います。
会場においても、「金魚」の絵は、わざわざコレクター・シチューキンの屋敷を再現して淡緑色に塗られた壁を丸々一面使って展示されていて、別格扱いでした。この絵は、モスクワと、パリの回顧展で二度見たことがありますが、実際こんなに大きかったかな。(実物大、緋鯉くらいあります)と思ったほどでした。プーシキン美術館に行ったときに隠し撮りした写真を確かめると、下のように他のマティスの名作と並べて飾られています。他にも大作がたくさんあるせいか、そんなに存在感は感じなかったし、貰ったリーフレットの類にも載せられてはいませんでした。
プーシキン美術館の監視員の頭越しにパチリ
今回、改めて「金魚」をじっくり齧り付きで10分くらい鑑賞しました。三回目にして恐らく一番長く。
まさに「金魚」を描きたいがために描かれた絵画。
平面的すぎる彩色絵画。
構図は、重なる円弧が少しずつずれて渦巻きナルトのようで、その中心に自然界でこれだけ強烈なものはないと思える金魚の緋色が鮮やかです。四隅からは南国の植物など違ったモチーフが迫り、ピンク色と緑が生命力溢れる金魚を包みます。そしてこの絵を引き締めているのは黒に近い藍です。前にも描きましたが、色彩の画家にしてマティスは、効果的に黒を使うのがすごく上手な画家だと改めて感心しました。
「金魚」の椅子発見
つづく
旅行に出かけていてお返事遅くなってしまいました。
TBありがとうございました。
今後とも宜しくお願い致します。