明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(888)ガザ・繰り返されるジェノサイドー私たちの応答責任(緊急集会in京都)

2014年07月11日 14時30分00秒 | 明日に向けて(801)~(900)

守田です。(20140711 14:30)

兵庫県篠山市に来ています。午後4時から篠山市防火安全協会のお招きで講演を行います。すでに会場に入って準備をしていますが、パレスチナ・ガザのことを考えていてもたってもいられなくなっているところに、友人の岡真理さんから緊急集会のお知らせが届いたので、とりあえず皆さんに紹介することにしました。

 

まさにたった今、ガザで、再びとんでもない殺戮が繰り広げられています。マスメディアはイスラエルとパレスチナ・ハマスの間の「対等」な戦闘のような書き方をしていますがとんでもない。イスラエルは今回もパレスチナの普通の住宅街に空襲を繰り返しています。行われているのは戦闘員同士の交戦ではまったくなく、民間人を意図的にターゲットにした市民虐殺です。すでにたくさんの子どもたちが殺されています。「巻き込まれた」のではなくイスラエル軍によって意図的に狙われているのです。明らかなる戦争犯罪です。

 

それが全世界の目の前で、白昼堂々と行われています。しかもこういうときに限って「テロ」とは言われない。イスラエル軍がハマスのメンバーを殺すと「テロ」ではなくて「暗殺」と言われます。なんなのでしょう。暗殺とは非合法的な殺人のことです。いわゆる自爆攻撃が「テロ」ならイスラエルが繰り返していることは明らかなるテロです。そしてイスラエルをいつもかばっているアメリカこそがテロ支援国家です。いやアメリカは自ら大量破壊兵器を大量に保持し、アフガンでもイラクでも非道な殺人を繰り返してきたテロ国家そのものです。

 

こんな酷いことを黙って見過ごしているわけにはいかない!みなさん。それぞれでできることを行いましょう。ここで無力感に陥っていてはいけない。子どもたちが殺戮され続けていることを黙っていてはいけない。イスラエルは全世界の反応もきちんと見ています。だから抗議をしましょう。イスラエル大使館に電話やメールをしましょう。

 

明日、京都で緊急集会が行われます。この問題を一番良く知り、一番良く行動してきた友人で京都大学の岡真理さんが呼びかけを行っています。僕自身は明日は、兵庫県加古川市で講演のために駆けつけることができませんが、京都のお近くの方、ぜひご参加ください。

 

とにかく絶望にかられて口を閉ざすのはやめましょう。私たちが声を出せば、その分、攻撃が弱まるかもしれない。その分、命を助けられるかもしれない。そう考えて何かをしましょう!!

 

*****

京都大学の岡真理です。ガザ緊急集会のお知らせです。

■■緊急集会■ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガザ・繰り返されるジェノサイドーー私たちの応答責任

 7月12日(土)午後1:30~(1時開場)
 京都大学吉田南キャンパス 人間・環境学研究科棟 地下講義室

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー■■

ガザ、それは21世紀のワルシャワ・ゲットーです。
ワルシャワ・ゲットーの先でユダヤ人を待っていたものが、アウシュヴィッツにおけるホロコーストであったとすれば、21世紀のワルシャワ・ゲットーであるガザの先でガザのパレスチナ人を待ち受けているものが、ジェノサイド的行為であることは必然の結果です。

今、180万の住民が逃げ場もなく閉じ込められている、この小さな小さな土地に、5年半前と同じ容赦ない空爆が続いています。

先週、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区ヘブロンのユダヤ人入植地で、行方不明となった3名のユダヤ人入植者の10代の少年たちの遺体が発見され、イスラエル政府はこれをハマースの犯行と断定、イスラエル軍は集団懲罰としてガザに対する空爆を開始しました。

7月8日‐10日の3日間の攻撃で、少なくとも88人のパレスチナ人が
殺害されました。うち60名が非武装の市民、18名が子どもです。
負傷者は550名にのぼります。

イスラエルは、パレスチナ人ジャーナリストが乗った車を、「メディア」であることが明らかであったにもかかわらず爆撃、運転手が死亡、同乗していた3名の記者が負傷しました。

国連発表によれば150軒以上もの家が全壊ないし大きな被害を受け、
下水ポンプ場が破壊されたために、2500万リットルもの下水が、
下水処理されないまま地中海に流出しました。

9日、イスラエルの主要紙「ハアレツ」は、イスラエル軍関係者(匿名)の発言を引用、それによれば、今回の攻撃開始以来、すでに400トンの爆弾が投下され、封鎖されたガザ地区に対し750回の攻撃が加えられました。

「人権のための医師団‐イスラエル」によれば、封鎖のため、シファー病院を

はじめとするガザの病院は、麻酔薬や包帯、滅菌縫合糸など必需品が払底しています。各地の病院が、近隣への爆撃により被害を受けています。

(以上、Institute for Middle East Understanding(IMEU)HP Gaza factsheets より。
http://imeu.org/article/occupation-update-israels-latest-assault-on-gaza )

今春、ガザを訪れ、シファー病院を視察した際、救急病棟を案内して下さったお医者さんが、救急用の医薬品の収納棚を見せてくれました。棚はほとんど空っぽでした。

「今はまだ、かろうじて在庫でしのいでいるが、今度、大規模攻撃があったらどうなるか…」とおっしゃっていた言葉がよみがえります。

明日7月12日(土)は、当初、ガザの人権弁護士ラジ・スラーニさんの
講演会が予定されていましたが、ラジさんの来日延期により、代替企画として、ガザの映画上映と、今春、ガザを訪れた岡によるガザ報告会を開催する予定でした。

しかし、ガザで現在進行中の事態を受けて、ガザに対して関心を寄せる皆さまと、ガザについて今、あらためてともに考えるための緊急集会として位置づけ、急きょ、上映予定の作品を2008‐09年の攻撃を描いた「ガザ攻撃」に変更、およびわたくしの話も、今現在の事態に応答する内容に変更し、開催したいと思います。

ぜひ、多くの方にお知らせください。
以下、明日のプログラム詳細です。

■■緊急集会ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガザ・繰り返されるジェノサイドーー私たちの応答責任

■日時:7月12日(土)午後1:30~(1時開場)
■会場:京都大学吉田南キャンパス 人間・環境学研究科棟 地下講義室
   http://www.h.kyoto-u.ac.jp/access/

*吉田南キャンパスは、時計台キャンパスの南側のキャンパスです。
 東大路に面した西南門(車両用通用門)から入ると分かりやすいです。
 西南門入口に構内地図がありますので、人間・環境学研究科棟の位置を
 それで確認の上、お入りください。門を入ってすぐ左手の建物が同棟です。
 地下講義室は、門を入ってそのまま同棟を左手に見ながら直進、突き当りを左に回り込んで、ガラス張りの建物の部分からお入りください。

■プログラム 
1:00 開場
1:30 主催者挨拶
第1部 映画上映
1:40 土井敏邦監督「ガザに生きる」5部作より「ガザ攻撃」(86分)
3:05休憩
第2部 講演会
3:15 岡真理(京都大学)
   「ガザ 繰り返されるジェノサイドーー私たちの応答責任」
5:00 終了予定

★ラジ・スラーニ氏からのメッセージもご紹介します。

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